2025/06/21 - 23:28~12:42 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 講師研究室」にルーベルさんが現れました。<補足:リミット眠気まで/後入り、別部屋・別シチュ移行、私書での呼び出しなどいずれも歓迎>
ルーベル > 講師の中には学院に自身の研究室を持つ者も多数存在する。
学院が優秀な講師らを囲い込むために準備することもあるし、講師側が学院から部屋を借り受けることも。

ルーベルは後者ながらも献金等も行い、改装等も自由にしてよいと許されており。
自身が活用しやすいよう実験具や文献などの持ち込みに加え…執務机を置いたり来客対応用のソファセットや簡易な寝室などまで構えていて。
さながら学院内に構えた私室のようにと扱っている。

自身の研究以外にも執務や、授業の準備などもここで大抵は行っており、学院関係者が魔導士貴族に用があるならここを訪れるのがいちばん話は早い、というところ。

その日もなにがしかの薬品研究を進めながらに、自身が受け持つ授業の受講者の成績なども確認しているところ。
優良者にはどこへ推薦するか自身で囲い込むか。芳しくないものはどう補うのかあるいは別途の道を示すのかと。

行動原理自体は自身の欲求が優先とはいえ、一応は講師らしく色々と思案巡らしていた。

ルーベル > 一頻りの授業計画の算段が付けば、一つ大きく息を吐いて。
そしてまた、書類にと向かっていく。

夜遅くまで受け持つ生徒たちの育成の道筋を立てて…。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 講師研究室」からルーベルさんが去りました。<補足:リミット眠気まで/後入り、別部屋・別シチュ移行、私書での呼び出しなどいずれも歓迎>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 水練場」にシロナさんが現れました。<補足:身長142 80(E)・51・69 水着>
シロナ > 夏の暑い日というのは、皆が堪える。
 学園の中は冷房の魔術により、ひんやりしてはいるものの授業はさにあらず。
 炎天下の中の行軍の訓練(騎士科や戦士科)の授業とか。
 火炎魔法の実演(魔法科)の授業とか。
 とても、とてーも熱くなる授業もある、もっと熱くなれよ!とか、誰かが叫んでいる。

 人竜であるシロナは、熱に耐性はあるものの、熱いものは熱いし。
 汗をかいてべたべたになるのはちょっと宜しくない。
 なので、夏で、一番人気のある授業。

 プールでの水練の授業に参加することにした。
 近くでは、魔術師の授業を取っている生徒が、わいわいきゃいきゃい、水を操っている。
 その隣で、シロナ達は、プールの中で、ひんやりした水の中で、ちゃぷちゃぷ泳ぐのだ。
 まじめな授業でもあるから、泳ぎ方の講習や、溺れた人の助け方、などそんな説明を聞て、実践する、という。

 それよりなにより。

「すずしぃ~さいこう~。」

 みんな、涼しさに蕩け切っている。

シロナ > 授業に関しては、とても楽しく、すぐに終わってしまう物だ。
 しかし、その後、自由時間になったとたんに、全員が楽しく動き出す。
 休憩時間になったから、だ。
 リラックスして、泳ぐ学生、冷えた体を少しだけ外で温める学生。
 水の中で涼んでいる先生さえいるものだ。

 次の授業までは、自由に使う事ができる。
 ちゃぷり、ちゃぷり、と水の中にいて、水を堪能する。

「うー……ん、良いなぁ。」

 シロナはぷかり、と水に浮かぶ。
 まだ成長途中の肢体、学校指定の水着に包まれた体は、水に濡れたままに、揺れる。
 水の中で大きく伸びをすれば、また心地よくて。
 こういう場所だと、あまり気にせずにいられるのは良い。
 フェロモンは水に溶けて広がらないから、だ。
 たぶんきっと。

「…………大丈夫、だよ、ね?」

 こう、自分の(出汁)が媚薬になってないよね、とか。
 それならそれで、力を使って正気に返せばいいのだけども、と、きょろり、とちょっと周囲を見回してみる。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 水練場」にマレルダさんが現れました。<補足:黒髪・蒼眼・背中くらいまでの長髪【その他詳細はプロフ参照】>
マレルダ > そんなプールの授業は、ほぼ確実に出ない女生徒が1人。
とはいえ、授業をサボるではなく、日傘をさしてプールサイドで授業を視てはいるのだけれど。
授業時間はそうしていて、自由時間になれば、よりプールに近づいて、同級生たちと会話をしたり、そんな動きをしている訳で。

