2025/08/14 - 03:16~05:05 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 空き教室」に赤丸さんが現れました。<補足:ミニ丈制服、ノーブラ、ノーパン>
赤丸 > 今日は水練場でひと泳ぎした後。
汗を流して意気揚々と制服に着替えようとしたところで事件が起きた。
…下着が、ブラとパンティが、無い。
水着に着替える前は確かにあったのだ。
つまりは誰かに盗まれたということになる。
しばらく固まっていたが、そろそろ更衣室を締めるという言葉に慌てて着替えを始めた。
「うう~~~…。」
確かにこういう遊びを自分で行うことはある。
だが、覚悟しての露出とそうでない露出は違う。
とてもじゃないがこんな状態で授業に戻れず、
空き教室に身を寄せることとなったのだ。
「ち、乳首…透けてないよね…。
やだもう…何でこんなスカート短くしちゃったんだろ…。」
ドキドキ…。
胸の前で腕を組んで無理やり乳首は隠していられるものの、
それはつまりスカートが無防備と言うことで…。
赤丸 > 「んんっ…。」
もじもじとしながら、風通しを良くするためにか開いていた窓を閉じようと背伸びをする。
「だ、誰も来ませんように…。」
誰か来ちゃったらどうしよう。
その感情が軽い露出癖のはじまりなのだが…。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 空き教室」から赤丸さんが去りました。<補足:ミニ丈制服、ノーブラ、ノーパン>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 時計台」にファルスィークさんが現れました。<補足:185cm/金髪/蒼銀眼/白シャツ/黒スラックス/黒革ブーツ/フード付き外套/ミスリル銀の指輪/リュート>
ファルスィーク > 夏季の長期休暇中である為か、普段よりも静まり返っている学院内には生徒の姿ほとんど見かける事無く、それは見晴らしのいい時計台からでもよく分かる。
夏の日差しはきつくはあるが、幸いにも雲が多いので日が当たらなければ風がある分、涼しさは感じられた。
加えて外套内に冷却の術を施してあれば、然程暑いという事もない。
学院に脚を向けたのは書類整理の為ではあるが、それも終わり気分転換にという事で訪れた場所は、本来は立ち入り禁止の場所であるらしい。
「理由としては転落事故防止の為…と言ったところか」
呟きながら展望台まで上がると周囲の景色をゆったりと眺めた後、腰かけ、持参したリュートを爪弾いて即興の曲を誰に聞かせるでもなく奏でていく。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 時計台」に枢樹雨さんが現れました。<補足:160cm/濡羽色の長い髪・前髪に隠れた仄暗い蒼の瞳・鬼角(白絹を被り隠す)/着物・下駄>
枢樹雨 > それは、日課の上空散歩を楽しんでいた時のこと。
真夏の陽光がじりじりと大地を焼く中、霊体の姿で宙を揺蕩い、王都を眺める妖怪。
肉体あれば茹だるような暑さに苛まれることとなるが、幸いにして霊体であれば温度を感じることはない。
特異な力持つ者でなければ視認も叶わず、誰に見咎められることもない気儘なひと時。
ふと、何かが聴こえた気がした。
ゆるり、辺りを見回す。
此処は王都内でも目立つ建造物――王立学院の上空。
音を探すようにゆっくりと高度を下げていけば、其処には学院内でも殊更に背の高い建物が。
学院で過ごす者達へ時刻を届ける其れ。
大きな時計盤を正面から見下ろした後、建物の中を覗ける広い窓を見つけ、そしてそこに音の出所を見つける。
それは知らぬ者が奏でる楽器と思わしきもの。
興味惹かれた妖怪は窓をすり抜け、すぐさま実体化を行う。
