2025/09/05 - 22:28~23:58 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」にラーラさんが現れました。<補足:ちみっこい/長い青色髪/普段は隠している同色の尻尾と翼/でか角/待ち合わせ>
ラーラ > 「―――――………」

今日も今日とて、空いた身分混合教室で勉強をしているラーラ
今日は、土系統の魔法の理論構築である
これができるようになれば家庭菜園なども捗るなあ、なんて貴族らしくないことを思いつつ

(…そういえば、彼、来るのかな)

今は長い休憩時間だ
もしかすると、以前と同じように男が来るかもしれない

ただ、ラーラとしては微妙な気持ちだ
あれからどう顔を合わせていいのかわからない
酷いことはしたけれど償いもできるだけ行った。だが、気持ち的にはまだ整理がついていない…

「…いいや、今は勉強勉強」

とりあえずは棚上げしておいて、ペンを走らせ続けよう

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」にオズワルドさんが現れました。<補足:ラジエル学院制服>
オズワルド > 「あー…間に合った…!」

カバンを片手に、どうにかと言った様子で教室前にたどり着いた様子の男子生徒が一人。
懐から取り出したハンカチで汗をぬぐいながら、まだ授業はじまってねえよな、と。
あれ、何処かで既知感があるな?
首を傾げながら、教室の戸を開き、中を覗き込む。 すると、そこに居たのはデカい角が生えた少女が一人。

「……。」

無言で教室の戸の近くにかけられている教室名を見た。
いや、教室名は今日はあってるな…?

「…ちょうどいいから聞くか。」

そう呟けば、教室内に足を踏み入れて、てくてく歩いてそちらに近づいていき。

「おーい、ラーラ。 そろそろ風系統魔法の授業開始時間のはずなんだけど、教室移動の話とか聞いてる?」

そう横合いから声をかける。
なお、時計など持ち合わせぬ青年は知らぬことだが。
風系統の授業は10分前に終わっていた。

ラーラ > 「―――――……」

間に合ってない。
というより、またこの教室での授業は終わった後だ
内心、会ったらもっと気まずくなるかと思ったけれど男の様子に深くため息を吐く

「あなたねぇ…どうやったら、授業の開始と終了を間違えるのよ
風系統魔法は…遅刻どころか、もう終わったわ。今はここは空き教室」

ぶっきらぼうに…近づいてきた男に視線をちら、と向けて告げる
確実に内申的なものは減っただろう
会話しながらも、さらさら、と土系統魔術の勉強を進めていってるラーラだったが

「…。けがはどう。しっかり治療できるだけの金額は送ったと思ったけど」

ぽつ、と直接聞いておかなければならないと思ったのか男に顔を向けて聞いてみよう

オズワルド > 「…はい?」

モウ終ワッタワ?
返ってきた予想外の言葉に、一瞬動きが固まった。
ちらり、教室の窓の外を見る。いやいや、あの日差し、どう見てもまだ暑い時間帯…。
しかし、現実問題この教室は今使われてないわけで。

「ええ…まぁじでぇ…?」

既視感を感じる!
つまり遅刻である。

「明日から街の外出るからなんとか…間に合わせたかったのに…」

ぼやきながらに、少女の隣の席の椅子を引いて腰かけた。カバンを適当に机の上に置き、それを枕にするように頭を乗せる。
なんか既視感を感じて胡乱になる目つき。

「あー。アレ?湿布貼って治って終わりで治ったよ。別に出血もなかったし。
 なんかデカイ金額送られてきたけど、口止め料か何かだと思って噂話にもしてないよ。」

うろんげな顔のまま、そうお返事。

ラーラ > 「…はあ……」

深いため息
既視感を感じるやりとりに、思わずペンも止まる
どうにも、ペースを乱される
嫌いというわけではないのだが…

「そ。なら、いいわ
…街の外に出るって、冒険にでもいくの?」

大丈夫ならそれでいい
ゆらり、とデカ角が揺れる

「――…、私は授業聞いてたから…
これ、使っていいわ。書き写すなりなんなりしておけば復習くらいはできるでしょ」

鞄の中から羊皮紙の束を取り出して男の方へと滑らせる
丁寧な字と…授業内容だけではない要約の書き込みもあり、読みやすいまとめだ
授業が遅れている男を手助けしよう

オズワルド > 「ダイラスの方に小旅行って感じかな。
 ついでに軽く儲けて、向こうの酒買って帰ってくる感じ。
 冬に受けられる予定の剣術授業のセンセが酒好きだから、ちょいと賄賂代わりにってね。」

