2025/07/26 - 01:46~16:35 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にボスさんが現れました。<補足:プロフ参照、男性格>
ボス > 学院の図書館はかつて修道院だった施設の一部であり、その名残がある。
男にとっては比較的居心地が良い場所であった。

学生たちはテスト勉強で忙しいのか、何人かで固まって静かにしている子達が多かった。
真夏に近い今、黒のロングコートに視線を向ける者はいない――視界内に入っていても認識できない。
試験前なら神頼みをする子ぐらいいそうなものだが、と自称神は首を傾げた。

「また増えているな……」

図書館の蔵書は幅広い。新刊のコーナーに近づくとタイトルを確認せず、適当に一冊手に取った。
受付カウンターを見ると離席中の札。机に腰掛けて本を開く。

信心のない者は男を認識できないし、認識できるものは――控え目にいって異常な者に声をかけないだろう。
さて、これは何が書かれているのか――。

ボス > 一冊読み終わるのに十分ほど経過しただろうか。
ぱたりと本を閉じ、新刊コーナーに本を戻す。

男の隣で困ったような顔をしながら本を探していた女学生の顔がぱっと明るくなった。
さっきこの段は探したと思ったのに、と呟きが漏れた。
女学生には男の姿はまったく見えていないようで――本が神隠しにでもあったように思えたことだろう。
黒髪の男は淡く微笑むと、ふらりと図書館から立ち去って行った。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からボスさんが去りました。<補足:プロフ参照、男性格>