2025/10/06 - 20:55~21:02 のログ
アステリア > 暫く待っていると、人が、凄く減っていく。
時間がたつにつれて、加速度的にいなくなっていくので、アステリアは、静かに動き始める。
目立たないように、静かに。
それはまるで、何か悪い事をした子供のように見えなくもない。
キラキラしている妹が居て、それと同じ顔をしている、双子には見えないだろう。
そんなアステリアは。
静かにそのまま、教室から去っていくのだった―――。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」からアステリアさんが去りました。<補足:身長:145cm 体重:38kg BWH:74/56/72 画像参照>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にカグヤさんが現れました。<補足:黒いロングポニー/黒いロングポニー/紺のスーツ、タイトスカート/白ブラウス、リボンタイ/>
カグヤ > 静まり返る館内。それもそのはず、もうあと半刻もすれば閉館時間になる頃合い。既に空も藍色に染まり図書館の奥も明かりが落とされている。

最後の一仕事を、とカウンター内での書類整理。定期的な蔵書の、書庫内での入れ替えも近く利用の頻度等を踏まえて検討出来るように。
魔術所や授業に関係する歴史書の類はやはり人気が高く、書き写しにも良く利用され、意外、というわけでもないのだろうが、娯楽に寄った柵人の人気は薄いようだった。

「んー……、とはいえ、堅苦しい本の比率を増やしていても、それはそれで寂しいわね。」

勿論娯楽に偏る事も良くない事ではあるけれど、ひとあえずそれはデータとして提出する事となるのだろう。

カウンター内でキャスター付きの椅子を転がしながら、暫くは雑務に追われる時間。それももう少し──。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にゼオンさんが現れました。<補足:金髪に褐色肌。ニヤニヤしてる筋肉質のチャラ男。>
ゼオン > 静寂の中、入口の扉が極力音を立てないように開かれる。

普段は姿を現さない褐色肌の青年。
粗野な振舞い、横暴な在り方。傍若無人の体現。
英雄よりも悪漢としての名が広まりながら戦果一つでそれらを一蹴する傑物。

「……カグヤ、今人いないっぽいで良い感じ?」

周囲の気配は感知しながらも、知己である図書館の学芸員である貴女へ
施設の作法を守り小声で問いかける。

認めた者には敬意を払い、それ以外は一蹴する、その中で貴女に一目を置くが故に
顔を見せる折には作法を重んじ、貴女に悪評が及ばぬように人気を避けて利用する男はもう一度背後の気配を探るように振り向いて。

カグヤ > カラカラと、車輪の音が響く室内。そしてその音もひと段落した頃聞こえてくる声に視線がそちらへと向けられる。
相変わらず、此方を気遣うような所作と作法を守る様子は噂の姿とは程遠い。
だから、そのギャップに自然と笑みも浮かぶというもの。

「もう閉館だから私以外誰も居ないわ。 どうせだから、鍵を掛けてロールカーテンも下ろして貰える?」

そうすれば彼が余計な気遣いをする必要もないだろうから。
その間に己は書類の束に穴をあけて紐を通す。その簡単な冊子さえできてしまえば、あとは閉館後の掃除を残すのみとなろうから……。
カウンターに座りなおすと、彼にその正面の椅子を勧めようか。

「今日は、どうしたの?」

先日とは異なる仕事着のまま、問いかける様子は本でも探すかと問うような素振りに似て、少し首を傾がせれば彼の言葉を待つよう。

ゼオン > 「何笑ってんの……。そりゃ普段のノリとは違うけどさぁ。」

表情をほころばせる貴女を見て頭を掻きながら鍵をかけて、と言われれば
彼を知る者からすれば命令されて激昂するはずが軽く手を振って鍵を閉めて帳を降ろして。

「まっ、テスト期間も終わったし今はまばらかぁ。
 最近日が暮れるのも早くなったし、カグヤが帰るのをたまには見送ろうかなって。
 それまでは本読んだりしようかと思ったりね。」

お互い気を使っているが距離を置いているのではなく相手を敬い合うが故の動き。
普段ない空気がこそばゆいが気持ちも良く、だからこそ身を案じもして訪れたのだと。

「しかしこの間の私服も良かったけど、……そういやその制服って支給品なん?」

肢体を味わったことを想起しながらもその体のラインが際立つような司書の制服に首をかしげて。
他の奴の目の毒ではないだろうかと、やはり送り届けに来たのは正解だったのではないかと

カグヤ > 「それはゼオン君が一番良く知っているでしょう? 本当に紳士な所を見られるのは嬉しいわ。」

勿論、そうでない所も知っているし、噂通りの面も知っている。
だからこそ、彼の気遣いあ嬉しいしそんな彼を拒むことなく受け入れた。

「えぇ、折角自由になったんだもの、遊んだりゆっくり寝たりしたい子も多いでしょうね。
あら──? どういう風の吹き回しかしら……。英雄様も狼になりたいお年頃?」

冗談めかしたのは先日の事を思い出したから、しかしそれを顔色一つ変えずに言ってのけるのだから質が悪い。
彼が鍵を閉めカーテンを下ろしている間、少しばかり奥へと引っ込み程なくして持って来たのは紙コップに入った珈琲。
カウンターに腰を下ろして改めて彼へと向き直ればそのコップを差し出して。

「そう、ね……どう話した物かしら……。 私の着る物は決められているのよ。とある人に、ね。」

皺なく張るようなブラウスも、その膨らみを強調するスーツも、足を組めば奥が覗けそうなタイトスカートも全て、指定されているものだと彼へ告げる。
先日送り届けてもらった時も、紳士な彼は部屋の中を探る事はしなかったのだろう。

「だから。何も無かったでしょう?私の部屋──。」

不自然な程、テーブルに寝具、粗末なキッチンしかない部屋、見られるのも恥ずかしい。けれどその奥の部屋には衣装室が合った事も探らなければ知る事もないだろうから。