こうよこう、って酒をグラスに注ぐパントマイム。
ゆれるデカ角に、今日もデケエなって視線が向いた。
しかして、差し出された羊皮紙の束に、ぱちりと目が瞬いた。

「え?マジ?良いの? ラーラ優しい!学園の天使!これは人気急上昇間違いないな。」

調子がいいコトばっかり言う!
体を起こしてありがたく羊皮紙を受け取れば、カバンから取り出したのは新品のノート1冊とペンとインク。
早速とばかりに、羊皮紙に書かれた内容をノートに書き連ね始める。
書き終えるまでは、しばし時間がかかるだろう、が。

「しかし、ラーラは授業わりと雑食に受けてる感じ? オレはわりと、専攻決めて受けてるんだけど。 この間は水系統だったよな?」

その時間の隙間に、ちょいと質問を投げかけた。

ラーラ > 「…酒に賄賂って…
……別に干渉はしないけど、気を付けなさいよ」

ダイラスといえば、荒くれの海賊たちが集まるイメージだ
別に好いているわけでもないが顔見知りの訃報なんて聞きたくもない

「はいはい。
…、ええ、私にはあまり魔術の才能が無いようだから…
使えそうな魔法を色々覚えていってる感じかしら」

ヨイショには軽く答えつつ、質問にも返答
上級の魔法を使えるほどの才能は無い
だから、生活に使える程度の魔法を習得できればそれでいいという考え

「あなたこそ、前の水魔法みたいに…才能も理解力もあるのに授業に注力しないのね
ダイラスなんて行ったら、いくつか授業逃すでしょう」

少なくとも馬車なら3,4日。あるいはそれ以上に時間がかかるだろう
それを賄賂のために使うというのだから、ラーラにとっては少し無駄に見えている

オズワルド > 「おう、気を付けるさ。道中もいろいろきな臭い話は出てるけど…
 北方の砦に近づかなけりゃそれほどでもないさ。」

大丈夫、とけらりと緩く笑って見せるのは、油断と見られるか、余裕と見られるか。それは相手次第。

「ふーん? オレはてっきり、貴族様ならそういうのは家庭教師がつくもんだと思ってたわ。
 こっちの方が教えやすいのかね。」

親兄弟には愛されているように言葉選びをしていたように感じていたから、少しばかり不思議そうに。
それとも家庭教師は行儀作法とかそっちの方なんだろうか、なんて首をかしげて呟いて。

「全部の授業受けてたら、金がいくらあっても足りないって。授業いくらか減らして受講料安くしてんの。
 稼ぎながら勉強なら、そっちのが効率良いしな。
 それに、足の方はちょいと新しい魔法覚えたおかげで、移動時間は馬車よりずっと早いぜ。ファントムスティードって言って、実際に乗れる幻影馬を出す魔法。こいつの足が速いお陰で、ダイラスあたりまでならすいすいよ。」

魔力の消費はあれども、水を飲ませたり飯を食わせたりも必要のない馬だ。移動速度は格段に速くなった。
…まあ、賄賂はオマケで、メインは稼ぎと小旅行な辺りは、そっと伏せておく。

ラーラ > 「周りに貴族も居るし…学院で授業を受けるのは、コネクション作りの意味もあるんでしょう
私の家の場合、家庭教師は兄についてるし…。私はどちらかといえば嫁いで家同士の繋がりを強くするのが役目」

