2025/11/06 - 20:58~23:37 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」に篝さんが現れました。<補足:黒を基調とした学院の制服風ワンピース/黒いケープ/ベレー帽に赤いブローチを飾る/白髪赤眼/認識阻害の術で容姿を記憶に残りにくくしている>
篝 > 王立学院は知恵の宝庫である。
各分野に特化した講師が教鞭を振るう授業は勿論、在校生、卒業生の王侯貴族等から受ける寄付金のお陰で施設は常に最善、最新のものが取り入れられていると聞く。
中でも図書館はそれが顕著に表れている。
歴史的な魔導書の写しや、ココでしか読めない貴重な物もある。
だが、逆に新しいものもしっかりと取り入れている。
例えば、最新のドレスのカタログとか。例えば、女子に人気の恋愛小説だとか。
どちらも貴族のご令嬢が取り寄せさせたものらしいが……、小説は今日もごっそりと貸し出し中になっていた。
「…………」
午後の授業が始まりしばらく経った頃。
静けさの中にひょこりと顔を出す女子生徒が一人。
周りに人がいないことを確認し、足音ひとつさせず図書館を歩き回る。
抜き足。差し足。忍び足。
ズラリと並ぶ本棚のラベルを確認しつつ、目指すは錬金術の棚――。
篝 > 半刻ほど前のこと。
混合クラスの生徒に紛れ、魔術と錬金術の授業を聞いていた。
無論、目的合ってのことだ。何も好奇心だけで同年代の学生の群れに加わっていたわけでは無い。
その日、授業で行われた内容は簡単な火の魔法から、その取り扱い、魔術的な側面から見る炎――燃焼と言う現象を錬金的側面から紐解くというもの。
魔術に関しては話を聞き覚えるだけで精一杯だったが、錬金術の方はまだ理解が出来た気がする。これも日頃から火を扱い、爆薬に慣れ親しんだ結果だろう。
その延長で、図書館に今日やった授業で使われた書物や、それ以上に詳しく書かれたものがあると講師が語っていた。興味のある者は読んでみると良い、とも。
そんな誘い文句にまんまとつられて忍び込んだ猫がこの通り。
「――ん、あった」
棚に並んだ背表紙を順番に目で追い、やっと見つけた一冊を手に取り、その他にも数冊ほど関連のありそうな本を抱え込む。
少し重いけれど、近くの机に運ぶくらいなら問題ない。
ヨタヨタと足元をよろめかせながらテーブルまで本を運ぼう。
篝 > 初級と書かれた本から順に読み進め、パラパラと流し読み要点のみを頭の中に写していく。
錬金術の歴史や成り立ちは不要。実用的な部分、特に火と鋼に関する項目だけを取り上げ読み漁る。
火の色が変わる理由は、温度と、燃やすものの違いだと本には書かれていた。先生に聞いた通りだ。
赤い火は温度が低く、そこから黄、白、青と高温になっていくらしい。
また、燃料によっても火の色は変わる。銅なら緑、骨は橙、他にも色々……。
夜空に浮かぶ花火は、火薬に混ぜるものによって色が変わるらしい。これは、とても興味深い。
「混ぜる、燃やす……ものによって色が変わる。
でも、色が変わるだけの火。こっちは温度は変わらない。欲しいのは、赤と青の中間……白い火」
五冊目に取り掛かり、半分ほど目を通したところで「うー……」と小さく唸り首を捻って天を仰ぐ。
課題クリアの為の何かしらのヒントが得られればと思うが、まだ明確な答えには辿り着けないようで。
兎に角、今は知識を詰め込むことだけに集中するべきか。
良しと小さく頷けば、また視線は本に向いた。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」に司書さんが現れました。
司書 > 「お声かけ失礼します」
少女に一人の私書が声をかける。
最近、学院関係者以外の利用も多く、貴重な図書類への被害が懸念されており。
見慣れない生徒への声かけと注意喚起をと、口早に説明をする。
ちらりと少女の手元の本を見ては、年若い女子生徒がそれを理解できるものかと、探るような眼でも見ていて。
篝 > 本を読むのに集中し過ぎたか、声を掛けられるまで全く気付かなかった。
下手に反応すれば怪しまれる。ここは静かに、対応すべきだろう。
「……何か?
――……そう。それは、大変ですね。お疲れ様です」
ゆっくりとした動作で顔を上げ、その理由を聞くと納得したように首肯して、読み終えた最後の一冊を閉じ、机に積み上げた十数冊の本の上に重ねる。
「私、急ぎの用を思い出しましたので……もう戻ります。
此方の本を、元の場所へ返していただいても?」
探る視線とは目を合わさず、指先に視線が行くよう誘導を掛けて本の縁をなぞり、返事を聞く前に席を立ち背を向け一歩歩み出し。
止める声が無ければ、そのまま逃げるように図書館を去るだろう。
司書 > 彼女の狙い通り本にと視線を誘導されて。
気付いた時には、悪戯を咎められた猫のように素早くその場から去る少女。
その背を見送れば、首を傾げつつも業務にと戻ってゆき…。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」から司書さんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」から篝さんが去りました。<補足:黒を基調とした学院の制服風ワンピース/黒いケープ/ベレー帽に赤いブローチを飾る/白髪赤眼/認識阻害の術で容姿を記憶に残りにくくしている>