2025/09/06 のログ
ご案内:「富裕地区 商業区画」にベアトリスさんが現れました。
ベアトリス > 整った街路、歩哨に立つ兵士の数も多い。
貴族層が多く行き交う場所であれば自然、そうなるのだろう。

遣いに歩く侍従の姿も見受けられる。

ここはそんな貴族層が多く立ち寄る店が集まった通り。
店構えもしっかりとして、場所によっては紹介状がなくては入れないような場所もある。
繁華街というよりは、商業地区。行政区のそばにあって、貴族御用達の店も多い。

そのうちの一つの洋品店から出てくるのは碧髪を背に流した女。
依然変わらない陽射しに日傘をさしかけ、佇む。

手ぶらなのは、実際の品物のやり取りは配送業者に任せているからだ。
宛先が王都にあるタウンハウスではなく、女が住まう官舎であることに少々不思議そうにはされたが──それを露骨に態度に露にするような接客はされない。

休日の散策がてら、外には出てきたが───、この路地をまっすぐ行けば同僚との会話にも上ったレストラン。
その手前を曲がれば劇場がいくつか。

蒐集家が自身の囲う芸術家の作品を並べたサロンも程近くにあったことを思い出しながら、今はただ、石畳の上を歩く。

比較的治安は担保されている場所、そう認識しているからか少しぼんやりとした様子で、薫衣草の眼差しを、緩く巡らす。

心に留まるもの、気づきがあればそちらへと関心が行くのだろう。

ベアトリス > 馬車の音、談笑をしながら行き交う人々。
そんなものを耳にしながら女が選んだ道筋は、食事にはまだ早い、ということで、劇場のある通りへと向かってゆくのだった。

ご案内:「富裕地区 商業区画」からベアトリスさんが去りました。