だから、本来魔法の勉強まで熱心にする必要はない
けれどなんとなく…そのままで居るのが嫌だったからやっているような状態だ

「ふぅん…。ファントムスティードね。便利そうじゃない
意外と考えてるんだ」

自分が知らない魔法のことには少し興味を示す
その上、授業料のことも頭に入れて計画的にわざと授業を減らしているのだと聴けば少し評価が改められる

「…なら、授業に出られないのはすごくマイナスよね
計画が崩れるんだから…」

顎に手を置いて、少し考える仕草
そうして少しした後

「これ、あげる
あなたも、時間がわかれば授業を間違うことも少なくなるでしょう」

懐から取り出して差し出すのは、前回の邂逅で持っていた懐中時計
貴族が使っているものだから、作りも精巧だ
それなりに高価なものであることがわかるだろう

オズワルド > 「あー…茶会だのサロンだの、そういうやつか。
 んー………。」

書き写しの手は止めないままに、ちらり、其方の顔を伺って。

「ラーラはまじめな奴だな。それなら好きな授業だけ追っかけててもいいのに、使える魔法優先してるんだもん。」

それこそ、使えないけど使ってみたい魔法を追いかけたって良いのに、なんて。感心した様子だ。これでも。

「興味あるなら見せてやっても良いぜ?」

ふふん、と自慢げにするくらいには、難しい魔法だ。

「流石に考えないと平民の、それも収入下層じゃやってけねーって。
 ま、稼げるようになったから、ちっとずつ授業増やしてるんだけど。バランス難しいんだよね。授業時間も重ならないように、とか。
 だからそう、出れないのはだいぶマイナス…追いつくの大変なんだよね。」

はふぅ、とため息一つ。それから、其方が考えている様子を見れば、いまのうちかな、とカリカリと書き写す時間が続き――

「――はい?」

唐突な提案と共にさしだされた懐中時計に。目を丸くした。

「いや、いやいやいや。 そりゃ時計があれば助かるけど。
 なんでまたそんな。いや、ありがたいっちゃありがたいけども。正直めっちゃほしいけども。」

正直者!

「なんでまた唐突に。何?もしかして好感度上がってた?」

ラーラ > 「そ。そういうやつ。使える魔法優先は、普通の事でしょ

―――、今ここで出しても役に立たないでしょうに…
どちらにしても私には使えないし…そんなことしてる暇あったらさっさと写して」

難しい魔法であることはわかるが、ここで馬を出しても仕方ないだろう
間違えて走り出しでもしたら教室が大変だ
そんなやりとりの後
しばらく考えて懐中時計を渡せば、ラーラにとっては意外にも遠慮して来る男

「好感度って…はぁ…馬鹿言わないで。
度々こんなことがあって、自習の時間を邪魔されたくないだけ
家にまだいくつかあるし、気にしなくていいわ」

机に置いて、後はご勝手に、という感じだ

「欲しいならどうぞ。困ったら売っても別に気にしないし
――あなた、抜けてるところあるし…これ以上授業落とすよりは、施しを受けたほうがいいと思うけど?」

確かに精巧な作りで、売るところに売ればそれなりの金額になる代物である
わざと嫌味な口調で理由付けをしよう

オズワルド > 「そうかなー?オレだったら、金に余裕があったら…空飛んでみたい、とか。そういうの覚えられないか試すね。
 いや別にこの場でじゃねえよ。後で、校庭とかでって話。」

へいへい写しますよ、と肩をすくめれば、書き写し作業を進めていく。
とはいえ写本作りの経験もある身としては、相手よりは字はうまくないが速度は速い。後2割程度を残すのみ。

「つまり遅刻して乗り込んでくるような真似はするなと。」

確かに、この教室に来る時は時間がぎりぎりであったり、単純に遅刻したり。そんなことばかりだ。
そんな俺に時計があれば、それはもう弱点が無くなり盤石の体制。これはもう授業に支障なし…と自画自賛レベルなのだけど。
んー、ともう少しだけ考えて。

「…ほんとにいいのか? わざわざ持ち歩いて使ってるってことは、お気に入りなんじゃねーの?」

嫌味な口調での理由付けに返すのは、本当に貰って良いのか?というよりも…お気に入りかもしれないものを手放すことに、痛みがないのか。そんな心配の言葉だった。

ラーラ > 「試して駄目だったのよ。才能がないって何度も言われるのは結構堪えるし…それなら、って思っただけ
…やっぱり、意外と粗野ではないのね」

くす、と笑い声
素直に字を写していくなら…別に言うことは無い
頷いているのか、でかい角がゆらゆら揺れている

「ええ。先生からの印象も悪くなるでしょう
授業料払っているのに、適当に相手されるようになったら嫌でしょう」

先生からの印象というのも大事だ
彼が賄賂を贈っているのもそういった印象操作だろうし

「しつこいー。いいって言ってるの
確かに…貰った時からずっと使っているけれど、それだけだもの
なら、もっと必要としている人が持っている方が道具も本望だと思わない?」

