2025/11/20 - 20:11~23:18 のログ
カグヤ > 「その……あまり、興奮は人の目がね?」

試験も近く、まだ学生の多い時間に声が大きくなりすぎては否応にも注目を集めてしまうもの。
困ったように眉根を寄せながらも、彼を刺激しないようにと足を閉じてから──

「私の望む本──、そうね、考えた事もないわ……。」

ふと、彼のその言葉に思案するよう視線が天井を仰いだ。
今まで、自らに向けられたものを読み解くことが当たり前すぎて、というよりも
建付け上、もう言い訳が出来ない程自らも喜んではいるが、相手の欲望を受け入れる、という名目であったがために思い至らず。
少しだけ、あとで考えてみようと思う事は出来た。

「えぇ、感想も添えて……そうしたら書いた人へ伝えるわ。」

あくまで、そういうテイ。彼の言葉に笑みを浮かべながらも頷くけれど、一つだけ

「勉強が終わってからにしてね。貴方の妨げになるようなら、それは本意ではないわ。」

そう、紡いでいたところに、遠くのテーブルから司書を呼ぶ声、視線を司書室へ向けたけれど、同僚はやはり一向に顔を出すつもりがないらしく──。

「ごめんなさいね、そろそろ戻らないと。」

そう、彼へと告げるのだ。その告げた唇に自らの手を添えて、親指と人差し指が輪を作る。そこへ、舌を伸ばしてみせたのは、彼が差し出し他本の中の人物のそれ。

次の約束の煽り一つ入れてから彼に背を向けて棚の森へと消えてゆくこととなるのだろう。

オズワルド > 「おっとやばい。」

興奮見せすぎてたか。
きりりっ 顔を引き締める。さぞ、真面目な本の話をしていましたよ、の顔。そうして、興奮の色を押し隠し。

「――えっちなのじゃなくても、お勧めの小説とかあったら。ひっそり感想とかお話ししましょうよ。
 まあ、もしよければ、ですけど。」

気が向いたら是非、と。にぃーと笑ってそう言い添えて、このお話は一度締めとして。

「書いた人に伝わるように、綺麗に書きますね。
 ――はい、勉強もしっかりしマス。」

ずーん。釘を刺されれば肩が落ちた。もう帰ったら熟読したい気分だったのに釘を刺された。
しょうがないのだ。しっかり勉強もする。そのご褒美が待っていると思おう。
ぎゅ、と本を抱えなおしてそう思うが、内容はエロ本である。
男は、ドスケベであった。

「いえいえ。こうして本をお借りできただけで十分嬉しい時間でしたよ――、おっ。」

また顔に喜色が浮かんだ。頬は仄かに色づき、また少し興奮の色が――

「んんっ。 では、また。」

咳払いでごまかしてから、ひら、と手を振り見送って。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からカグヤさんが去りました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
オズワルド > 「――とりあえず予定日までに勉強進めて問題なくやれるようにしよう。」

気兼ねなく、何時かのエロを楽しめるように――!

そうと決まれば、お借りした本を抱えて、てくりてくりと図書館を出る。ひとまず、寮で勉強か、あるいは一旦飯か…。少しばかり悩む帰り道であった。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からオズワルドさんが去りました。<補足:学院制服、濃い茶の外套>