2025/10/04 - 13:10~18:06 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にサリスさんが現れました。<補足:癖のあるミディアムの灰青髪、ライトオークルの肌、紫藍の双眸,>
サリス > 授業終了の鐘が鳴って、学院は放課後を迎える。
荷物を持ってざわざわと教室を出ていく同級生に交じって廊下へ出た後は、下校の波には乗らず。
その女生徒は真っ直ぐに併設された図書館へと足を進めた。
建物の扉を開けると、インクと紙の匂いが作る独特の空気にほわんと包まれるような感覚。
司書や委員の着席するカウンターを抜けて、ちらほらとみられる生徒たちを横切り。
書架分類を確かめながら魔導書が集められた一角へ向かう。
皮張りの立派な装丁が多く、分厚く重厚な書籍たちの前でぴたりと止まった。
「…………」
しばし無言で背表紙を確認していたが。
高い場所にあるコーナーを見上げて視線が止まる。
頭の上にある棚に収められた一冊を目当てに手を伸ばすが。
「~~~……」
ぎり届かない。
むぅ、とぼんやり顔の眉を寄せてやや難しい表情を浮かべると、踵を上げて背伸び。
爪先立ちで、金字でタイトルが刻まれた赤い革張りの魔導書を得ようとふるふると明らかに不安定な体勢で挑み。
「………届きそうで届かない、なんとも微妙なこのディスタンス……もどかしい……」
小さく唸りながら、あと、もう、少し……とさらに踵を高く上げ。
爪先の限界まで背伸び。
「と、れ……」
そう、なのだが。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にカグヤさんが現れました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
カグヤ > カウンター奥の事務室。丁度寄贈され、或いは修復された本の納入、確認のために引っ込んでいた司書が、台車にその本の山を載せて押し歩く。
放課後に図書館を利用する熱心な生徒へ、視線が合えば愛想良く笑顔を向けながら足は棚の奥。
圧迫感を覚える程の数がある棚の中、一つ一つ著者や著作の順を確認し収めてゆく途中で……。
カラカラと台車を押す古びた車軸の音が聞えれば、きっとその存在は背伸びをする彼女へも届いただろう。
台車から手を離し、ゆっくりと歩いて近づいて行けば。
「無理せず、脚立や台座をお使い下さいね。 もしも、頭に落ちたら大変でしょう?」
そう、言葉を掛けながら、腕を伸ばして彼女が欲しているであろう革張りの魔導書へ手を伸ばす。少しだけ、背伸びをしてそれを掴むと。彼女の目の前で胸へと掛けられた名札が少し揺れて。
「さぁ、どうぞ。 随分と、難しそうな本のようですけれど、授業のため、ですか?」
学生が余り寄りつかない、魔導書のコーナー故に、そんな問いかけをしてみた。
金字のタイトルを目にしても、今一つピンとこない。馴染みのないジャンル故に仕方がないといえばそうだが、どのようなものなのか、聞いてみようと。
サリス > もう少しで取れそうなのがもどかしい。
指先を伸ばしながら思わず舌打ちをかましそうになってしまう。
はあ、とやがて酷く億劫そうな溜息が漏れた。
元々面倒くさい課題である。
本も届かない。もうやる気が出ない。
帰りたくなってきた頃に。
「……………」
背後から声をかけられた。台車を押す音とゆっくりと近づいてくる気配に振り返って。
生気の薄い眼差しを向ければ司書らしい姿にゆるり、と瞬いて。
その細くて長い指が自分が伸ばしていて届かなかった先の指を超えて、一冊の書を抜き出した。
「………恐縮です。
――ああ、まあ……課題が出たのでそのための……参考書です。とは言え、果たしてこれで正しいのか。正直な所不明です。
手当たり次第に当たってみるしかなさそうで」
今一つ頼りない事を伝えながら代わりに取っていただいた書を受け取ろう。
やや肩を竦めながら伝え。
「ついでにそれとそれもお願いできます?」
その書と同じ段に収められていた今度は蒼張りの装丁の書と茶皮の装丁の書を指さして遠慮なく頼んだ。
司書らしいと言う事で断りはしないだろうと踏んで。
カグヤ > 傍に寄った時に、聞こえた溜息に双眸が細くなる。
出鼻を挫かれる事程やる気を殺ぐものもない、ましてやただ届かないという理由ならば尚の事。
そんな彼女の隣で、伸ばした手が抜き取った本を彼女に渡してから、告げられるその本が必要な理由に、納得したように頷きながら。
肩を竦める様子に、小さく笑って首を横に振る。気にしないで、と伝えるように。
「それはそれは、本当に大変ね……。系統や著者が解るとお手伝いできるかもしれないけれど。どうかしら?