彼女は時間を知る手段がまだある
だから、お気に入りではあるものの別にいいのだと

「…引け目を感じるなら、そうね。
ダイラスのお土産、期待させてもらうわ。それでいい?」

ただただ貰うのが気になるなら交換条件だ
せっかく遠くに行くなら何かお土産を貰おうとしている

オズワルド > 「ああ…それはしょうがないか。できないもんはできなもんな。 それで生活魔法を、ってんなら…掃除魔法とかクッションをふかふかにする魔法とかそういうのも覚えてく感じ?
 ああ、こう見えてちゃんとしてるんだぜ? ただちょっとスケベなだけで。」

しかし、ちらりと横目に見るが…やっぱ角デケエな…。揺れてるだけで変な威圧感が…。

「そいつは毎度毎度苦労してるぜ、だいたい授業準備の手伝いやら、罰則やら、結構やらされてるし。」

逆に言えば、手伝いだの罰則だので、授業を受けること自体は問題なくなっているあたりは、青年の人当たりの良さがあるかもしれない。
少なくとも、今のところ明確な手抜き教授を受けた覚えはなかった。

「女からモノを貰うとか初だからしつこく確認もするっての。家紋とか入ってないよな…?」

そう言いながらも、机の上の懐中時計を手に取ってデザインを確認する様子からは、もうありがたくいただくことを伝えるかの様子。

「…そういう事なら、ありがたく貰ってく。ありがとうな。
 お土産は…ダイラス独自のってなると、やっぱ飲食物か、海で採れるものとか?まあ、この時計に見合うやつとまでは行かないだろうが、好奇心を満たせるものくらいは見繕ってくるよ。」

何が良いかねえ、と少し考えこむ仕草をしつつ、一端懐中時計は手元に追えて。最後の1ページを書き終えた。
こと、とペンを置いて、インクの蓋をきっちり閉じてから。羊皮紙は元の並び順に並べなおして、きちんと端を合わせたのち、其方に向けて差し出した。

「ありがと、これで無事書写は終わりました。 後はノート見ながら自習するよ。」

ラーラ > 「マイナス百点
――そういえば、娼館街で見た、なんて噂も聞くわね、オズワルドくん」

せっかく見直してきたのにすけべでマイナス点が入った
それでも世話を焼くあたり、元の性根が世話焼きなのだ

(はぁ…妹とは違うけど、こういうちょっと情けない人はフォローしたくなるのよね…)

「入ってないわ。作った技師のサインは入っているけどその程度
後、ちょっと蓋が固めだから開ける時は気を付けなさい」

スシュノヴァ家で特注しているわけではないため、懐中時計に掘られているのは技師の名前だ
その程度なら差し支えないだろう
ただ、元々蓋が固いことを注意しておく

「なんでもいいわ。あなたが私に贈りたいと思ったものを贈って頂戴」

困る返答だ
元々は少し悪戯っこなのんか、くすくす笑うラーラ
写し終わったなら、返された羊皮紙を丁寧にしまって

「そ。…貴方なら簡単に理解するんでしょうね
ちょっとその…陳腐な言い方をすると才能が羨ましい」

ぐ、と前に伸びをするラーラ

「で。オズワルドはこの後授業あるの。それとも遊びに行くか…ダイラスに行く準備でもするのかしら」

オズワルド > 「元のプラスポイントが100以上あればセーフだな。
 しかし、女友達グループにそんな情報まで入ってんのかよ…。」

ひぇ、と肩をすくめた。まあ、悪びれる様子すら見せないのだが。
なお、相手の世話焼きにたいそう甘えているあたり、はたから見れば貴族娘の恩恵にあずかるダメな平民である。

