2025/09/06 - 16:44~17:55 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にカグヤさんが現れました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
カグヤ > 久しぶりのゆっくりとした時間。昼食と夕食の間のどっちつかずなこの時間に図書館を利用する人も少なく、カウンターから見えるテーブルに数人が座っている程度。
それも程なくして夕食に頭を悩ませ出て行く事になるのだろうけれど、
カウンターの上には新しく遺贈された本が幾つか重なっており、その中身の精査に勤しんでいた。

比較的新しい手記から、古い魔導書の類。自らしっかり読み込めるものとそうでないものが綯交ぜではあったが、
どうやら研磨や染み抜き等のメンテナンスが必要そうな本は無さそうで一安心を。

その中の寄贈された一冊を手に取れば、軽く目を走らせる。

「魔法の無い世界──。 想像できないわね……。」

いつだか、そんな会話をしたことを思い出す。想像より紡がれる物語の中ならなんでもあり、そういう世界があるのかもしれないと。
ただの学生が学院で起きる不可解な事件を、物理的な力で解決するそんな推理物。
時折挟まれるラブコメシーンや推理するシーンは中々に読ませる出来で、
最近の若い学生に受ける理由も納得が出来た……。

「娯楽に降り切った内容も、肩ひじ張らずに読めていいのかしらね。」

そんな風に、カウンターのチェアに深く腰を下ろしたまま。過ごす穏やかな時間。

カグヤ > 読み終えた本を次へ、また次へとジャンルにわけて差し替えてゆく。
ある程度溜まったら諸対を整えて棚へと当て込む算段。もう何冊目に至っただろうか、
特に表紙を見る事無く手を伸ばして開いた本には……。

「────こういう、趣味。」

既存の本へ、追記という形を取っていたその本は一般的に見れば歪んだものであるが、それが向けられているものや、事に司書は喉を鳴らしてしまった──。
良くある、ファンタジーの中の一ジャンル。そこに司書を当て込むなんて随分と無理をしたものだと、双眸を細めて笑みを浮かべながら、それでも読み進める眼を、指を止める事無く──。

「──────は、ァ……。」

そんな、ため息が零れたのは作品の序盤、その盛り上がりと言った所。
零れた溜息に熱がこもったのは、気のせいではないだろう。

カグヤ > その本を閉じ、溜息を零したその熱い身体を持て余しながら、誘われるように棚の奥。暫くはまだ平穏な図書館のまま。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からカグヤさんが去りました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>