2025/08/22 - 13:34~16:08 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にオズワルドさんが現れました。<補足:ラジエル学院制服>
オズワルド > 「はぁー…終わったぁー…。」

ぐたり。図書室内、書写のためのスペースにて、机に突っ伏すようにして倒れこむ姿が一つ。
手指にはたいそうインクのにおいが染みついて、開始前には白紙であった本の端々にインクがにじんでいる。が、それでも今日一日をかけて写しきった一冊である。

夏の休みに入る前から申請を出していて、ようやく閲覧の許可を得られた魔導書を一冊。一昨日の朝から今日の夕まで、食事以外に時間を割かずに、ようやく書写を終えたのだ。
閲覧期限ぎりぎりだったので、今日終えなければどうにもならないところだった。なので、達成感がものすごいある。

「オレ、よく頑張った、よくやった。 ご褒美が欲しい…。」

そんなことを言いながら、ぱたぱた、まだ開かれている書写先の本を仰ぐ。インクが乾くまで、まだ少し時間がかかるだろう。

「ご褒美何にするかな…甘いもんでも食べに行くか、酒か、あるいはえっちなことか…。」

ちょっかいかけられる女子とかいないかな…そんなことを考えるくらいには、ドスケベに脳が支配された男である。

オズワルド > 「…ふふ。」

しかしご褒美について考えるよりも、写し終えた写本の方を見たおかげで表情が緩む。
そこに記されているのは、ファントムスティード…至極簡単に言えば、実際に乗れる馬の幻影を呼び出す魔法である。
可搬できる重量は、通常の馬には及ばない。馬車を引っ張ったりするのにもあまり向かない。
ただし人を乗せるには問題なく、人よりは多くのものを持ち運べ、足の速さは文字通り馬並みだ。

「こいつがあれば、遠出するにもだいぶん楽になる。稼ぎも増やせる…。
 無理して身に着けた馬術も役に立つし、言うことなしだな。」

嬉し気に笑いながら、しばらく最後の1ページを仰いでいたが。
そろそろ大丈夫そうだな、と思えば少々の確認ののち、うん、とうなずいて。
写本のページを閉じ、インク瓶に蓋をして、瓶とペン、写本を机脇に置いてあったカバンにしまい込む。
後は魔導書を返却しに、魔導書とカバンを手に、受付の方へ向かっていく。

そういや、前にここでエロ本見つけたなー、とか書棚を眺めつつではある。
一体だれが持ち込んでいるのか、あの文学的なエロ本は。図書館七不思議として噂話に持ち込もうか、なんてつかの間考えた。

オズワルド > ――受付にて

「すいません、返却です。」

司書さんにそう声をかけて、魔導書の返却。
傷だの汚れだのがないか確認を受ける際には、ちょっと緊張したが。
問題なしのお達しがでれば、ほっと一息。
弁償とか言ってられない額が吹っ掛けられてもおかしくないのだ。

それではー、と小さく会釈をすれば、図書館を出る。さて、今日自分に与えるご褒美は何にするか――

「娼館でもいこ。」

いそいそとした足取りで、学院を出ていく姿がひとつ――

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からオズワルドさんが去りました。<補足:ラジエル学院制服>