そして、ちょうどシロナの近くにやってきた時に耳に届いた言葉と、何やら見渡す動きを見せるシロナに小さく笑いをこぼせば

「ごきげんよう、シロナ。何か困りごとでもございまして?」

そんな言葉を向けながら、しゃがみ込んで顔と顔の距離を多少は近づけようか。
そうは言っても、プールの上と中。多少の距離は残っているが。

シロナ > ぷかり、ぷかぷか、と浮かんでいた所。
 自分の不安を一寸感じて周囲を見回したところに、あれ?という表情。
 あまりこういう授業に積極的ではない学友が近くに来ていたから。
 ちゃぷり、と身を起こす。

 彼女は、貴族、自分は平民。
 学校の中ではその身分に関しては、気にしないでもいいと言われているし、実際気にしない人も多い。
 が、普通に礼儀的には、ちゃぷちゃぷしたまま、というのもよろしくはないから、だ。
 それは、友人的な意味での礼儀、だと、シロナは考えている。

「こんにちは、マレルダ。
 困りごと、というか、困るかなぁ、という所、かな。
 ほら、アタシ、あれじゃん?
 いつもは落ち着かせてても、今日はちょっと状況違うからさ。」

 シロナは自分が、人間ではないという事は公表している。
 人間の中で暮らすにあたり、学生という身分を使わせてもらうのだから。
 その辺りは、トゥルネソルの家の方からも許可は貰っている。

「皆がムラムラしちゃったりしたら、ってね?」

 学生なのだから、学校では、ちゃんと学びたい。
 シロナはその辺りは特にどん欲だからこそ、淫魔の力を抑え込んで、学生をしてる。
 ただ、こういう所で暴発したら……と。
 普段とは違う状況だからこその、感覚で。

「マレルダは、大丈夫、だよね?」

 彼女の事は、学友程度には知っている。
 魔法の授業では優秀だから、シロナの淫魔としての魅力とか、フェロモンにも他の学生よりも耐えられる。
 そもそも、本気で誘惑を掛けたことは無いし、今の所その積りもない。
 ただ、生まれつきにまき散らされる誘惑の香りとか、そう言うのは大丈夫だろうなーという程度。
 それも、感などではなく、シロナの竜眼で、彼女の魔力の量などをしっかり見ているからの、確認。

マレルダ > 貴族と平民との間には間違いなく差が存在する。
とはいえ、学院ではそのようなことは気にする必要はないと言われるし、実際にマレルダも学友にはそのように言っている。
だが、言ったことをそのまま受け止めてなれなれしくしてくる輩と、最低限の線を引いて接してくる生徒たちとに分かれる。
そして、その線はそのままその人物の能力にも直結しがちだ。
それだけではないが、だからこそ、マレルダにとってシロナは好ましい生徒となる。

「あら、そんなことでしたの。少しお待ちなさい。」

シロナの言葉を耳にすれば、左肩と首に日傘を挟み、左手でシロナの肩に手を置いて、右手をプールの方へと向ける。
唇から紡がれる短い詠唱、そして、マレルダから流れていく魔力の流れ。
その魔力を受け入れれば、シロナの視界が変化する。
周囲の特定の魔力を感知する、制限を付けた魔力感知(ディテクトマジック)
シロナに触れることで、シロナの淫魔としての魔力を触媒に周囲にどのように広がっているかを見ることが出来る魔法。

そして、その視界で見てみれば、特に、何も見えない。
どうやら何の影響も起きてない様子だった。

「……全く影響はなさそうですわ。元々、シロナはそういう方面では十分に気を付けているのです。
イレギュラーを考えたことは強く評価いたしますが、多少漏れてしまっても気づけばすぐに対処いたしますでしょう?
ならば、あまり気にすることもない、と私は思いますの。

それと、シロナが本気でそういう力(フェロモン)を向けてきたことがないからわかりませんが、
私はいつでも大丈夫、ですわね。」

どちらかというと、能力の有無に厳しい方であり、能力もなく自己修練もしない生徒には相当に冷たく当たるため、
そういう生徒が色々仕掛けてくることがあるのだが、大抵なにも起きないことから、鉄壁だの冷血だの陰口されることもあるマレルダは、涼しげな表情でシロナの影響もうけていない、と伝えようか。