とはいっても、私も詳しくないから本を探す事、くらいしか出来ないけれど。」
そう、首を傾がせながら、彼女が追加で願い出た本、彼女に背を向けて腕を伸ばし引き抜いては、そのままもう一冊と……欲張った。
思いのほか隣接する本との摩擦が強かったのか、茶皮の装丁が指から滑り落ちた。
床に落ちそうになった所、慌てて膝を折って床に膝を付き、正座をするような形で腿の上へとキャッチすれば……。
「あ……ぶなかった……。」
蒼い装丁を胸に抱え、膝上にもう一冊、そして安堵したようにその姿勢で脱力した司書が彼女へ向き直りその姿を見上げて。
少しばかり気まずそうに。『どうぞ』、と自らの腕の中、腿にある本を示した。
サリス > 数冊はぱらぱらと紐解いては見る気だったから、思いがけず援軍が入った。
迷いそうな書架の森での案内人だ。
しかし内容についてまでは相談できない様子。
魔法が使えるなら司書じゃない仕事に就くか……とそこは納得出来るが。
けれど助力を申し出てくれる辺りは、親切な司書官らしい。
「それは助かります。分類も中々込み入っていて難儀しておりましたので。
………カグヤ……、さん……? 変わったお名前ですね……」
胸元に揺れていた名札。しげしげと見返してみて呟いた。
続けて二冊の本を頼むと。
「……あ……」
指先から滑り落ちていきそうになる四角い茶色。
思わず手が伸びたけど、届く距離ではない。
慌てた様な動きで受け止められれば無意識に小さく息を吐いて。
「すみません……」
どうぞ、と言う割りに微妙に取り辛い場所にあるな…と二冊の本を腕の中と腿の上のそれらをす、す、と受け取って。
「……何だか、そういううっかりは……しなさそうに見受けられますけれど。……なんでしょう、隙を見せて可愛い所もアピールするという手法ですか? 有段者ですね」
ぶつぶつと……意味の分からない独論を呟いてはまあ、それよりもと手を差し出して。
「失礼……立てますか?」
三冊を片手に抱え込んで開いた右手を述べて。
カグヤ > 魔術の分類等、それこそ多岐に渡り、関係の無さそうなものが関係していたりと複雑だということは知人の魔術師より聴いた事があった。
となれば、課題の性質如何ではそれこそ、膨大な量を相手にせねばならないだろう学生に、優しくもなる。
自分にも昔、そういう時代があったのだから。
「それが仕事ですから、それに……ちゃんと勉学に使われる本は嬉しいでしょうし。
そう、でしょうか……。そうかもしれませんね、ルーツが遠方にあり、その国の言葉で夜に輝く星、のような意味合いがあるそうです。」
過ぎた名前でしょう?なんて冗談めかしながら、そんな雑談交じりが気を緩めたのだろう。なんとか身体で受け止めた本を彼女の手に渡しながら、
彼女の言葉に首を傾がせるものの、その意図を組めば、ふふ、と笑う声を零して。
「さぁ……どうでしょうか。ご想像にお任せ致しますが──。」
差し出された、彼女の手を取り、膝を付いて立ち上がると、その手を軽く引いてみようか、もし彼女がその力に引っ張られるようなことがあれば、その頭部を双丘が受け止めて。
「アピールするなら、そうですね……。私なら、貴方の背後から胸を押し当てて本を取る、くらいするかもしれません。」
そう、最初の本の時に、なんて笑って。「そういうのはお嫌い?」と少し揶揄して見せるのは彼女の独論が面白かったから、どういうアピールなら喜んだろう、と彼女の勉強への気分転換にでも、想像を掻き立てるように問う。
サリス > どれをどう参考にすれば及第点を貰えるのか。
効率よく書を選ぶのは非常に寛容な事項であった。
今はその効率がさっぱりだった所に……司書の書を選ぶ能力が加われば少しは早く課題を上げられるかも知れない。
正しい本を手にしたからと言ってどれほど内容が向上するかはさておき。
それは兎も角司書らしい言に身も蓋もなく首を傾げた。
「本が喜ぶ訳ないでしょう。著作者は多少何か思うとしても。
聞いた事のない響きです。夜に輝く…星……風雅な名づけ親ですね。そういう願いが籠ってるなら誇らしくした方がいいでしょう、少なくとも見当はずれには見えません」
初対面の相手に良くお似合いのお名前で、と素直に告げる程正直者ではない天邪鬼だから、そんな遠回しに伝えては。
意味深に笑う声と言葉に、大人ですね、などと呟いて。
手を差し出すと立ち上がったはいいがそのまま手を引かれた。
「………?」
緩く瞠る目。ふに、と柔らかい感触が顔を包んだ。
「……ダイレクトですねえ……ちなみに今まさにアピールタイムなんですか?
