2025/09/22 - 18:26~22:44 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にカグヤさんが現れました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
カグヤ > 図書館には既に一人。閉館も間近な時刻。
とはいえ今日は既に利用者が少なかったこともあってか整理する本も、掃除するテーブルも既に終えてしまっていて手持無沙汰。
入り口のカウンターからほど近い、窓際の席の隣、本に陽射しが注がぬよう配慮された大きな窓の前で見上げる空は既に暗く、幾つかの明るい星が見える程。
「本当に、あっという間……。 ついこの間までは、まだ明るかった気がしたのだけれど……。」
そろそろ、上着が恋しくなるような季節にもなってきた。今度買い物にでも出ようか、なんて思案を巡らせながら、そっとその指先が窓に触れる。
ひんやりとした感覚に双眸を細く心地よさそうな表情を浮かべながら、誰も居ない図書館で、ただあと数刻の閉館時間を待つだけの、退屈な時間。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にオズワルドさんが現れました。<補足:学院制服、カバン>
オズワルド > かたん
誰もいなかったはずの図書館に響く小さな音。
かた、かたかた。ぱちん。
響いたのは、図書館内に用意されている書写室から。どうやら、閉館すぐ手前の時間まで、そこにこもっていた誰かが居たようだ。
「あぁ…オワッタァ…。」
しょぼしょぼする目をこすりながら、肩掛けカバンを下げ、片手には借りていた魔導書を。もう片方の手には書写したばかりの紙の束を下げて、書写室を出て。
魔導書の返却のために、返却コーナーの方へと足を運ぶ途中。
「あ。」
ぱちり、瞬いた視線の先。見知った貴女の横顔が見えた。
カグヤ > 既に、客は居ないものと思い込んでいた。
見回りをするにはまだ早い時間であったからさもありなんではあるのだが、ガラス窓に触れていた指先の痕が薄っすらと白く残るなか、聞こえた音と声とに視線を向ける。
そこから出てきた姿には見覚えがあるものだった、が……。
まず視界に入るのは手にしていた本。行こうとする先が出口でないのは見て取れたが故に、そのまま足を向けて近づけば腕を伸ばした。
「書き写し、お疲れ様でした。それではこちらでお預かりしますね。」
そう、何事も無かったかのように。ただ淡々と仕事をこなす。
折角片付いたものをまた取りに戻る手間も省け一石二鳥とばかりに。
随分と書き写す量が膨大だったろう事はその手にしている紙の量が示していて、だから労うような言葉と共に。
オズワルド > ?
かけられた声に最初に頭に浮かんだのは疑問符。
少し考えたのち、はっと思い当たった。
そういえば、先生ではなかった。
「はい、じゃあこちらお願いします、カグヤさん。」
なので、呼び方はさん付けに。伸ばされた手に、魔導書をお預けして。
「司書さんもこの時間まで大変ですよね。いつもお世話になってます。」
図書館は頻繁にとは行かないが、書写のために長時間お邪魔している身。こうして遅い時間にも返却を受け入れてもらっているので、ありがたい限り、と片手で拝む仕草を交え――
はた、とまた何かに思い当たったような、ぱちり、ぱちりと瞬きを繰り返し。
懐から取り出した平民は使うにはちょいと高級な懐中時計で時間を確かめた。
まだ、少しだけ。閉館までは時間があるな。
「…ちょっと、もう一冊だけ本を取ってきていいですかね。用件はすぐ済みますので。」
カグヤ > 両手で彼の魔導書を預かり。タイトルを確認する。
胸に抱きながら戻す棚の位置を大まかにあたりをつけながらも、
「他の、市井の図書館ならば持ち出しも可能でしょうけれど、ここはそうも行きませんから。
書き写す努力を惜しまない貴方が報われますように。」
学生へ直接何かをするということはただの司書である身、赦されるものではなく、故に声をかけるのみ。
彼が時間を確認するよう、彼の問いかけに首を傾げながら己も時計を確認する。
今から本を手にしたとて、持ち出す事も、書き写す事も難しかろう時間。
とはいえ、調べておきたい事等、何かあるのだろう、と。
「えぇ、持ち出しさえしなければご自由に、それでは……。」
その本を抱えたまま、図書館の奥へと歩み出す。身長をゆうに超える本棚の森の中魔導書のためにあけられたままのスペースに、その本を戻すため。
オズワルド > 「ここの書籍は貴重なものが数多いですからね。
ありがとうございます。美女に褒められるとやる気でちゃいますね。」
ぐっ、と拳を握りしめ、疲れた体もなんのその、意気軒高、と言った様子を見せつける。
ともあれ、許可さえ出れば、
