2026/02/10 - 23:53~01:27 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」にミルフィオリさんが現れました。<補足:桃色の髪/薄氷色の瞳/トランジスタグラマ>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」からミルフィオリさんが去りました。<補足:桃色の髪/薄氷色の瞳/トランジスタグラマ>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」にミルフィオリさんが現れました。<補足:桃色の髪/薄氷色の瞳/トランジスタグラマ>
ミルフィオリ > 少女はラウンジに設えられたソファへと腰を落とし、
いつもの硝子瓶――ピンク色のリボンを口の部分に結び付けていた。

膝の上に乗せているからか、淡い光を宿した糖結晶たちは
静かに揺れて、からん、と微かな音を立てる。
少女の魔法は、甘い夢を見せるものだった。
その夢が、魔法が消えてしまう時が、少しだけ寂しくなるのだ。

だって飴玉は、口の中で溶けたら、おしまいだから。

どれほど美しく、どれほど甘くても――形あるものは、やがて消えてゆく。
少女は瓶の蓋に指先を添えながら、小さく息を吐いた。

「……だからかな?
 ――残る物の方が、ずっと大切なんだよね。」

誰にともなく、そう呟く。
ふと見上げた視線の先では窓越しに光が差し込んだ。
この位置に当たる日差しは夕暮れ時へと向かう頃合いで
ラウンジを行きかう生徒達は、談笑や帰路に付こうとしている様子。

風景の一つに溶け込みながら、瓶からひとつだけキャンディを取り出し、
しばらく眺めてから、そっと唇に運んだ。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」にオズワルドさんが現れました。<補足:学院制服、茶色のカーディガン、黒コート、鞄>
オズワルド > 朝方から夕刻まで続いた図書館での勉強がようやく終わり、何かしらお腹に入れようと向かったラウンジ。
帰路につくのだろうか、退出する生徒たちと入れ違いになってラウンジへと入り込む。

「外さっむ。」

図書館内は暖かかったが、一度外に出れば多少冷え込んだ。
指先をぎゅっと握りこみながら、さて。
何を頼むか、どこに座ろうか。そんなことを考えながら歩いている最中、風景に溶け込んだ一人の女生徒の後ろを通り過ぎ――ぱた、と足が止まった。

「――なんか、甘い匂いがする。」

気のせいか?でも、糖分が足りてないせいで、甘い香りに少々敏感。くるり、と少し周りを見渡してみても、近くには女の子が一人いるだけ。
パフェとか食べてるわけでもなさそうだ。

「?」

やっぱり気のせいか?と首をかしげて。

ミルフィオリ > 甘さが舌に広がって、次第に消えてゆく。
甘酸っぱいレモンキャンディの風味が、ほんのりと道行く人の鼻腔を擽るだろう。

少女は口許をもごもごさせた後、こくりと余韻を嚥下した。
そして――…

「…………むん。」

小さく息を吸い込んで頬っぺたを膨らませる。
序に両手を握りしめるのは、自分なりの気合の入れ方。
万愛節真っ只中、『恋のおまじない』を求む女生徒達の為に、
膝上の硝子瓶一杯にするための、頑張りだ。

口から息をはきだした後、誰かの気配がしたと思えば、
ふわっふわの綿飴髪をはためかせ、視線の先の男の子と、目線が合うだろうか。
首を傾げる様子に、此方も首を傾いでしまう。
誰だっけ? なんて相貌が、物語っているようで――。

オズワルド > 香りの源、この子かな、って。首を傾げながら近くにいた貴女に視線を向けたら。
ばっちり、目と目が合った。
ガーネットの様な赤い瞳が、薄氷色の瞳を見つめ――、

うっわかわいい。

声に出なかったのは、自画自賛していいと思う。

ただ、お陰で数秒続いた沈黙ののち、

「…初めまして。」

第一声は、何か間の抜けた挨拶だった。

「なんか邪魔してたらごめんな。 甘い匂いしてたから、気になっちゃって。」

ぱた、とゆっくり片手を振って。そんな風に言葉を続けて。
それでこれからどうするんだ? 内心ではそんなこと考えているのだが、
何故だか不思議と、この娘のこと見てたいなー、と視線が中々そらせなかった。青い瞳が好きだからだろうかと、ほんのり頭の隅で考え。

