2025/06/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にクロスさんが現れました。
■クロス > (昼下がりの富裕地区
街はとても清潔に保たれており、歩く人々も服装から見て誰もが裕福そうなのが一目瞭然な姿をしていた。
走っていく馬もまるで童話の世界にでも良そうな程に綺麗に身だしなみを整えられており、しっかりと鍛えられた体で大きな馬車を引っ張っていた。
そんな街中を歩く一人の黒い姿の男。
背中まで伸びる長く束ねた髪を持ち、残りは後ろへとまとめてオールバックに。
眼鏡をかけた執事服の男の手には大量の荷物が積まれていたのだった。)
「(あぁ。。。面倒だ。
どうしてこうも、貴族って奴らは無駄なことをさせたがるのやら…)」
(心の中で嫌そうな顔をしぶつくさと苦情を漏らす男。
彼の名前は『クロス』ミレー族である。
貧民地区で金融業を営み、時にはギルドで冒険者まがいのことをして依頼を行う何でも屋の様な事をしている男。
今日はここのとある屋敷で執事として働いていたのだった。
特段、金に困っているわけでもなかったがギルドに用意された依頼で報酬が良いのがこれしかなく、育ちも真逆なこの場所に行くのは御免であったが仕方なく受けたのだ。
これも金を返さない客のせいだと恨むのであった。)
「(…どうか、これ以上面倒なことが起こらないようにしてくれよ…)」
(男の手には様々な物が持たされていた。
食料の入った袋、高級そうなバックや化粧品の詰まった小包、腕からぶら下がる袋の中には様々な布やらが入っていた。
どれもこれも今働いている屋敷の依頼主が注文した物であり、その買い出しの最中なのであった。
高い身体能力を見透かされたことによりほぼ無理難題と言わんばかりの量を買って来いと命令を受けたのである。
結果的には涼し気な顔をしながらもその大量の荷物を運び今真っすぐにその屋敷へ向かっているのだった。
この帰り道にトラブルにあったり、前からの知人に出くわしたりして足止めを食らわないようにっと願い歩を進めていく)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からクロスさんが去りました。