2025/10/28 のログ
リス > 「あー………。
 地域限定でいうならどうにでもなるんですよね。
 飽きるかどうかが問題なだけで。」

 其処に転がる幼女(ラファル)。竜としての種族はテュポーン。
 彼女の権能というか特殊能力は、風を詠み、風を操る。
 それは、台風や、竜巻までも従える能力故に、天候に関しては自由自在に操ることができる。
 それこそ、飽きなければ、必要なだけ雨を降らし、必要なだけ太陽を照らす、なんぞできる。

「まあ、ラファルが居なかったとして。
 ええ、ええ。その辺りは、私どもは学んでおりますので。」

 ドラゴン急便を作る前は、船便、馬車が主だった。
 天候は移動にも重要な要素ゆえに、読み方などもしっかり学んでいる。
 だからこそ、問題はありませんよ、と楽し気に。
 小舟で海を渡った時はひどかったですよ、なんて。
 しっかり遭難経験も有ったりするリスだった。

「ふふふ、今後ともごひいきに、という所、ですわ。」

 確か、向こうでの言い回しはこれだったはずだ、と、思い出しながらリスは言って見せる。
 ウインウインの関係であるなら、これも投資という所になるので。
 それに、少しだけ、この屋敷に興味もある。
 自分たちの国にはない技術とか、其処に生まれる商機があるかもしれないのだし。
 其処の所も、否定はしない。

「そうですわね……?職人さんたちがどう反応するか。
 必要なら取り寄せますし、そうで無ければ技術で何とかするのか、と。
 流石に、その辺りは私は専門外ですし。」

 工夫で何とかなるなら、それに越したことは無いし、何とかできないのなら、取り寄せる。
 幸い、ドラゴンたちがいるから、取り寄せだって船便の何十倍もの速さになる。
 そう時間かからずに出来上がるだろうと、リスは考える。
 料金も、然程だろうし。
 そこに、無料の、運び手がいる(ふてくされている妹)し。

「本能は仕方がありませんわ?
 だって、生きるために身に着けた習性なのですし。
 誰だって、食べる事をやめることができないのと、同じこと、ですから。」

 モモンガやシマリスたちの威嚇(?)を見ながら、頭をなでなでするリス。
 リスも、獣の方面の感覚は分かるので、仕方がないと擁護しつつ。

 メモを取りながら。
 間取りや、家の形の修正案。
 そんな内見を続けるのだ。

 もう少ししたら、完成した家が明け渡されるのだろう―――。
 

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