2025/09/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 bar」にバーバ・ヤーガさんが現れました。
バーバ・ヤーガ >  
 現役を退いた隠居の身
 そうなると長生きできる環境はうちにとっては退屈なもの。
 時折助けを求める友人への協力、現状を脅かす事柄への対処
 裏方にいる身は必要とされることは多くあれど、本当にいるべき理由は既に無い。

 富裕地区の落ち着いた酒場
 平民地区のように、華やかさではなくにぎやかさと気楽さ
 多少の暴力と悲鳴がある場所とは違い治安が保たれている場所。
 カウンターに頬杖を突き、時折顔見知りと顔を合わせることがあれば多少会話も弾む。
 しかし長居することもなく、多少の触れ合う縁で終わり。

 口元にある、また吸い始めてしまった甘いバニラ香を漂わせるそれ
 捻じれ皺が少しある細くまとめた紙巻を口元に咥え、甘い紫煙が一筋
 ゆらりと漂って口から吐かれる煙が膨らんで現れる。
 上へと霞んで広がり、消えていくそれと交わって、また一筋の煙へと戻るのを眺め。
 少しだけ辛くなった舌先を濡らすように、手元の杯
 蜂蜜と香草、混ぜ合わされた琥珀酒のリキュールに氷が落とされた液体を含む。
 今の時期、氷を使える術士の需要は高く、それを使う金を払ってもこれを使える酒場は需要が高い。


   「ええ酒飲めて、甘い煙草呑んで、これだけで時間が早い感じてしまう
    いい加減うちも齢や思いますなぁ。」


 クスクスと和洋折衷姿の袖で顎を隠すように手元を動かし
 バーテンと見た目とは矛盾した齢を口ずさんでは、今は一人煙と酒を呑んでのんびりと楽しんでいるか。

 

バーバ・ヤーガ >  
 灰皿に押し付けた数本目の煙草
 二杯目の酒、それが底に浸るくらいを残して立ち上がる。


   「ご馳走様。」


 そういっておかれた貨幣。
 ほろ酔いなのか頬が少し染まっている。
 パタパタと手で仰ぐ姿。
 涼し気な姿をしているのに、体は老いたと口にしながら熱い。
 迎えがあるのか、一人で来たのかも定かではない。

 あやふやな立ち位置 どこに普段いるのかもわからない現在。
 店を出ればスッと姿は消えるだろう。
 夜ならなおさらだった。
 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 bar」からバーバ・ヤーガさんが去りました。