2025/11/21 のログ
ルーベル > 劇が進むにつれて、それぞれの観劇席での行為も熱の籠ったものとなっていく。
其処彼処から淫靡な気配を漂わせ、通常の演劇とは違う形での盛り上がりはまだしばらく落ち着くことはなさそうで…。

ご案内:「富裕地区 劇場」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 Bar」にメアリーさんが現れました。
メアリー > 先日お世話になったBar、夜の営業に合わせてただ飲みに来ただけのつもりであった。
思いのほか意気投合してしまったバーメイドとの時間。誘われるがままにカウンターの中へ。

用意されていた彼女の制服は聊か小さくはあったものの着られない程ではなくて、
普段ならば場違いなダークエルフが振るシェイカー。
しっとりとかき混ぜるマドラー。

その物珍しさに一時カウンターには人だかりが出来た。
しかし店主であるバーメイドの人払い、皆が落ち着いた雰囲気を取り戻したところで……。

「良いわね、作業台の高さも、道具の質も数も──、羨ましいくらい。」

日によってはフレアも披露すると聞いては、その手腕に舌を巻く。
雰囲気を壊さぬように、大きな声で会話をすることは出来ないが、その分近くなる距離で店主との会話を楽しんでいた。

店主が、ある客に呼ばれて店の奥へと引っ込み、一人になるまでは──。
所詮、この街ではそうしなければ生き抜く事も難しい、
それを知っているだけに、唇の色が変わる程、噛んだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 Bar」からメアリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/バール」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 富裕地区で昨年開店したバール。

メインはエスプレッソだが、サンドイッチや焼き菓子も売っている。
男は富裕地区に立ち寄った際、折を見て立ち寄っていた。

『エスプレッソ、スタンダードでお願いします』

男の前の客が告げる。若い女性で、格好からすると貴族に仕える秘書の一人といったところだろうか。
供されたものを数口で飲干し、デミタスカップの底に溜まった砂糖をスプーンで掬って口に入れる。
糖質とカフェインで身体に気合を入れて、午後からの仕事に立ち向かうのだろう。

「エスプレッソ、ダブル、ノンシュガー」

男の注文を聞いた店員が一瞬眉を顰める。砂糖なしは利益率が悪い。ダブルも回転率が落ちるので店としては望ましくない。
とはいえ流石は富裕地区に店を出すだけのことはあるか。不満顔ととられる表情は一瞬で消え、男が出した硬貨を受け取る。
受け取り口で注文した品をもらい、店の端――屋外の敷地内ぎりぎりにある背の高いテーブルへと向かう。
今日は風が吹かないぶん、少し過ごしやすいが

「……いつの間にか、寒くなったな」

ぽつりとそう、男は呟いた。

ヴァン > 富裕地区は治安が良いとはいえ、屋外だ。
肩掛け鞄をおろすことなく、デミタスカップを口に運ぶ。
吐き出す息は、まだ白くない。

「歳をとったからか……? 時間が過ぎるのが早いな」

カップを置いて、ジャケットの内ポケットから紙とペンを取り出す。
キーワードのように多数の単語が書かれ、そのうちの半分ほどに線が引かれている。タスクリストなのだろう。
上から単語を読み下ろしつつ、目が留まる。

「あぁ……そういえば、手紙を書かないと。返信がだいぶ遅れていたな」

口元が歪み、渋い表情を作る。男にとってはあまり気の進まない物事らしい。
ペン先がとんとん、と紙を叩いた。

ヴァン > 冷めきる前にカップの中身を飲み干した。
カウンターへと置くと、そのまま街中へ――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/バール」からヴァンさんが去りました。