他者から見れば、黒い靄が何もない場所にじわりと浮き上がり、それが人の形を成していく、ともすれば異様な光景。
好奇心のままに警戒なく肉体を露わにすれば、貴方の傍らに両膝を降ろし。
「―――それ、なんという楽器?」
不躾と叱られても否定は出来ない。
ただ、長い前髪から覗く仄暗い蒼の双眸には、明確な興味の色が乗っていた。
反面、声音はどこまでも淡々と、抑揚なく。
ファルスィーク > 雲は流れるままに地上に影を作る。
それはあたかも、緩やかな川面に浮かび流れていく木の葉の如くであり、時折差し込んでくる日差しは……心地良いと思えるまでには、数か月必要だろうが。
指の動きは気の向くまま、旋律は強く弱く、早く遅く。
奏でている音の配置は二度と同じものとはならないだろうが、だからこそ良いものである。
と、不意に己が感覚に引っかかるものがあり、リュートの弦を弾くままに被ったフードから少し目線を挙げてみれば、そこには何も存在しないのだが何か在るのは感じ取れた。
特に敵意や害意を感じるものではない。
―――であるのならば、問題ないか。と、音を虚空へと流し続けた。
唐突に実体を取り見せる姿に驚く事はなく……精霊か妖精の類だろうかと、観察するような目線を向けた。
「リュートという弦楽器の一種だが……興味があるのか?」
少年とも少女ともとれる容姿を確認しつつ……問いかけには楽しがるような口調で返した。
聞き手が居るのであれば、楽曲に少し変えてみようかと、少々軽やかな音色とテンポへと変化させてみる事にした。
枢樹雨 > 貴方が此方を"視た"から、無警戒に実体化する過程を見せたわけではない。
ただただ、すべてに好奇心が勝っただけのこと。
実体化したことで言葉交わし、触れ、味わうことが可能となるも、同時に夏の暑さが肉体を包み込む。
幸いにして雲が窓からの日差し遮るが故、妖怪は目の前の貴方に、その手にある楽器に真っ直ぐ意識を向けること叶い。
「リュート…。リュートは、この国の楽器?それはなんという曲?」
まるで初めから貴方の傍らに居たかのように、すぐさま返ってくる答え。
質の良い異国の衣装。それが包む膝を躊躇いなく床に降ろし、四つん這いの姿勢で幾本も張られた弦を、丸みのあるボディー部をじぃ…と見つめ乍ら、その名を覚えるように紡ぐ。
興味があるかと問われるなら、答えは勿論肯定。こくこくと小さく二度頷き、鬼角隠す白絹を揺らす。
不意に音色が変わるなら、パッと持ち上がる視線。
フードの中にある双眸探すように貴方を見遣り、幼子のように問いを重ね。
ファルスィーク > 纏う雰囲気は子供のそれにも似て、言葉からも幼さを感じさせる。
そして何より、特有の好奇心の強さからも窺えはした。
幽体という訳でもなく、実体がそこにある不思議さはある。
姿隠しの術とも違い………面白い事もあるものだと、持参の楽器へ向ける好奇心を隠す事のない相手を眺めてはいたが。
「元は、この国より遠い場所の楽器だが、今では王国でも手にがいるし王都には工房もある筈だ。
曲は……即興故に譜面が存在しないので、名も無いな」
やはり驚いた風もなく、最初から同席していた相手に話すかのような口調で返していった。
興味があるというのは良い事でもある。
何事も学ぶ切っ掛けというのは好奇心から。
学院の学生では無さそうであるのは身に纏う衣服から見て取れ、それが東洋風でであるのならば……。
奏でていた曲が一変すれば興味を惹いたらしい。
弦を弾いて流れた指先が軽やかに胴の部分を叩けば、さらにテンポに軽い打楽器のリズムが入り、一寸した舞踏曲の様にもなっていくだろう。
「音は楽しむもの………文字通り、それが音楽の原点だ。
ふむ……シェンヤンより遠く…極東辺りの出身か」
枢樹雨 > この国で目を覚ますと同時に得ることとなったこの肉体。
本来霊的存在でしかない己が、その肉体に宿り動いているような状況は、この国ではどのような事象として扱われるのか。