……ていうか……男子が騒いでましたっけ。ここにとんでもなくエロい司書がいるって。ひょっとしてあなたの事ですか?」
直接言うにはどうにも失礼に当たりそうなものだが。とことん率直に突っ込んで。
大して動じてはない様子で、胸の中に頬が柔らかに埋まったままじっと目線を上げて尋ねた。
男子生徒ならイチコロですね、と嫌いかどうかについては一般論。
カグヤ > 「そうでしょうか? 目的に即して開かれた本、それを見つけた私たちもですが、見つけてもらって目一杯用いてもらえるならば本冥利に尽きると思うのですが……。
ありがとうございます。折角ですし、貴女のお名前を聞いても?」
こちらばかり褒めてもらったのでは申し訳ないと、彼女の名を問うてみながら。
引いた腕、抵抗なくその身体が自らの胸に飛び込んでくれば、そっと片手を持ち上げて彼女の癖のある灰青を撫でて、
彼女が素直に、自らの存在に対する疑問を投げかけてくれば、向けられる紫藍に茶色の瞳が重ねられて。
「ふふ、だって貴女。面白い着眼点をするものだから、つい揶揄いたくなってしまって。
……さぁ、学生の間の噂話、というのを私はあまり聞かないものですから……、エロい、だけなら確かに……、この身体つきに自覚がないわけではありませんけれど。」
しれっと、自らの身体付きが武器になる事を言ってのけ、表情は揶揄するような楽し気な物。
撫でる指先が髪の毛から、後頭部、そして耳裏へと滑り落ちて……そこですっと引いて行った。
「仮に、そうだったら……貴女は軽蔑するかしら? 生徒に、教師に、用務員……外部の人にも。本を差し出されたなら股を開く、そんな司書に。」
それは、答えのようなもの。同性から見れば、節操のない淫乱、変態の誹りは免れないだろうから。
彼女の逃げ場を作る様腕を後ろ手に組んで、見上げる彼女へ首を傾げたまま。
サリス > 「ただの物質に過ぎない物に喜怒哀楽なんて存在しないでしょ。私は物に名前を付ける連中も理解出来ない派閥なんですよ。
あなたの風雅な名付け親やあなたの様な繊細な感性の方とは正反対の粗忽者です。
私ですか。サリス、です」
自分の名前なんて聞いても仕方がないだろうに、なんて思いながらも訊かれたからには名乗り。
豊かな胸に遠慮なく導かれては、そのままやはり頓着なさそうに柔らかい感触を堪能して。
髪を撫でられて、なんだか猫の子にでもなった様だと目を緩く細めては。
「……面白いですか? 別にふざけている訳ではないんですが。
まあ、確かに大層なものをお持ちで……実感中ではありますが。少なくとも気前がいいですよね、これで男子を誑かしていたらさぞや連日入れ食いでしょう……」
思春期の猿の如き性欲の前では一溜りもないだろう。
一応同性なのでこれだけで即落ちするかと言えば難しい所だが。
髪の流れを辿る様な細くて長い指先の動き、耳裏までいくとくすぐったくなったが、引かれると息を吐いて。
「―――別に。噂通りかと思うだけですけど。それに事実そうであって私が蔑視した所で、それで改める訳でもないでしょう。何故そんな事聞くんです?