「ほっ。 なら、その技師さんには見つからねえように使わせてもらうわ。もし修理に出すことになったら気を付けねえとな。
 蓋が硬めね。頑丈な分にはありがたいや。冒険には持ってかないだろうけど、魔法の暴発なりちょっとした事故なりで壊れないのは助かる。」

言いながら、ポケットから取り出したハンカチで包んで、カバンの中にしまい込む。
今後扱いもいろいろと変わっていくだろうが、今日は丁重に扱う様子。

「ええー…それ一番困るやつ…。好きなモノくらい教えてくれよ。甘いものが好きとか、貴金属が良いとか。」

そのくらい良かろうよ、と手を伸ばして角をツンツン突いた。角をつつくくらいなら良かろう…。

「悪いな、才気煥発で。…まあちょっと言いすぎたが。」

天才ではないので、ちょっと言いすぎた心地はあるが。うらやましがれても、分け与えられるものではないから。ただ、得意げに胸をはってみせるばかり。

「午後からは空き時間だな。馬の手配もないし、荷も準備が終わってるから。
 特に予定もなくぶらつく感じかね。 こっちに取り掛かるのは、ダイラスから戻って腰を据えてかかった方がよさそうだし。」

とん、と指先で叩いたのは先ほど書写したばかりのノート。それも、ペンやインク壺と一緒にカバンの中にしまい込み。

ラーラ > 「ほんとポジティブ。ええ、別に壊しても怒ったりしないからオズワルドのために使いなさい
…あ、角…。…触られてる感覚くらいはあるから、痴漢されたーって叫んであげよっか」

ちみっこい体に大きな角
その大きな角をつんつんされれば、ジト目で通報を仄めかす
けれど口元は笑っており、別に角くらいなら随意に触れてもいいようだ

「大体、授業料にも困るような状況なのに、気を遣わなくていいの
まあ、流石にハイブラゼールのコインとかゴミとか渡されても困るけど…
…ふふ、そーねー。甘いものが好き。オズワルドのセンスに期待してるわ」

カジノのコインなんて貰っても仕方ないから牽制しつつ
流石に意地悪しすぎであるから、甘いものという指定はしておこう
ただ、悪戯に笑いながらハードルを上げることも忘れない

「準備万端じゃない
もし不安があるなら、何か助言でもしようと思ったのだけど…必要なさそうね」

道具だったり、旅路だったり
思えば、彼は一人で色々旅してきたのだ。箱入りの自分がどうこうできることはないだろう

「私もこの後特に予定もないから、帰りましょうか」

自分も羊皮紙などを片付けて立ち上がろう

オズワルド > 「おいおい、角触って痴漢扱いはちょっとやりすぎだろ!
 こうやってツンツンするくらいはいいだろー?」

つんつんしたり、指の腹ですりすりしたり。
悪戯気にそんなことをしてから、指先を離して。

「へいへい、甘いものね。日持ちするモノを探すことにするわ。
 まあ、砂糖がんがん入れてる高いやつなら腐りもしないだろうし。ちょうどお目当てのモノがあるから、それが良いかもな。」

何になるかはお楽しみ、と肩をすくめて見せながら。しかし自信ありげな様子だから、甘いもののアテはある様子。

「流石に旅については、お貴族様に助言貰ってもな。
 旅にかけられる資金の違いでちょっと参考にはならなさそうだ。」

こちとら貧乏旅だぜ、なんて。貧乏とまでは思ってない癖に口ばかりは少々憎まれ口的な語り口。
まあ、顔の方が笑ってる当たり、冗談なのは明確だ。

「どうせ予定なくて暇なら、さっき言ってた幻影馬見てく? 試乗もできるぞ。」

なんて、緩い提案を投げつつ、此方もカバンを手に立ち上がって。

ラーラ > 「コレだって私の一部よ。そこに触ったのなら痴漢じゃないかしら
…冗談だけど」

からかってくすくす笑う
角は触っただけで滅茶苦茶な硬さがわかる冷たさである
戦う気になったら剣くらいは防ぎそう

「逆に…こっちはゆっくりになることが多いから退屈なことも多いわね
あら、泣きついて来たら良い糧食でも提供してあげようと思ったのに
スシュノヴァ家は、元々武力で上がってきた家だから繋がりはあるし」

