2025/10/15 - 01:09~02:27 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 時計台」に天音さんが現れました。<補足:画像参照>
天音 > 既に日付も回った夜の時計台、展望台から時を刻む大時計を見上げる。
秒針はなく、しかし一定のリズムで長針が刻む時の音は静かな夜に不気味な程よく響いた。
長い髪、長いスカートが夜風に棚引く、本来であれば寒さを感じるのだろう気温も、既に人では無い身はそれを意に介さない。
こんな深夜に人の出入りがあるはずもない場で何をするでもない無為な時間を過ごすのは自分が自分で居られるから。
「人の目というのは存外鬱陶しいものね。どうして群れたがるのかしら。」
その群れから放逐された結果身を投げた筈だった少女の身体で、それを問う。
死に際に、と主犯格の精神を破壊する事を代償に依代として身体を奪った、
既に学院に居ないお陰で快適に過せてはいた──が。
「退屈」
そう、ぽつりと言葉を零す。
転落、身投げ防止のために設置されたフェンスに背中を預けて。
その呟きも風に霧散してゆく。
天音 > 丑三つ時、不気味な程に明るく光っていた階段の照明が一つ、また一つと消えていく。その照明が完全に落ちたころ、時計台に居た筈の影は霧散して。
わずかにフェンスへ残る体温という痕跡も冷たい夜風に攫われる。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 時計台」から天音さんが去りました。<補足:画像参照>