シロナ > 親しき間にも礼儀は必要だ。
 それは、誰の言葉だったか、確か家庭教師だったはず、東方の格言?とかそう言ったものなはず。
 シロナは、学んだ事、覚えた事は、積極的に理解をし、それを使う。
 まだまだ、シロナは自分がドラゴンパピー(赤ん坊)だという事を理解しているし。
 人竜(Dragontrybreed)であることを理解している。
 学びで成長し、その先で、何になるのか、それを模索している最中なのだ、とも。
 だからこそ、シロナは学友を大事にする、その為の、力だ。

「え。わ、すご……!」

 シロナの魔法は、才能によるものが多い。
 学びはしているものの、魔術、魔導、学問というのは深淵なるものだから。
 学生としてはよく学んでいるというレベル、それ以外は、竜として、淫魔としての才能が色濃く出てしまう。
 だからこそ、彼女のように、自分の魔力に干渉する魔術は、未だ学んでいない所、賞賛の声が出てしまう。
 自分の魔力を、このように俯瞰できるものなんだな、と。

「影響ないなら、良かった。
 あとさ、イレギュラーだって、経験になるから、学べばイレギュラーじゃなくなるし。
 再現性のない物だとしても、知っていれば、偶発にも対応できるようになるから。
 
 それに、ムラムラしたり、性欲は、学習には邪魔でしょう。
 マレルダのようにきれいな人とか見ると、思わずアタシも男子のようにドキドキしたりするけどさ。
 それはそれ、これはこれ、だから。」

 男子生徒は、サルのように盛るのが多いから、普段授業では皆の性欲を減衰させている。
 淫魔の自分もそれぐらいにあるが、減衰させているから、このように授業が成り立つ。
 とはいえ、彼女のように美人であれば、口説きたくなってしまうのは、まあ、血か、本質か。

 彼女のように、涼し気にしてくれる相手。
 淫魔として見ても欲情していない所を見れば安堵もできる。
 けど。

仲良くなりたいとは思ってるよ。」

 ぱちり、と一つウインク。
 その意味はにっこりと、笑みを浮かべて見せるところで伝わるだろう。
 そこで、誘惑をしないのは、シロナなりの誠意でもある。

マレルダ > 「シロナは自分の才能に踊らされがちですから。
……いえ、それ以前に出生からの経験がまた不足している方でしたわね。
学院できちんと学んでいけば、この程度の魔術、シロナならば程なく使えるようになりましょう。
もし、戦士系の道を選んだとしても、基礎魔法くらいは使えておくと便利でしてよ?」

少し工夫はしたが、非常に単純な魔法ではある。
それに対してここまで反応してもらうと流石に面はゆい。
同時に、貴女なら程なくこれくらいできるでしょう、と口にするのは、シロナの能力を客観的に評価しているから、か。

「ええ、イレギュラーに対処しようとしていることは評価しているのですわ。
そこはそのようにお続けなさい。

それと、性欲を含めた適度な欲求は学習効果を上げることもありましてよ。
もちろん、性欲ばかり感じすぎては全く頭に入らなくなりましょうが、抑えすぎても意欲の低下になりますの。
これが人間の難しい所ですわね。」

実は性欲0だと勉強効率が下がるのです、というちょっとびっくりかもしれない情報を披露しつつ、続くシロナの言葉に小さく笑いをこぼせば

「そうですわね……シロナ程の能力の持ち主であれば、私の味方(ちからをかす)と約束してくれるなら、褒美代わりに体を差し出しても構いませんわよ?」

そして、いつものマレルダの口癖。
能力ある生徒が誘いを向けた時には、味方になると約束するなら別に仲良くしても構わない、と。
その味方がどのレベルかが分からないから、結局誰も手を出さない、という状況が続いているだけなのだが。

