2025/09/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロイさんが現れました。
ロイ > 週に何度か、フェニクル家で開かれる夜会
会場がいくつにも分けられ、平民や下位貴族も招待されている
平民に対しては、ギルドを通して貴族の護衛依頼や豪華な食事が取れるという体で
下位貴族に対しては、侯爵家とパイプを作りませんか?という甘い誘いだ

フェニクル家の邸宅は非常に広く
それぞれの会場には、広いラウンドテーブルに所狭しと酒と食事が用意され
身分が気になる者には、隠蔽魔法がかけられた仮面が配布されている

そしてもちろん、表向きの理由に嘘はない
平民たちの事を知るのも、下位貴族といえど後押しを作っておくのは政争において有利に働く


…フェニクル家としての目論見もその中にある
ロイ以外の…フェニクル家の長男や父親などは…既に婚姻をしている女性に声をかけている
そういった奥様方を篭絡して、他家を内側から操るのが彼らのやりかたであった

(ぼくは嫌いだなぁ)

けれど、次男であるロイは違う
人のものを取るなんて面倒くさい。前に父親に心を溶かして依存させる手ほどきを受けたけれど
どうにも、それを誰かの愛する人に向けるのは子供心に嫌だった
だから、次男が狙うのは一人の女性

ギルドからの依頼を受けた麗しかったり強い冒険者たち
あるいは、下位貴族で…侯爵家の眼に留まりに来たような女性
更に、見目の麗しい街娘などいれば、フェニクル家の執事がパーティに誘ってきたことだろう

獲物を求めていることなどおくびにも出さず、会場を転々とする少年
傍から見れば愛らしい少年が身分関係なくあいさつ回りをしているようにしか見えない

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロイさんが去りました。