余所に迷惑をかける訳でもないのにそんなの勝手でしょう。
とやかく言い出す外野の雑音が、気になりますか?」
どうも思わない。少なくとも今は参考書探しを手伝うと申し出てくれる親切な一人の司書であり、いい乳を惜しげなく堪能させて呉れる気前のいい御仁だ。
手を後ろに回す所作に何となく様にならない気がして返答の際は胸から顔を引かせたけれど。
カグヤ > 「ええ、確かに。ただ、そう思う事で愛着や、大切にしようという気持ちも芽生えますから。
ふふ、いいえ、思った事をハッキリと言える。そういう所は、サリスさん、貴女の魅力だと思いますよ。少なくとも私は。」
自らの名に感想を述べてくれたリ、感情をしっかり言語化出来て居たりと。十分に好ましいと思える。それを伝えて笑みを浮かべれば、
胸に顔を押し付ける様に少しだけ撫でる手に力を加えたりもして。
「面白い、にも種類があるでしょう? でも……そうね、同性から見るとそうなってしまうのかしら……。
私はそれこそ……女性にこそ物語の主人公になってほしいと思っているのだけれど……。」
噂である。『本の通りにヤらせてくれる。』それを肯定するように、少しいだけ残念そうに紡ぐのは、噂が先行し過ぎれば属性が偏るという事実を実感したからで。
それを理解させてくれた彼女には感謝しかなく。
離れた指先に吐息を零す様子を見て笑みを浮かべながら……。
「嗚呼──、サリスさんは本当に……、素敵な方。 粗忽者だなんてとんでもないわ。」
彼女の言葉に、感嘆の吐息が零れる。彼女の言葉の通り、辞める事も改める事もしない、自らが気にする声を雑音と切って捨てるその物言いに、胸がすっとしたような気分を味わったおかげで、
両手が自然とまた前に、彼女が避けなければ彼女の背を抱くようにして強く腕の中へと彼女を収めようとした。
先程までの比ではないくらいに、その頭部を胸に押し付けて。同じように彼女の膨らみもまた膨らみ同士が少しズレて触れ合うか。
肉付きの良い腹部も、触れ合うだろう腿も。
「ありがとう、サリスさん……。元気が出たわ。 やっぱり、課題に向き合う姿勢もそうだし、良い子よ、貴女は。」
そうして、嬉しそうに彼女の髪に頬を摺り寄せては、改めて自らの肉体、在り方に自信を与えてくれた彼女に感謝を。とても、それはとても歪な感謝なのかもしれないが。
サリス > 「何分無感性なもので中々共感は難しいところですが……カグヤさんがそうならいいと思います。
ただ無遠慮なだけですが……人の短所な面にも利点を見つけられるのは美徳でしょうね。私はそういうの無理ですから」
然程周囲に好感を持たれるような性質や物言いではないどころか寧ろ普段は逆だ。悪感情を煽って生きている。
であるから良い方へと捉えるのが意外な気もして、こうして胸に埋まって頭を撫でてそう告げられていると何だか酷く甘やかしてもらっている様な気になった。
「それはそうですが。カグヤさんの感性は独特かも知れませんね。
だったらあなたが物語の主役を張ればいい。あなたならそれに相応しい。読者を魅了するに適うでしょう。私も読んでみたい」
噂の総てを知る訳ではないから一部理解しきっていない箇所もあるけれど、茶色の双眸を見上げては淡々としながらも淀みなく真っ直ぐに云い切った。
感謝いただいている…のは良く判らなかったが。
「はあ……素敵。本当に変わってますね。粗忽ですし……無神経で口が悪い。根は暗いし頭も良くなければ家も貧乏と大分拍子の揃った底辺ですが。因みに卑下してる訳ではありません。単なる事実です」
滅多にいただかない誉め言葉に素直に少し戸惑って、普段いただく客観的な評価を口にした。
そして、自分のただ無神経だと自覚する言動が、不思議と彼女の琴線に触れたのか、腕の中へと導かれるように背を抱かれれば、ぱちり、と緩く瞬きし。
主に顔を中心に――全身むっちりと柔らかく暖かな感触を遺憾なく堪能させていただく姿勢に噂以上にエロい……などと考えながら。
「あれで元気が出るとは。失礼ですが少しお手軽過ぎるのでは。