ミルフィオリ > 何せ、この学院は生徒の数も多い故に、一人一人の顔なんて、覚えきれる筈が無い。
すれ違うことはあったとしても――だ。

そして、視線を重ねて。
少女の姿かたちを、その赤い瞳が捉えたのであれば。
記憶の淵に引っ掛かっていた記憶が、揺り起こされるだろうか。
甘い魔法を使う、砂糖菓子の少女の二つ名を。

―――”ドラジェ(糖衣菓子)”という、渾名。
ただその意味は、揶揄めいたものであったけれど。

「はじめまして?」

きょとん、とした表情を浮かべ。こてん、と首は傾いだ儘。
透き通った飴細工の如き双眸、薄氷(うすらい)色の眼差し、薄い色素の睫毛が、ぱちぱち、と瞬く。
甘い香りに誘われたであろう、男の子へと、なあに?なんて屈託なく微笑んだの、だった。

「甘い香り……あ!
 ……えへへ、だ~め♡ 内緒の秘密!」

――とはいえ、キャンディの入った瓶を隠す訳でもなく。
甘い香りの根源は察せても、内包してあるモノについては秘匿するのだけど――。

オズワルド > 薄氷色の瞳に、薄い桃色に見えるロングヘアー。
それに、甘い香りが合わさったせいか、ふっと結晶術の授業で知り合った同級生が話していたことを思い出した。
なんでも、魔力を結晶化させて甘いものに変える魔法使いがいるとか。
確かその娘に着けられた二つ名が――、ドラジェ。

なんか揶揄うような二つ名だな、なんて笑っていたけれど。

もしかしてこの娘が? と、視線が好奇の色を帯びて。
ただ、振る舞いだけを見れば。特異な魔法の使い手と言うより、普通の愛らしい少女のようだ。

「む、ダメ、からの、内緒の秘密で三重に秘匿されたら、気になるけど聞けなくなるやつだ。
 …何やってるか、見るのもダメなやつ?」

問いかけながら、ひょい、と一歩踏み出して。勝手にお隣の席の椅子を引く。
ダメよ、と言われたら退くけれど。お話ししてくれそうな雰囲気を感じたら、座ってしまおうという間合いの測り方。

「あ、聞く前に自己紹介した方が良いか。 改めまして、初めまして。」

椅子の背に左手をかけたまま、右手だけひょいっと頭の高さに持ち上げて、敬礼じみたポーズをとって。

「オズワルドです、よろしく。」

にか、と明るく笑って自己紹介して距離をつめにいく。割と厚かましい男。

ミルフィオリ > ――少女の異名だけが独り歩きしているのは事実。
加えてその、人目を惹く様な、甘ったるさを顕現した、その風貌。
糖衣で包んだ、甘いだけで中身は如何だか、なんて評価する人も居る。
かなり珍しい固有魔術であるのだが、人の物差しは其々。

――当たり前だが、少女はこの二つ名が好きではない。

「駄目じゃないけど、女の子の秘密というものは、
 早々男子が気軽に触れていいものじゃないの!」

声音も、砂糖菓子の様に蕩けるくらいに甘い。
隣に座るのは別に構わないし、好きにしたら良いという調子。
少女は寧ろ座り心地の良いソファから離れる心算は無く、
このまま歓談を続ける様子。

「ふんふん……じゃあ、オズ君ね?
 あたしは錬晶科のミルフィオリ。
 ミル、でもミルミル、でも好きに呼んでくれてい~よ♡」

愛らしさたっぷり、愛嬌たっぷりに、青年へと微笑んで見せるのだ。

オズワルド > 魔力の結晶化、という固有魔術は正直なところ興味はある…というより、授業内容的に似たようなことをしているからどういう現象なのか気になる、と言ったところか。
とはいえ、

「む、それは申し訳ない。教えてもらえるようなチャンスが来ることを勝手に信じて、追及は諦めよう…。」

すごすご、と敬礼して見せていた手を引っ込めて、今は引きますよ、の意思表明。
しかし、耳から入ってくる声まで、とろけるように甘い響きに、ん、と仄かに目を細めて。
――拒絶の色が見れないから、また少し考えた後、ソファの方に腰かけた。ほどほどに距離を開けたお隣さんへ、ぽすん。