それを紐解く者は誰もおらず、妖怪自身も頓着しない。
ただあるがままを受け入れ、気儘に過ごす。そして今日もまた、蝶が甘い花にて羽休める様、見つけた心惹かれるものへと近づいて。
「即興。君が今この場で作ったと言うこと?音を扱うのが上手なんだね。」
思わぬ返答に、ぱちぱちと数度瞬き繰り返す蒼の瞳。
弦弾く指と顔とを交互に見遣り乍らに感嘆のため息をそっと零すと、ボディー部の平らな面を叩く仕草に「あ」と小さな音を薄い唇から発して。
「三味線と同じ。其処を太鼓として扱うの。」
殊更興味惹いたのは、己が時折奏でる楽器と似た要素があったから。
気が付けば妖怪の傍らでゆっくりと集まり大きくなっていく黒い靄。
細かな黒の粒子が集まり、徐々に増加し、作り上げる直径50cmほどの楕円。
四つん這いの身体を起こし、膝立ちになって暗黒の楕円に真白の手を沈めれば、平面の黒より三本の弦を張る楽器が取り出されて。
「そうなの?自分がどこから来たのか、私は知らない。ただ、私の知る文化はこの国のものではないと、知っている。」
自身も知らぬ己のこと。
きっと貴方の見解は間違っていなくて、しかし正解ではないのだろう。
当人が知らぬのだから、そもそも正解などありはしないとも言える。
それよりもと、ブラックホールのような異空間から引き出した楽器。
それを両手に乗せて貴方へと見せれば、「これも弦と太鼓で奏でる」と、貴方の音色に耳傾けながらの説明添え。
ファルスィーク > 人ではない存在があるのは珍しくはない。
長く生きてきた身であるので、そう言う存在もあるのだろうという認識であり、重要であるのは己に向けて敵意や害意の有無が判断材料となる。
一般人が目にすれば驚愕するのだろうが、――己も相手と同じく、それほど頓着はしないままに。
「多少の腕はあるつもりだが、お褒めにあずかり光栄だ」
己の指先の動き、弦を弾く合間に胴を叩いて出すリズムは、何かを触発したのか小さく上がる声と共に出た言葉は聞き覚えのない単語であるので、はて?と小首を傾げた。
次いで起こる現象には、ほう……興味深げに観察。
空間より物が取り出される様子を関心して眺めていたのは、形態の違う様式ではあるが似ている形式であると感知能力で把握し、面白い子だと目を細めた。
取り出されたそれは、形状はリュートに似てはいるが、より簡略化してあるのが分かるが扱うのはリュートよりも難しいだろうとも。
「三味線と言うのか。
――より洗礼された形状のようだが…奏でるのが難しそうだ」
形から奏で方は同じであろうが、音については少しは想像は付くものの見当がつかない。
が、同じだというのであれば、弾いてみるように目で促しつつ。
「不確実なので、恐らくとしか言えないな。
此処とは違う異国の出であるのは分かる。
さて……己が何者であるか出生を追うもよし、追わぬも良し。
在り方に変化があるとすれば、興味を持ち知る……得たものは確実に変化をもたらすのでな」
今、相手がリュートに興味を示し、三味線と言う楽器を披露したことも切っ掛けの一つでもある。
添えられる説明を聞きながら、誘うように音を奏でてみようか。
枢樹雨 > 肉体を得て1年と数ヶ月。
己の存在に驚く者もいれば、当たり前に受け入れる者もいること、妖怪は知っていた。
貴方は、後者。そう感じれば、即ち己が好奇心にのみ注力すれば良いのだと、気儘な妖怪は殊更自由な振る舞いを。
「音楽で、生活しているの?音を楽しみ乍ら、お金を貰っているの?」
楽器への興味が、貴方への興味へと繋がっていく。
軽やかなテンポはこの国で初めて耳にしたもの。
それを器用に奏でる貴方へ向けるのは、純粋な尊敬の念。
だから、だろうか。己も楽器を持ち、奏でるのだと、伝えたくなった。
魔法と似て非なる、妖怪が持つ異能。
それを扱い、貴方が察してくれた通り、三味線と名の付く楽器をその手に。