……いや、課題なんて出来ればやりたくはないんですけどね……恐縮です。普段そんな事言われないので妙な感じですけれど。悪くないです」
良い子になんてなれた覚えがないのだけれど。
そう誉められるのは悪くない。嬉しい、と素直に言えればいいのかも知れないが。
頬を擦り寄せられる擽ったい感触。これも悪くない。誰かが喜ぶなら思った事も言ってみるものだ。
驚くほど密着する身体は性的で。男子ならこの場で押し倒してるな、とつくづく実感する。女同士でも変な気にさせるのは容易いだろう。
カグヤ > 「貴女が、そう思っていても、他者がそう感じるかは別問題だわ。 少なくとも私は、サリスさんを無遠慮だと感じていませんし。」
勿論直言的ではあるのだろうとは思う、ただそこに悪意がないのなら話は別で、むしろ、そうだからこそ刺さる言葉もあろうというもの。
そして、そんな彼女が紡ぐ言葉、自らが主人公。読んでみたい。その言葉に双眸を細めたのは──。
「嗚呼……サリスさん、ッ──はぁ……、貴女ってヒトはもう。」
真っ直ぐな目で、見られ、紡がれた言葉に背筋が背徳感に戦慄く。自らが主役としての本が、そこかしこに散らばっている。それをもし彼女が見つけてしまったら、と……。むしろ、見せつけたいとすら──。
「では、勤勉で、初対面でも思った事をしっかり言える。気を使わずに背中を押してくれた。 これも、単なる事実ですから。」
そう、柔らかく微笑みながらも、彼女の身体を抱き締めた腕が、また彼女の後頭部を抱き締めてその膨らみにぎゅっと押し付ける。スーツの袂、ブラウスの薄い布地越しにやわらかく暖かなものを押し付けながら、もう一方の手は制服の生地越しに腰、そして臀部へと落ちてゆき、なだらかな稜線を描くその膨らみを掌で撫で、包んだ。
「お為ごかしに言葉を紡がれるよりも、余程響くものよ。」
だから、お礼。なんて髪の毛から再び耳の裏、耳朶を擽りながらそっと、頬を寄せていた唇がその耳元へと滑り……。
「夜の教室で、教師に抱かれた話や、水練場で犯された話……。養護教諭にされた身体検査……。どういうお話が、好みかしら、私が主役の……。」
そう、自らが書き記したものが、この場のどこかにあると、囁きその一部の内容を紡いで見せる。
重なり合う胸の鼓動が少し高鳴って、それは間違いなくその本の内容を思い出し、体温が上がった証左。
サリス > 「その様ですね。多数派の意見でも無遠慮な筈ではありますが……カグヤさんはマイノリティな様で……個人的にはその方がいいですけど」
思った事をそのまま口にするのは社会的に……少なくとも学院内という閉鎖的で神経質な空間では敵を作り易い。
悪癖だと自覚さえあるが、肯定的な者もいるものだと変に感心すらしてしまう。
「………はい? また何か、可笑しな事でも言いましたか?」
読み物は殆ど手に取らないので一冊も目にした事は無いけれど。既に主役らしい。
事情を存じ上げないので、首を捻る様にして見やり。
「背中……押した心算は……ないんですけれども。まあ……結果が悪い物じゃないならいいですよ」
どうしてくれる、と後で恨み言の種にならないのであれば、どう受け止められても構わない。
ただ、そんな大層なものかだったかと自問が過る。
しかし優しげに見えるのに蠱惑的な笑顔と身体。思い切り胸に埋まる顔。息苦しいまでに柔らかな感触。
豊かで温かく柔らかく遠い日に感じた母性だったが……それよりもずっと淫靡な代物なようで。
魔性の女……なんて単語が過る。自分も相応に不埒な女生徒なので挙動不審になったりはしないが……兎に角何か煽ってくる身体と手つき。腰から下へまで触れる手に、ぴくりと反応して。
「……何か……落ち込む事でもあったんですか?」
悩み事の際に偶々聞いた言葉が刺さったとかそういう事情なのかと。普段人様の事情なんて訊きやしないのに珍しく問うて。
お礼…なんですか、これ……。
そう思いたくなるほど耳朶を擽られて、耳元へ唇を寄せられればくすぐったさに身じろぎし。
「………それはまた……相当お盛んですね……