シロナ > 「あー……それを言われると、ちょっと辛いなぁ。
 あはは、先に戦士ギルド行っちゃったしね。
 後から、というんだけど。

 じゃあさ、お勧めの先生とか、居るかな?
 アタシも、もっと、基礎魔法は覚えたいところだし。」

 確かに。竜眼であれば違わずに魔力の量を見たり、霊を見たりすることもできる。
 しかし封印されたときは?力及ばないときは?
 様々なシチュエーションを考えると、手段は多く必要。
 先に、戦士ギルドで竜として、人として、戦う術を学び、それは才能も有り、既に大人を軽くいなせるレベル。
 彼女のように、魔術にも精通したいと考えているから。
 それなら、彼女の師を紹介してもらうのも手段だろう。
 優秀な彼女の師ならば、基礎を教えるにも優秀だ、学園の授業のほかにも、と。

「え。成程……。
 適度な欲求……ね。良いこと聞いたよ!
 じゃあ、授業中の鎮静効果は、ほんの少しだけ、ひそめてみよう。」

 彼女の知識に目を見開く、本当に知らなかった。
 自分にも効果ある鎮静効果。
 授業には適度な欲望が必要とは知らなかった、なら、と考える。
 シロナは、見た目などとは違い、貪欲なのだ。学ぶことに。

「アタシでよければ、味方になるのはいいよ。
 でも、マレルダの考えているのは、どの程度の事かな?
 アタシはこれでも制限がある身だから、それを超えることはできないよ。

 例えば、国を潰す、とか。」

 味方というのはあいまいな言葉だと、シロナは考える。
 トゥルネソルが、この国に居られるのは、母のリスが行っている契約。
 曰く、国に逆らわない、国に攻撃しない、など。
 そのすべてを詳細にシロナは知っているわけでは無いけれど。
 知らないから、とかっては出来ないのだ。

「マレルダとの、味方になる、深度によっても、アタシの要求は、改めて変わるよ?」

 絶対的な味方になってほしいとかなら、アタシの嫁になってもらう、とか。
 そういう所は、やはりドラゴンなのだろう。
 しかし、本人はまじめに、深紅の瞳で、ジィ、と彼女の様子を、観察するように見やる。

マレルダ > 「ええ、そうなさい。初級中の初球の魔法くらいは使えるようになっておけば、冒険者として生計を立てるなら戦士でも役に立ちましょうから。
私が初級魔法の授業でとっていたのは……」

そして、自分が教わってその能力を評価している教師を3名ほど紹介しておく。
シロナとの相性もあるから、1人だけ、とはしないのはいつものマレルダのやり方である。
そして、実は学院以外で特に別に教わっている師がないことも伝わるだろう。
学院の教師をうまく活用している証でもある。

「結局、欲求は全てつながっているのですわ。
ですから、1つの欲求を下げ過ぎると、全体的な欲求も下がってしまうのです。
……ええ、そうしてごらんなさい。もう少し、学習の効率が上がると思いましてよ。」

もちろん、そこを理性で何とかするという手段もあるにはあるのだ。
代わりに相当強い意志力が必要だが。

そして、味方の部分について、さらに突っ込んでくるシロナの言葉。
薄く笑みが深まれば、少し考えるような仕草をして

「もちろん、そんな無体なことは言いませんわ。
私もこの国の貴族ですもの。それに、どちらかと言えば体制側。
国と戦えとか、王を転覆させよなどという事はありませんわ。

どちらかというと、どこまで私にその力を捧げられますか?と私が問いかける方が正しいと考えておりますの。
捧げてくれる力によって、与える褒美が変わるのは当然の事でしょう?

……もちろん、あとからもっと深い褒美が欲しくなったから、もっと捧げるというやり方も歓迎でしてよ?」

そう告げて楽し気に零す笑い。
同時に、流れるような動きでそっと、触れ合う程度に唇を重ねれば

「今の『学友』という程度に力を貸していただいているならばこの程度、ですわね。
先程のシロナの仲良くの範囲であれば……せめて、冒険者に出す依頼程度のお願いは聞いて欲しい所ですわ。」

シロナ > 「だね、アタシは、生まれつきに、魔力は有り余っているからさ。
 色々な事に使えるのは、便利だと思うし。
 成程、次の授業とって、行ってみるよ。」

 教えてもらう教師。まずは、行って学んでみるしかない。
 三人いるなら、三人それぞれの学びがある。
 相性というのは有ったとしても、それは無駄にはならないはず。
 それも行って学ばなければ判らないのだし。
 彼女が学園でそれだけ学んでいるというなら、その学び方も学ぼう。

