2025/09/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセニアさんが現れました。
■セニア > 【深夜:王都マグメール 富裕地区 路地】
深夜、ほぼほぼの人々が寝静まるであろう時刻、かちゃ、と鎧と鎧が擦れる音が夜中に響く。
しっかりと鎧を着こみ、とはいえ、上半身と脚のみで下半身は動きやすいよう布製の防具ではあるが。
相棒である長槍を肩にかけ、片手にカンテラを掲げてゆっくりと路地を進んでいく。
時折、松明を掲げたお屋敷の前を通ればそこもしっかりと門番が居り、こちらを確認すれば少しばかり注視をするが、こちらの腕の腕章を見ればなんだ、と言わんばかりに元の姿勢へと戻る。
腕の腕章はつまるところ民間の治安維持部隊を示す腕章であり、武装した者が富裕地区を通り不審者に思われないためのものである。
「どーも」
軽く会釈して前を通り過ぎる。
お互い寝ずの番であろう。
苦労が偲ばれるが、とはいえ会話を交わすほどではない、向こうも軽く頭を下げる程度の会釈のみである。
ゆっくりと離れて、人目につかない所の壁にもたれて少しばかり休憩する。
幾人かの知り合いと富裕地区の治安維持という要目の、深夜の巡回を受け持った。
とはいえ全員担当する箇所も違うので、今は一人である。
何かしらあった時に助けを呼びにくいのもあるが、何もない分サボっていられるのもありがたい。
ふーと息を吐いた。
日中はまだまだ暑いものの、深夜ともなると肌寒さも感じるようになってくる。
少しばかり適当に休んでからまた歩き出そうと、決め、一応辺りに変化が無いかだけ、視線を動かしながら探りつつ。