2025/06/25 - 21:08~21:21 のログ
シロナ > 「敵意……かな。
 敵意、だね。」

 さて、どう言った理由の敵意だろうか?勉強ができるという方面だろうか?
 叩きのめした……はないはずだ、そもそも、違う学年(上級生)だ。
 彼女を寝取った……?その線はあるのかもしれないが、ちょっと覚えがない。

「まあ、それは、それとして。」

 上級生という名の、全力の模擬戦というのは、それはそれでシロナは昂る。
 原因を求めても仕方がない、現状は、じり、じり、とシロナに迫ってくる彼らだ。
 今の状況は、ピンチと言えば、ピンチだ。
 シロナは学園では、魔法の道具で己の身体能力を制限されている。
 他のみんなと同等程度だから、シロナは、他の学生程度と同じ。
 それで、一体多数となると、シロナがピンチという所になる。
 だからこそ、だ、シロナは周囲を見回して、警戒をする。

 両手で、ハルバートを構える。
 ハルバートの特性は、重量武器で、振り回すための武器だ。
 詰まるところ、こういう所で威力を発揮する武器でもある。
 シロナは、楽しい楽しいバトルの時間になる。

 呼吸を繰り返し、精神を集中する。
 自分の間合いを確認しつつ、近づく彼らを見回して。

シロナ > にらみ合いの時間は多かったとしても。撃ち合う時間はさほど多くない。
 なぜなら、精神を集中するのも疲労が付きまとう物であり、能力が制限されていてもシロナの体力と精神力は竜だ。
 桁が違うので、彼らの方が先に疲弊する。
 それと同時に、シロナはもともと戦士ギルドで大人と共に訓練をしてきた。
 技術に関しても、上級生に引けを取るものでは無いというよりも、それこそ赤子の手をひねるレベル。
 ハルバートが振り回されて、遠心力によって威力を増した其れ。
 鎧を着こんでいる上級生をあっさりと吹っ飛ばす。

「なーんだ。」

 予想外に弱かった。
 もう少し歯ごたえがあってもいいのに、と思ったが。
 いわれなき敵意を向けてくるような上級生が、強いわけもないか、と一人納得。
 倒れ伏している彼らへの興味はすぐに薄れて、ハルバートを担いで視線を逸らす。

 大けがをしているわけでもないし、すぐに立ち上がって向かってこれるだろう。
 ただ、其れをする気概のある上級生がいれば、の話だけども。
 いれば。
 その時は、と、少女の唇が、獰猛に吊り上がる。

シロナ > しばらく待ってみたが、立ち上がる気配はなさそうだ。
 詰まらなそうに、シロナは倒れている上級生たちを一瞥し、はぁ、と小さくため息。
 そんな程度なら、突っかかってくるんじゃあないよ、と言いたいが、言っても仕方があるまい。
 次に仕掛けてくるなら、もっとひどい目に合わせるか。

 そういう風にシロナは考えてから。
 楽しみが増えたね、とつぶやきながら、授業を終える―――

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」からシロナさんが去りました。<補足:身長142 80(E)・51・69 ハルバート レザーベスト・レザーパンツ 魔獣のコート>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にトルドさんが現れました。<補足:155cm/49kg 黒髪マッシュ 黒目 白肌 学院制服>
トルド > 帰宅を渋る身が合法的、かつ安全に時間を潰せる場所を思いついた。
放課後街に住む身元が明らかな者であれば誰しも利用を許された図書館。
人気の無くなった中庭を除く窓際の席に借りてきた魔導書を置いた所でため息が零れる。

「これは、これで落ち着かないかも……。」

授業が終わったにも関わらず、勉強の道具を開いているその事実がちょっとしたストレスではある。
然しながら読みたかった類の本は全て制限の掛かっていたもので肩透かし感は否めない。

結局、適当なページを開いたうえで頬杖をつき、ただページをめくる振りだけをする不良生徒の姿がそこにはあった。
ただ、安定的な空調と本独特の香りに瞼は重く、次第に船をこぎ始める。

トルド > 結局、外が暗くなりはじめ、司書である職員に声を掛けられるまで寝てしまっていた。

幸い、遅くまで帰らないという目的は達せられたわけだが……
時間の無駄、これはどうにかしないといけない。今度は宿題をもってこようなんて心に決めた所で、多分そうはいかないはずで。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からトルドさんが去りました。<補足:155cm/49kg 黒髪マッシュ 黒目 白肌 学院制服>