「はい。じゃ、時間すぎないように気を付けますね。」
懐中時計を懐にしまい、書写した紙の束も落とさぬようにカバンにしまい込んだのち、駆けないけれど急ぎ足で、書棚の列の方へと向かう。
足を向けたのは、娯楽系の小説が収められた一角で――そこで手にしたのは、一冊の本。
タイトルは、黒百合と薊。
かつて貴族に家族を、婚約者を、純潔を奪われた一人の女が、復讐のために身分を偽装しメイドになりすまし、その貴族の屋敷へと雇われ、屋敷の男たちをたぶらかし、復讐のための道具とする……リリィと言う名の女の復讐譚だ。
しかし復讐の道の途中で、貴族子息をたぶらかしながらも思いを寄せてしまうリリィ。彼を復讐の道具にすることにより感じる、薊をかき分けたような心の痛みを事細かに描く、恋愛ものとしての側面もある…そんな一冊のエロ小説。
その小説の、リリィと貴族子息の3度目の交わりのシーンに、日付と時間、場所を書いた栞を挟み込んで。
「これでよし。」
仕込みを終えたので、本を片手にぱたた、と速足に歩いて向かった先は、以前に女教師の本を置いたのと同じ場所。
これは図書館の本ではあるが…一冊の、本の差し入れである。
カグヤ > 「上手な口は、同級生に向けて差し上げて?」
そう、小さく笑いながらも、お互いに別の本棚の列へと消えてゆく。
そうして、無情にも鳴るのは、閉館時間を告げる鐘の音。
彼ともう一度、会う事無く図書館での業務は終えたのだろう。
そうして、戻った頃には置かれていた本に目が留まる。
自然と、口角が吊り上がり撫でる様に本の表紙に指を滑らせ、背表紙や周囲を撫でまわす。それが栞代わりの紙に触れると、指先が開き中のメモが手の中へと落ち居て行った……。
「──────。ふふ。」
そんな笑う声を一つ、残して仕事を終えた司書はその場を後に。
何れ訪れるであろう邂逅のために──。
オズワルド > 図書館内に響く閉館時間を告げる鐘の音に。最後の挨拶はできなかったかと少し残念に思いはしたけれど。
やりたいことはやり終えた。だからもし続きがあるとすれば、別の場所での話だと。
今日は、一日の成果を収めたカバンを揺らしながら、図書館を後にした。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からオズワルドさんが去りました。<補足:学院制服、カバン>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からカグヤさんが去りました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場裏」にサリスさんが現れました。<補足:癖のあるミディアムの灰青髪、ライトオークルの肌、紫藍の双眸,>
サリス > 秋風が爽やかに吹き抜け、日暮れの早くなり始めた季節の夕景がどこかノスタルジーに学び舎を茜色に染める。
淡い切なさを感じる秋の放課後に――教練場裏に呼び出される、というか半ば引きずり込まれる女生徒。
「………もはや年中行事のごとく、季節ごとに挟まれてくるイベントになってきてますよね……」
同級生にぐるりと囲まれて、教練場の壁まで追い込まれ遠い目でぼそりと呟き零す灰青髪の女生徒は、ぼっちだった。
至極立派なぼっちだった。
そして、何かと目を付けられやすい面倒なぼっちだった。
「せめて一人で放っておいてくれればと思うのですが……群れから逸れたらこの始末という訳ですかね」
学級カースト上位な女子数名に取り囲まれながら、私がクラスメイトに囲まれる状況と言えば吊し上げのみですよ、とやさぐれきった思想に塗れ。
そして口々に言いがかりを吹っ掛けてくる同級生たちを死んだような目で見つめる。
こいつら本当に暇なんですね、としか感想が沸かない。
「………分かりましたから、用件はとっとと済ませてくれませんか。
どうせ同じ結果になるなら時間を掛けられるだけ損なので」
これから袋叩きでしょうか、と見当をつけながら、ある意味慣れっこになってしまっているのか、今さら子鹿のようにぷるぷる怯え震えたりはしない。
何せ根本的にふてぶてしい性質。
そんなある種不遜に見える態度が余計にいじめっ子たちを煽るのか、一気に沸き立つ彼女たちは、口々に罵声を浴びせながら、拳を振り上げてくるもので、反射的にぐっと歯を食いしばって目を閉じた。
サリス > ――学院では時折起こる、そんな陰湿な出来事。
未発達な人間がこれだけ集まれば起こりうる事態でありなんら奇異な事でもない。
ただの有り触れた虐めはきっと今日に限らず。
学院が続く限り、終わりはないのかも知れない。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場裏」からサリスさんが去りました。<補足:癖のあるミディアムの灰青髪、ライトオークルの肌、紫藍の双眸,>