2025/07/29 - 21:09~23:42 のログ
エリビオ > 「んー、そういうものかな?だったら俺はなんていって貴女の傍にくればよかったのだろう?
『話なんか聞かない!』なんて逆ギレから始まればよかったかな。
俺は、悩みがあったら適当にはぐらかして話すよ。赤の他人だからこそ気兼ねなく相談できることもあるし。」
にっ、と白い歯列を覗かせて笑みを張り付かせる。
が、やはり瞳だけは何かを手繰るように相手の仕草を見つめては伏し目となって水面に揺れる欠けた月に彷徨わせ。
「カグヤさん……うん。会ったことはない。ないけれど、どこかで……。」
存在しないネームプレートを見せる仕草も話し方も、全て記憶にはないが。
「あっ!」
不意に声をあげれば少し目許を赤く染めて。
「図書館のカウンターに置かれていた謎のエロ本の人にそっくり!
……いや、ごめん!これこそ失礼だよね。カグヤさんにそっくりな卑猥な本があって。」
両手、顔を、忙しなく振って謝罪。でもちらり、と横目で見ればやはり「似てる」とぽつり、零すのだった。
カグヤ > 「そういうところが本当に……。
世間話から始めて、会話を引き出して、警戒心を解いて……。
あら。適当にはぐらかして話す会話でよかったのね?」
学生であるから、その過程はスキップ出来る関係性に囲まれている。
それが故の拙さであると理解出来るから、老婆心で言葉を重ねるが、そう感じてしまう事に年齢を感じて少々嘆息気味の吐息が零れた。
が、次いだ言葉に眉根にはっきりと皺が寄った。
そして、大きく、わざとらしく、聞こえよがしに大きなため息をついて見せる。
「────貴方、女性に対して、【貴女に似たエロい本があって】なんて話をして、どういう感情になるか分かっていて?」
明らかに怒気を孕んでいる事を隠さぬ言い回し。
謝罪をするのであれば、最後の一言はもっと、要らなかった。
「もう少し読書をして教養を養いなさいな。本当にそっくりだったなら……、どうやって篭絡されたか知れたでしょうに。
本当に、残念な子。 口説き方の一つでも知っていれば靡く娘も多いでしょうに。」
身体つきにせよ顔にせよ、容姿は整っているのだ。ただ今は、その体躯に精神が、背伸びが追い付いていないだけ。
飛び込み台から腰を浮かせると、その目の前で少しだけスカートを捲り上げて見せた。
照明の逆光になるために明確に少年の視界に収まったかは知れないが、
覗いた足の付け根に食い込む水着は鼠径部も露わな程の布面積に、くっきりと縦筋を刻んだ代物だった。
「もう少し大人になって、物語が楽しめるようになったら図書館にいらっしゃい。
そうしたら……そうね、貴方とも── 物語になっても構わないわ。」
最後の言葉は、その人物が自分であると暗に認めるようなもの。それは、彼が今後魅力的なオトコになれたなら──。その時のサービスとして。
エリビオ > 言葉の綾取りといえど年の嵩で嘆息で返す仕草には悲しげに瞳をおろし。
「俺は貴女が何か悩んでるように見えたから話しかけたんだ。
どうやら迷惑だったようだね。
――つい失礼なことを出したのは謝るよ。でもだとしても貴女と話していてかなり気分が悪くなった。」
何かを見せつけるような仕草に睥睨しながら立ち上がり。
「今はダメ。後でいらっしゃい。そうやって勿体ぶるような態度もどうかと思うけれどね。
別に貴女をどうかしたいつもりで話しかけたんじゃない。
……さようなら。貴女と会ったことも見たことも全て忘れる。
貴女はどこか別の人に口説かれていればいいんじゃないかな?」
立ち上がれば大きく息をついてその場を去っていった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 水練場」からエリビオさんが去りました。<補足:サーフパンツの水着姿>
カグヤ > 「ふふ、そういうところが本当に。」
若さなのだろう。それはそれでまた微笑ましいものがある。
結局、お披露目する機会を失う事となった水着を、スカートのなかへしまい。
更衣室へと抜ける影、また明かりは消され静寂を取り戻す水練場。
活気を取り戻すのはまた、暑くなってから。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 水練場」からカグヤさんが去りました。<補足:画像参照願います。>