2025/08/29 - 19:40~21:29 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」にモルガナさんが現れました。<補足:石竹色の髪にヘアバンド。ウールのロングワンピース。ショール。竜革の腰紐には刃の無い剣の柄を携えて。>
モルガナ > 「不作……、ですわね。」

ぽつりと独り言ちる。
酷暑も未だ衰えぬ中、既に来年の春に向けて有望な者を見出す為の視察。
国内外から、貴賤問わず生徒を募るのは卒業後の効率的な青田買いという利も出資者である貴族にはありえて。

「少し、引き締める頃合いかしら。」

正体を伏せて潜んでいるつもりの魔族達。
平穏な学び舎の中で忍び寄る危険は、埋もれた者の才覚を時に目覚めさせるかと野放しにしておいたが、
こうも当てが外れてしまっては、少しは思い通りに生徒に育ってもらいたい意識も芽生えて来る。

伏魔殿が頂点にある王都にあって、意図なき野放図など早々ありはしないと言うのに。

「今日は、ここで終わりかしら。それに―」

身分混合ラウンジの片隅で注文したメニューを楽しみにしながら唇が思わず緩む。

パルフェ・デ・ギガスマキア

単騎にして神の戦乱に等しいと謳われる学院の裏秘蔵名物たる超大型級豪華デリシャススイーツ
値段は元より問題はその量。
量は貴族が、価格は平民が及ばぬ難攻不落の神の塔。

もう、こう、とにかくすごいのだ。

「ふっふっふ……。こればかりはダンタリオの狂人も太刀打ちできないでしょう。
 いつぞやのステーキでは同格。ですがスイーツは別腹。
 いずれ王の剣は我等ミナスジェイラスこそ相応しいと驚愕すると良いでしょう」

長らく王に仕える武派の家柄。喧嘩し過ぎてそろそろ迷走してることなど考えもせず。
それでも、待ち受ける間は生徒を見る目は未だ変わらず、埋もれた輝きを一つぐらいは見出そうと。

モルガナ > 待つこと一時間。

その”要塞”は現れた。

巨大な皿を3人がかりで運ばれてくる。
戦場の地盤に見立てたケーキワンホール。
その周囲には箸休めのコーンフレーク。
そして激戦を現すかのように多種多様なフルーツが満ち溢れ、
更にその上は民に親しみ深い菓子類が敷き詰められる。

集合体としては圧巻、しかしその一つ一つは”軽食”と
ある種この国の裏に潜む無法を現したかのような皮肉の集合体。

しかし、それを喰らえぬが当然と諦めるは敗者の弁。

優雅な仕草で、驚く様子もなく一つまみしては菓子を口に運び、嗜む。
その繰り返し。その繰り返しだが、止まらない。

別腹とはこういうものをいうのだと言うように、一口一口味わっていく。

モルガナ > 「……ふう」

結局、終始そのペースは落ちることなく、ケーキはおろかコーンフレークまで残さずいただく。
この要塞の賞賛すべきところはこのコーンフレーク。
最終盤に他の要素の残滓、水分を吸って味が変わるなどではなく、そのものが香ばしく好ましい。

口直しに紅茶と共に嗜むに充分。それは民草、兵士一人一人に至るまで要塞の運営に必要と感じることが出来る。
だがそれを食して学べるのは、要塞を単騎で平らげる者のみ。

騎士は圧倒される生徒をよそに、キッチンへ足を運べば堪能できたと礼を告げて、
支払いを済ませて去って行った。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 ラウンジ」からモルガナさんが去りました。<補足:石竹色の髪にヘアバンド。ウールのロングワンピース。ショール。竜革の腰紐には刃の無い剣の柄を携えて【後入歓迎】>