2025/09/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族邸宅」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 富裕地区にあるアルカヌム家の王都邸宅。
邸の主である魔導士貴族は遅い昼食を摂ってから食後の散歩がてらに邸内を歩いていた。
この日は格別な決まった予定もなく時間はゆっくり使える。
想定していない来客があろうとも余裕を持って対応することもできるだろう。
…先触れなく訪れる者など、立場か何かで己をそう扱えるものか、何ぞ乞いにくる者かだろうけれど。
そういった客があれば使用人が知らせにくるだろうか。
それこそ使用人たち…手付きとしている気に入りの相手にちょっかいを出して過ごすも良い。
研究室に籠っていくつか滞っている魔術、薬品類などを改めて練り直すのもよい。
それら研究成果を盗み出そうと忍び込んだ不埒者たちのうち捕らえている者相手にそれらを試すのにも十分な暇もある。
「さて、時間ばかりあると逆に悩むものだのぅ…」
贅沢な悩みをぼそりと零しては、窓の外を眺めつつに歩を進めていく。
■ルーベル > 格別な来客はなく、ゆっくりと研究室で疎らに研究中の資料を整理しながら。
特に何をするわけでもなく余暇は消費されるも、それはそれでと緩やかな時間を過ごしてゆき…。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族邸宅」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセニアさんが現れました。
■セニア > 【夕暮れ:王都マグメール 富裕地区 歓楽通り】
きょろきょろと辺りを見ながら歩く。
夕暮れ、彼女らがいるような酒場や宿とは数倍は違うのであろう高級な店が立ち並ぶ通りだ。
屋敷が立ち並ぶ通りとは少しずれた所。
客引きなどは全くなく、ただただ豪華な店が立ち並んではいるが―――何となく、雰囲気はじっとりとしている、というか陰鬱な印象を受ける。
それがまあ彼女にとって過去の経験によるものなのは否定できないのだが。
貧民地区、平民地区をよく歩くことはあるが、この辺りは一部の通り以外はそこまで明るくない。
かさかさ、と貰ったメモに目を通しながら歩いていく。
「えーと……」
住所的にはこの辺らしい、のだがと再度きょろきょろ周りを見渡す。
仕事的にはダイラスから運んできた荷物を指定の住所にある場所にまで持っていき受け渡す、という事なのであるが。
小さな小箱で、魔術的に封がされており、詮索無用という仕事。
カンだがどうせロクでもないので聞く気もないし、わざわざ藪蛇する気も無く。
まだ日数的には余裕はあるものの―――そんなものを後生大事に安宿に置いておくだとか持ち歩きたくもなく、さっさと運んで終わりにしよう、という気持ちではあるのだが、とにかく住所のメモが何ともわかりにくいように書かれており、その場所を探すのに苦慮しているという様子だ。
貴族らしくなく悪く言えばこの辺で見るにはみすぼらしい服装で辺りを見回しており、しょうがないのではあるがやや目立ってはいた。
■セニア > ちら、ちらと歩く人らがなんでこんなところに……?みたいな顔をするがこちらとしてもその通りで。
当たり前だがこの辺にいい思い出も何もないのでさっさと仕事を終わらせて離れたい、という気持ちは強い。
兵士時代に大概ロクでもない事でよく来て、というかこさせられており。
少し行けば奉仕に宛がわれた事のある屋敷やら―――そもそもその宛がった上司などもこの辺のはずであって。
退役している分、そういうのと顔を合わせるのも面倒で御免被りたい。
だというのに地図がわかりにくすぎて無駄に時間がかかるし、衛兵もちら、とこちらを見るようになってきている。
「モノがモノだし聞くわけにもいかないしなあ」
あんまし目立って衛兵に止められるのもこれまた面倒くさいし、この辺のは大概ロクでもない事も多いので百害あって一利なし、というようなものだ。
呟き、はあと一つ息を吐いてしょうがないので衛兵からは死角で立ち止まっても特に違和感のない位置に一度立ち止まる。
近くには酒場があり、この時間でも落ち着いた雰囲気を保っており、この辺らしさが際立っていると思えて。
「最悪あっこに入ってマスターにでも聞く……かなあ」
うーむ、と少しばかり考え込む。
結構な値段だろうし―――お金使いたくないなあ、と思いつつ。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセニアさんが現れました。
■セニア > もう少しすれば、衛兵もいなくなるだろうが、そこまで待っているのもバカらしい。
しょうがないか、と一つ息を吐き、酒場へと歩いていく。
入り口に立つ受付にちら、と見られたが、気にせず中へ。
「うわあ」
思わず声があがる。
明らかに安宿の備え付け酒場とは違う雰囲気。
店内は薄暗く、カウンター席以外はほぼほぼ個室のような感じで、調度品なども飾られている。
給仕をしているスタッフは軒並み露出が高くセクハラなどをされても嫌がる様子等もない。
個室になっている場所は全く様子を伺えず、物音や声すらも聞こえないので恐らく魔術的な仕掛けなどもあるのだろう。
つまり個室で起きる事は店は一切干渉しない、そういう事で。
「ま……とりあえず関係ないや」
そう思いカウンター席へと進んでいき、カウンター端の目立たない位置に座り一番安い酒を頼んだ。
辺りを見回すが、彼女のような服装をしたものは流石におらず。
とはいえ、こちらを気にした様子も今の所はないので酒が来て少しばかり時間を潰そうと。