「ふむふむ。
 まじかー。それは、知らなかった。
 欲求は原動力か……。」

 それならば、と。
 先程の考えをもう少し強める、今後のために調節の訓練とも思えばいいだろうし。
 ありがとう、と教えにはしっかり笑いをこぼす。

「なら、うん、アタシは力を貸すことに躊躇いはないけど。
 そうだね、感覚的には傭兵みたいなものになるのかな。
 マレルダの依頼を確認して、どの程度力を貸せるか、判別して伝える。

 それで、その後、結果で報酬、と。」

 なんか、凄く色気のない話題でもあるが。
 彼女とのやり取りは、そうつまらないものでは無い。
 むしろ、こういう交渉のようなやり取りは、楽しく思える。

「じゃあ、依頼主様?
 どのようなご依頼がありますか?」

 触れるような、柔らかな口づけ。
 そして、その後の悪戯な言葉に対しては。
 冒険者見習いでもあるシロナは、軽く学友の冗談に乗る様に、問いかける。
 水着で締まらないのは、あえて目をそらす。

マレルダ > 「強い力を持つと、その力に振り回されるものです。
そして、結果的に対して力を持たず、努力する者に追い抜かれるのもよくあるお話。

まぁ、学習欲の強いシロナには、あまり関係のない話かもしれませんが。」

一般論的にはそういう事だ。
シロナに関してはそこまでの不安はないと思っているが、気を付けるに越したことはないと。

「つい見逃しがちですけど、大体すべてに〇〇欲、とついているでしょう?
つまり、欲は元々1つで、途中から分岐するだけなのです。
学習欲と食欲と性欲がくっついている、と言われてピンとこないかもしれませんが、
食欲が過剰に満たされると、授業では眠くなり、性欲を満たすことすら面倒くさくなってきませんか?

つまり、欲のコントロールは大事なのです。」

そして、力を貸すことに対して返ってきた返事に小さく笑えば

「キスは学友として力を貸してくれていることへの報酬ですのでお気になさらず。
そして、今は特にこれと言って依頼はないのです。
シロナが相手であり、次何か現れた時に力を貸してくれる約束をしてくれるのなら、先払いでもよくってよ?」

シロナはこういう交渉で嘘はつけないし、だますこともできない子だと評価しているからこんな言葉になるのだろう。
それに、もし先払いをもらっておいてそのまま約束を果たさなかったら、永久にその先の報酬が手に入らないのだから。

シロナ > 「人は学習する生き物、だからね。
 そして、学習し、成長し……何かを(神をも殺す)成す。
 それを知ってるから、アタシは、トゥルネソルは、学ぶんだよ?
 貴女(人間)達のアドバンテージを、ね。」

 そう、嘯いてみるものの。半分は正しく半分は間違いだ。
 学ぶのは敵対するためではなく、知るためだし、学び自体楽しい。
 そして、生き残るための生存戦略という意味では、学んでいるのだ。
 努力は、裏切らないという事は、シロナも知っている。

「ああ、食欲、睡眠欲、性欲。三大欲求だよね、そこから派生して、という事。」

 生きるために大事な事だ。
 なので、その三大欲求は、特に三番目はよく知る。
 なるほど、なるほど、と頷いて見せてから、次の言葉にはあは、と笑う。

「先払いなんて怖いじゃないか。
 信用を買ってもらってるというのもあるのだけども。
 現物がない物ほど怖い売り買いはないよ?
 いちお、アタシ、商人の娘なんだし。」

 その辺りはちゃんと学んでるんだから、と。
 彼女の信頼を得られていると思うのは、シロナとしても面はゆい。
 そういいながら、プールから出て。

「さて、マレルダ。
 楽しいお話してたら、次の授業の時間だし。
 せっかくだし、行かない?」

 時計台の時計の針を指さして。
 次の授業の時間の迫り具合を伝え。
 シロナは着替えてから、彼女は直接。
 学者へと戻っていくのだった――――。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 水練場」からシロナさんが去りました。<補足:身長142 80(E)・51・69 水着>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 水練場」からマレルダさんが去りました。<補足:黒髪・蒼眼・背中くらいまでの長髪【その他詳細はプロフ参照】>