「じゃ、ミルミルで。よろしくー。」

にぱっと笑って、ひらりと右手を振って見せて。

「錬晶科ってことは、錬金術方面の子かな。
 オレは冒険科の方だから、会ったことなくて当然かも…んー。」

とん、と指先が顎を叩いた。話題に少し、悩んで。ふむ。

「ああ、そうだ。
 じゃあちょっと、秘密になりそうにない女の子のこと教えてくれない? 具体的には、最近お気に入りのラウンジのスイーツ、とか。」

何食べようか悩んでるんだよね、って。軽食を提供してくれる厨房の方を、すいっと指差して見せた。

ミルフィオリ > 「ふふー。魔法使いは掌の内を簡単に見せないもの、でしょ?」

魔力そのものを結晶化させるのは、珍しい事ではない。
けれど、少女の固有魔術は其れを甘味に変えてしまう。
経口摂取が可能である事、任意の効果も付与出来る事。
其れだけでも、既に異例であるのだから。

回復手段だけではなく、多岐に渡る可能性を想えば、
使いようによっての価値はあるらしいが――。

本人としては『おいしいほうが、いいよね?』なんて一言で、済ませてしまうのだった。
特に、別段異能だとは思ってないし、既にとっくに当たり前なのだ。

「うん! じゃ、改めて宜しくね。
 錬金科に近いけど、魔法の基礎は普通にあるから、近いけど違うかな。」

何方かと言えば、物に魔力を吹き込んだり、付与とかそういう感じなのだが。
純粋な魔術科とは違って、効果の定着コントロールを行うものの方が多い。
――とはいえ、今は其れよりも、意識は今流行りのスイーツに心は完全に傾いていた。

「そだね。……ん~。期間限定の、フォンダンショコラ!
 万愛節風らしいし、あったかいし、この季節ぴったりかも?」

もう食べたのかな、なんて表情で――青年に勧めてみよう。
きっと注文したのなら、寧ろ可愛らし過ぎて、完全に女子向けの見た目だったに違いない。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」からミルフィオリさんが去りました。<補足:桃色の髪/薄氷色の瞳/トランジスタグラマ[リミット1時]>
オズワルド > 「おおっと、魔法使いの手のひらだったら見たくなっちゃうなー。」

気になるなー、のそぶりで手元を覗き込み…あ、なんか瓶がある。

「でも女の子の秘密だもんなー、我慢我慢。」

ぱたーん。 覗き込んだ体を逆側に傾けて、我慢の意思を表明。動きが少々コミカル。
少女の内心や、思いや考えはさっぱりわからないが。 内緒にしたいというのなら、語るのを待つだけだ。
語られるとは、限らないけれど。

「ふぅん?錬金術を魔法寄りにした感じ…?てことは、魔力干渉による変質とか、その辺かな…?」

ちょいちょい、別の学科の授業は気になるからつっつきたくもなるけれど。
話題として振ったスイーツの方に、見るからに興味が移り変わっているのを見れば、自分で調べるかって内心独り言ちながら、語る様子を眺める。

女の子が甘いものについて語ってるトコって、可愛いなぁ~。
ついつい、にこにこで聞き入ってしまい。

「万愛節風のフォンダンショコラ、ね。 しばらく勉強漬けだったから見たことも無いな。ラウンジでそんなの出てたんだ。」

流行りものがラウンジでも出るのは学生にとって周知の事実だが、万愛節風と言うのは、ちょっとばかり初耳だった。去年はなかった気がする…。

「じゃ、それにしようかな。外だいぶ寒かったし、暖かいのありがたいんだよね。良かったら一緒に食べる?奢るよ?」

どうよー、なんて提案はどうなったのかは、二人だけの秘密の話になるかもしれないが。
対外的にはこうなる。

「流石にこれは女子向け過ぎない…?万愛節なら男子向けのアレンジがあってもいいと思う。ほら、馬の模様の焼き色付けるとか…!
 あ、でも美味しい。…紅茶合うな…普通にうまい…。」

なんやかんやと言いながらも、女子向けの彩のフォンダンショコラを味わう図であった。
そんな暖かい甘味を味わいながらも会話も、きっと甘く楽しいものになったことと…。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」からオズワルドさんが去りました。<補足:学院制服、茶色のカーディガン、黒コート、鞄>