「沢山、お稽古を積む。…私は、それを知っているだけだけれど。」
棹(さお)を支える手の指が、三本並ぶ弦をそっと撫でる。
貴方が言う通り、簡単ではない三味線の演奏。
自身はそれを、他者の経験を貰い受けることにより叶えている事実に少し目線伏せながらに肯定を示す。
…と、尚も奏でられる貴方の音。それに己の音を重ねたいと、感じるのは一端の奏者故か。
貴方の顔を、じぃ…と見遣り。
「外に、興味惹くものが数多ある。それでも己に興味が向く日が来るなら、また違った変化もあるかもしれないね。」
それはどこか他人事のような、しかし己へと向かうものを擽られたような、静かな返答。
それと共に白木の履物を脱げば、傍らに並べて置き、その場に正座をする。
スッと伸びる背筋。
いまだぽっかりと穴作る黒の靄に片手を差し込むと、今度は三味線奏でるための撥を取り出す。
それと同時に霧散する暗黒の穴。
三味線の太鼓部分を、片腿に添える。棹に、左手を添える。
ちらりと伺うように見遣った貴方は、変わらず音を奏でる。
緩やかなリズムしか知らぬ妖怪が、それでも心地良いと感じる軽やかなテンポで。
少しの躊躇いの後、そっと息を吸って撥で弦を弾いてみれば、同じ弦楽器でありながら別物の音が重なる。
そして貴方の音に誘われるよう、少々たどたどしくも、妖怪なりの音を奏でる。
リュートよりも太めの弦が奏でる、深みのある音を。
ファルスィーク > 如何な者であれ、個と言う我の認識を持つのであれば、本能の赴くままの動物ではなく、知性のある証拠と言える。
肉体と言う姿、形はそれをより強く紐付け認識する為、感覚をより研ぎすませるための器となれば……相手のそれは無意識のうちにという事だろうかと―――面白い在り方だと、眺めていた。
「ふむ……趣味の範囲内の一芸ではあるが、投げ銭は有難く頂いている。
生活しているのかと問われると……否ではあるな」
金銭は己の一芸に対しての評価であり対価であるとの認識であるので、それだけの価値があるのだろうということで、貰える金銭があるなら貰っておくというスタンスではあるが、音楽で生活と言うのは笑いながら否定しつつ首を横へ振った。
学院などで教える様な正式なものではなく、今は旅芸人が奏でる様な形のないものであるのは、その時の気分や雰囲気などを音に乗せる様な縛られない音。
音本来の感情を乗せ、聞く者の感情を引き出す奏で方は、自由奔放とも言っていい。
「稽古…となると、我流ではなく正式な弾き方を知り、どのようにすれば上達するのか…それを知っているという事になる」
さて、どのように弾くのか。
相手の指の動き、弦を愛でる様な張りを確認するようなそれは綺麗に見える。
所作の一つだろうか……と目で追っていれば、向けられる視線に気付いて少し顔を上げれば、被っているフードから己の顔が相手にも見えるようになるか。
「ならば、気の向くままに追うと良いだろう。
それは、何であれ己が成長に繋がる。
成長とは一番分かり易い変化の一つであり、過去からの脱却であり変革でもある。
今の一時が、君とってはそういう経験の一つともなろう」
居住まいを正して三味線を抱えれば、成程……今までの雰囲気から一変して凛とした佇まいは見方を変えれば別人のようにも見え、先程と同じように取り出された物は、どうやら弦を弾く道具であるらしく―――。
いつでも入ってこられるような音色とリズムは、相手が音を爪弾けばそれに合わせていこうとする。
今まで聞いた事のない独特な音色と音域の多様さには一瞬目を瞠り、その特性を把握するように暫くは音合わせの様に絡ませつつ―――だが、少し慣れ始めれば相手の音を拾い上げるように初めは緩いテンポで誘い、音域を更に引き出す様にリードをしていくのは、一種のダンスにも似ているのかも知れない。
時計台から紡がれる音は、徐々に曲の形を取り始めていくようで。