ていうか全部エロ本ですか。――では、マイベストは?」
武勇伝の様に彼女が口にする内容。口にして既に胸を高鳴らせて。暖かな身体にさらに熱が宿っていくと、中でも一番気に入ったものは、などと尋ねてみた。
カグヤ > 「なら、褒めて欲しくなったら、甘えたくなったらいらして?」
年長者として、甘やかしてあげよう。なんて冗談めかして笑いながら、
そういう逃げ場所があってもいいだろうと。
「いえ……知らなかったとはいえ、私の本。この場所に散りばめられているから、読みたいなんて言われたら……ね?」
ドキっとするでしょう?なんて笑って見せながら、彼女の言葉に頷いたのは、間違いなく結果としてよかったと。
彼女の身体をしっかりと、しかし優しく抱きとめていた、彼女の臀部を少し力を入れて持ち上げれば、彼女の顔は胸より解放されて、柔らかな双丘どうしてが潰れ合う形になるだろうか。
ぴくりと震えるその身体を愛でる様に、背中を捩らせれば胸同士が卑猥に形を変えて潰れては歪み。
「いいえ、ただ……そうね犯せればいい、そんな人が多い中で、貴女の言葉が嬉しく、刺さっただけよ。ごめんなさいね。
ん……。それはもう……だって、わかるかしら、獣じみた目で見られる喜び、立場も、性別も忘れて……、私の身体に夢中になるの……。
でも、そうね……マイベストは……。」
ひみつ。 と、そう囁いて耳元の唇が彼女の耳朶を軽く啄んだ。
これ以上、となると本気で彼女の勉学の邪魔をしかねないから、頬にちゅ、と唇を落としてからゆっくりと腕を解き……。
「どうだったかしら? サリスさん。少し気分転換にはなって?」
そう、笑うと、名残惜しそうにしたのは棚に隠れていた自らを探す同僚の声を聴いてしまったから。
本は台車に、と彼女へ告げてから、名残惜しそうに何度か振り返りつつ、仕事へと戻る事に。
サリス > 「おや、それはまたお姉様な。その時は宜しくお願いします」
流石年上。甘やかしてくれるらしい。既にそうして貰ってるが。余り冗談とは受け取っておらずに頷いた。
「ほー……後学の為に読んでみます。感想言いますね」
ほぼ嫌がらせでは的な事を大真面目に伝えてみる。
目の前でその一冊を音読し始めたら……どんな反応されるだろう。そこは見てみたい。よし、機会があればやってみよう……大変性悪な思考を過らせるが。
臀部を持ち上げられて胸同士が揉みあうように身体の間で潰れれば……手慣れている様に感じてなんだか得心めいた心地になる。
柔らかな感触で擦れ合えば。小さく籠った息を洩らし。
「少なくとも犯せればいい…という立場ではないには違いないですが……喜んで貰えたなら何よりですから、謝る必要はないです。
分からないではないですが……日々劣情ですねえ……私はそれは持たなそう。
………勿体つけないで下さいよ……まあ順位をつけるようなものではないでしょうか」
内緒にして軽く耳朶を啄まれてくすぐったさに小さく震え。
頬に触れる柔らかな唇と甘い女性の香り。
これは……さぞ図書以外の目的での男子が詰めかけている事だろう。身が持つのか。
変な懸念が湧かせた。
「お陰様で。誉められる事も無いので貴重な経験でした……ちょ……本…探すの手伝ってって下さいよ……」
呼ばれて行ってしまった。振り返る姿は戻ってくる暇もなさそうだったから敢えて引き留めはしなかったが……ぼそり、と参考書探しの手伝いを忘れて行ってしまった様子に呟いた。
やれやれ、やっぱり自力で頑張るべきかと小さく嘆息をして、取り敢えず選んだ三冊から目を通して課題に挑むべく、気を取り直して現実に向き合うのであった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からカグヤさんが去りました。<補足:黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からサリスさんが去りました。<補足:癖のあるミディアムの灰青髪、ライトオークルの肌、紫藍の双眸,>