2025/08/11 - 23:01~16:24 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にプリシアさんが現れました。<補足:名簿参照、学院指定の制服、但し翼を抑え付けないように背中は開いている>
プリシア > 図書館の窓から差す陽光から、まだ夕暮れになるのは早い時間帯。
ちらほらと生徒や教師が側を行き交う本を読む為の読書スペースに小さな人影がポツンとあった。
尤も、人影とはいっても人間のものでないのはしっかりと見ずとも解る姿。
小さくとも頭からは角が見え、背中にも翼が、お尻からは尻尾が見えている、どのどれもがドラゴンのもの。
一見すれば人竜であるかのように伺えるだろう。

静かに読書をする幼女、その手にしている書物は植物図鑑。
とはいっても複雑な説明等はなく、イラストでの見た目と簡単な説明をされた子供向けの読み物だ。
機嫌良さそうにユラユラと揺れる翼や尻尾、それを見ても周囲から何も思われないのは頻繁に姿を現わしているから。
後はこの学院の生徒であると多くの他の生徒達にも知られているのもあるのかもしれない。
尤も、噂半分で聞いただけで出会う機会もない生徒も居るかもしれないが。

生徒の中でも更に小柄なのもあってか、設置されている机も椅子も少しばかり大きく。
椅子に座って本を開いていると、どうしても高い位置で見上げて読むようになるからちょっと疲れ易いかもしれない。

プリシア > 多くの文字が並ぶ書物で無ければ読み終えるのも長くは掛からないもので。
読み終えたのか、パタリと本を丁寧に閉じる。
必要なものを何冊か持って行く他の生徒達とは違い、幼女が手にするのは常に一冊。
一冊読んでは本を戻して、違う本を探してを繰り返す。
勿論、今の本も読み終えれば戻す為に椅子から降りて、元にあった場所へと戻す為に書架の並ぶ通りへと歩いて行く。
子供向けというのもあってか、人気のありそうなジャンルが並ぶ正面よりも少しばかり外れる奥まった場所。
自分が抜いた事で隙間の空いた本の間にちゃんと図鑑を戻し、次に読む本を探し始める。

「え、っと…この前がこれで、その前がこれで…」

思い出すようにポツリと呟き、それを指しているのだろう本を指先で触れながら、奥へ奥へと移動をする。
特にこれが読みたい、等を決めていないのもあってか選ぶのに少しだけ時間が掛かりそうだ。

プリシア > 好奇心旺盛なのもあってか殆どの書物を読み終えているのだろう、中々コレとは決まらない。
さっき読んでいた図鑑もここ最近に入庫されたもの、他に新しいものがないかと探してみたけれども見付からずで。

「う、ん…どうしよう、なの」

小さく首を傾げながら考え込む。
もっと色んな本を読みたいけれど、他のものとなるとちょっと難しいものもある。
この学院に入って、入った当初と比べれば目覚ましい程に読める文字も言葉も増えたのは確か。
それでも、やっぱり幼いながらの限界はあるものだから、ある程度のレベルとなると苦戦してしまうのだ。

チラッと更に奥まった場所を見る。
読んだ事のない書物はたくさんありそうだけれど、自分一人では読めない文字もきっとある。
勉強するのに頑張るのは気にしない幼女でも、趣味で読む本は楽しんで読みたいのはあるものだから。

人気の疎らなちょっと奥まったスペース、もう少しだけ悩んでみよう。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からプリシアさんが去りました。<補足:名簿参照、学院指定の制服、但し翼を抑え付けないように背中は開いている>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 特別教室」にルーベルさんが現れました。<補足:リミット眠気まで/後入り、別部屋・別シチュ移行、私書での呼び出しなどいずれも歓迎>
ルーベル > その日、特別教室の一つには張り紙がしてあった。

『王国に原生しない薬品による実験中、入室時注意』

内部ではその文字の通り、魔導師貴族が数種の調合を試した薬品類が並べられ。
それ以外にも現在進行形でいくつかの器具の中、抽出、調合が進んでいる。

王国原生種と、魔族の国などから集めたものの調薬実験。
どのような結果になるかもわかっておらず、外部への影響を抑えれるこの教室で行っていた。

学院で行っている理由はもう一つあり。
高額な報酬、実験への参加許可などを条件に学院や冒険者ギルドに試薬試験の依頼もしているからで。

自宅研究室では貴族相手に気後れするものも居るかとそのようにしたのだが、
結局学院講師相手となればある程度立場ある者相手となるから、あまり変わらなかったかもしれない。

セキュリティ面の不備も噂される教室だから、忍び込み成果を盗み出そうという者もあるかと、
従魔のスライムに警戒をさせているも…こちらは、一応、という程度。
盗まれることそのものより、半端なものを流出されるほうが困るという面が強い。

閑話休題(それはともかく)

誰も来ないなら、別で試す手立ても要るかと。
すでに出来たいくつかの薬品の入った小瓶を揺らした。

ルーベル > やがて試薬試験の被験者依頼を受けた者が訪れる。
特別教室の中のことは、余人には知り得ぬことで…。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 特別教室」からルーベルさんが去りました。<補足:リミット眠気まで/後入り、別部屋・別シチュ移行、私書での呼び出しなどいずれも歓迎>