枢樹雨 > 「お仕事は、別。…私も、気紛れに奏で、貰ったお金は貰うまま。美味しそうな食べ物を買うのによく使う。」
それは問いかけと言うよりも、貴方の言葉から導き出された予測をぽつり口にしたようなもの。
次いで紡ぐは、投げ銭のこと。
貰って良いのかと戸惑ったこともあったが、貰うべきものなのだと教わったと、語ろうか。
「そう。お師匠様から、しっかりと教えてもらったもの。教わった子はもう弦を弾けないから、私が弾く。
……でも、教えられるわけじゃない。」
まるで妖怪の端的な言葉をかみ砕くように、貴方が言葉連ねてくれる。
それに頷き、肯定し、はたまた無理なものは無理と正直に伝える。
変化の薄い表情も、抑揚のない声音も、不愛想と認識されて可笑しくないもの。
それでも隠す思惑も他意もない故に、どこまでも思うまま、あるままを素直に曝け出し。
そうしていれば、明確に覗く貴方の顔。
フードの影落ちる蒼銀色を、濡羽色の前髪から覗く仄暗い蒼にて見つめれば、変化を、変革を語る貴方に言葉は返らず。
「―――」
閉じられた薄い唇。軽く顎を引くも、視線は貴方へと向かうまま。
伸びた背筋に長い髪が寄り添い、抜ける風もなければ揺れる気配もない。
崩されることのない、正しい姿勢。そうして奏でられる、伝統的な音色。
それでも重ねること願った貴方の音が自由だから、自然とそれに寄っていく。
貴方が妖怪の音を聴き、知ろうとし、そして歩幅合わせ奏でてくれるから、少しずつたどたどしさが消えていく。
そして手を引いてくれるなら、其処に変化が生まれるだろう。
妖怪の知らぬ拍で、三味線が奏でられる。
年老いた者の穏やかで緩やかな歩調から、年若い者が歩む歩調へと。
そうすれば自ずと、ただただ真っ直ぐに貴方へと向けられていた視線も、時折手元へと落ちる。
どの弦を押さえるか、どの弦を弾くか、探すように。
気が付けば気儘に、自由に音を奏でていた。
太鼓叩く余裕はなくとも、弦弾くのに不自由なく。
そうして曲となった音が終着点へと辿り着くと、そっと吐息零し。
「……これは、成長?」
首を傾げ、問いかけてみた。
ファルスィーク > 「ふむ………いい金銭の使い方だな。
私も似たような使い方をしている」
小腹が空いている時は、B級と言われる美味い物を食べたりと。
其れで生計を立てている者とは違った使い方ではあるが、己はそれでいいと思っている旨を伝え頷いた。
「……代奏者か。
さて、教え方も師によって様々だ。
言葉で教えるもの者もいれば、見て学べと言うものも居る。
教えられずとも、いつかはその技法や音を学ぼうとする者は居るかも知れない。
君が弾けない子から受け継いだようにな」
相手の素性など全く知らない者同士ではあるが、短くとも言葉を交わすのは楽しんでおり、その中より拾い上げるのは、相手が伝えた事を己の中で解釈したものであり、的外れになっているのやもしれないが……。
無言のままに弾き出される音は、しっかりとして個性が強く遠くまで書き消えずに届くような一閃にも似て、知らない音に触れるという楽しみを掻き立てられる。
異国の楽器同士、特徴のある音ではあるが、それは引き手の性格や感性の延長ともなり、弾き手が変われば全く違った音を奏でるものではあるが、―――つい先程、会った者同士、言葉を重ねる延長での音の交じり合い。
それが即興曲として奏でられるようになるには、少し時間が必要ではあったが、いずれの国にも該当しないだろう独特のメロディは、楽しくもあり……相手が音に工夫を凝らすのであれば、それを補うようにそろりと入り込みつつ。
やがて、思うが儘に弾き始めるようになれば、楽し気な笑みを浮かべ……やがて終局となり余韻を残すような一音が消えれば、拍手を送る事になり。
「いや、中々の腕前だな……鮮烈な音は初めて聞いたが、結構な物だったし、いい経験になった。
何より、楽しかった。
弾き始めてから……今までとは違う音を奏でた君が居たのは確かだろう」
たどたどしい音からの変化と自由気侭に音を楽しんで弦を弾いた感覚を見ての感想を告げ乍ら笑みをこぼし……気が付けば、日は沈んで昇りつつある月と星の瞬き。
「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう……さて、私はそろそろ戻らなければだ」
そう言いながら腰を上げて立ち上がり、ここでようやく告げる事になる己の名。
虚空より現れた相手はどうするのだろうか。
帰るのなら途中まで送る事にするし、再び消えるのであれば見送って時計台の階段を下りていく事になる。
枢樹雨 > きっと、大きくは外れていない貴方の解釈。
怪異となり、物語として紡がれた誰かの経験を、この身に喰らった結果の音。
それでも今、貴方と奏でるそれは"枢"という個が奏でる音になりつつあるのかもしれない。
余韻残しつつに互いの音が止めば、代わりに貴方の掌が音鳴らす。
倣うように妖怪も三味線を腿の上に置けば、貴方よりも一回りは小さいであろう手で拍手を贈り。
「ありがとう。私も、楽しかった。記憶にない音を、もっと奏でてみたいと、思った。」
中々と、腕前を褒められれば小さく頭を下げ、頭上の白絹を揺らす。
そうして紡ぐは、感じたままのこと。言葉探すように、ゆっくりと。
成長かはわからぬが、変化はあったのだろうと貴方の言葉より感じると、満足気にひとつ頷き。
「ああ…、もう、夜だ。…ここからの眺めは良いね。」
今気が付いたかのように、この場から臨める景色に視線を向ける。
そして三味線抱えながらに立ち上がれば、裸足でひたりと床を踏み。
「私、枢(くるる)。また、君の音を聴かせて。」
おもむろに自らの髪に触れ、その中の一本をぷつりと引き抜く。
角に次いで魔の力を多く含むその髪。
貴方が拒絶しないのであれば、その髪を貴方の右の手首に絡めてしまおう。
それで探せとでも言うように。そしてそれで貴方を探すとでも言うように。
妖怪はそれ以上動く気配はない。
己はこの場に残ると伝えるよう、ひらり手を振ってお見送り。
そしてその後しばらく、時計台の上から三味線の音色が響き、しかしそれを探して誰かが展望台まで登るなら、もうそこに妖怪の姿はないだろう――…。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 時計台」からファルスィークさんが去りました。<補足:185cm/金髪/蒼銀眼/白シャツ/黒スラックス/黒革ブーツ/フード付き外套/ミスリル銀の指輪/リュート>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 時計台」から枢樹雨さんが去りました。<補足:160cm/濡羽色の長い髪・前髪に隠れた仄暗い蒼の瞳・鬼角(白絹を被り隠す)/着物・下駄>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 平民クラス 教室」に赤丸さんが現れました。<補足:ミニ丈制服、ノーブラ、ノーパン>
赤丸 > 本日、とてもピンチに立たされている。
水練の授業の最中まではとても快適だった。
だが、その直後の着替えの最中に困ったことになった。
「…無い…。」
何で?
と、誰にともなく尋ねた。
着替える前までならあった。
ブラジャーとパンティのセットが無くなっていた。
どうしよう、どうしよう、と悩んだ。
でも早く教室戻れー、という教師の声に着替えないわけにはいかなくなった。
「……どうしよ…。」
乳首が浮いていないか、
短いスカートの裾から無防備な割れ目が覗かないか。
着替え終わった後、恥じらいながら教室に戻った。
「ううっ…。」
そして授業が始まるのを待った。
所詮は性教育の授業が…始まるのを。