物資的支援もできるらしい
ただ、仲良くしようとはしていても見下しがちなのは悪い所か

「ん。そうね…
まだ門限までは時間あるし…。…暴れないでしょうね、それ」

術者以外が乗ったらダメ、なんてないかどうか確認しつつ
立ち上がって校庭のほうへ行こう
自分には習得できないだろうが、興味はそそられるのだ

オズワルド > 「それ言ったら手つないだだけで破廉恥とかそういうのじゃない…?
 …冗談かいっ。」

ていっ。ツッコミ代わりに、つんっと指で角をつついたけど、余りの硬さにちょっと突き指しかねない気分になった。
次から突く時は気を付けよう…。

「貴族の旅って言うと、高い馬車に乗って、のんびりおしゃべりしながらってイメージあるな。喋ってれば退屈しなさそうだけど。」

そう思うのは、喋ること自体が娯楽になる若い平民ならではだろうか。社交的な話なんて考えがないのだ。

「飯か。ちょっと貴族の飯は食ってみたいけど、そこまで世話になったら土産一つじゃすまねえからな、遠慮しとくわ。
 でも良い肉とか使ってんだろうなー。少し腹減ってきたわ。」

ごくり、と小さく喉を鳴らす。若いもんの腹は減りがちである。
見下しがちな会話も、あまり気にした様子は見せない。普通に話してる分にはそう気になりもしないのだ。
まあスケベなことになったら、その点をつんつくつつくのだけど。

「暴れないって。何度か呼び出したけど、おとなしい良い子だよ。見た目はやべーのにな。」

どうやべーのかは言及せずに、校庭まで移動する。
ちょっと魔法陣を掻く必要があるので、まっててー、と声をかければ、校庭の隅っこに落ちてた枝を拾ってきて、それでそこそこ大きな魔法陣を校庭に描き始める。円は大きめに、内部には三角と四角を組み合わせた紋様を描き、三角の中にのみ魔法文字を書き連ね――

「よし、完成。」

ぱん、と手を打ち鳴らした後。複雑な形に手印を構え。

「汝触れえざるもの、疾風となりて駆け去るもの。その身に骨を与え、肉を与え、灼眼を与える。我が魔力を持って権限せよ。 ファントムスティード!」

魔法陣、手印、詠唱の3要素を用いて唱える魔法。
すると、魔法陣の中心に向けて、灰に色づいた風が渦巻く。
ごう、と音を鳴らしたかと思えば…渦巻く風が変じ。魔法陣に囲まれた場所に現れたのは、灰色の体躯と赤い瞳の軍馬の如き立派な体躯の馬だ。

この馬だけ見せれば、お前どこの軍馬盗んできたんだ!?とか言われそうな立派なヤツである。平民が乗るようなもんじゃない。

だっていうのに、平民の魔法使いは、これどうよ大したもんだろ…! と胸を張ってどや顔しているわけだ。

ラーラ > 「それは、同意なく繋いだら痴漢でしょ
――ええ。気の合わない貴族と一緒になった時は大変だけどね…」

ふっ、と遠い目になるラーラ
貴族であるから金銭面はかなり裕福だが、やはり自由というか色々な部分が窮屈だ

「ふぅん。引き際もわかってるんだ」

にっこり笑うラーラ
処世術はかなりしっかりしているらしいことを確認してから校庭へ

「………
なるほど、召喚の基本紋様に速力についての記述…
魔法文字は…形の指定かな…?これだと馬になるんだ」

発動はできないだろうが理論くらいはわかる
難しい本でも、書いてある文字はわかるくらいの理解度だ

そうして、術が発動し、現れた馬を見ればそれを見上げて

「すごい…
確かにこれに乗れれば旅も楽でしょうね…!」

感心しきりだ
筋肉の付き具合などから、かなり優秀な馬であることがわかる
これでも、武家の長女であるから乗馬程度はこなせる

「すごいじゃない。ほんと、技術はすごいのよね…
試乗しても良いって話だったわよね…って、鞍とかあるの、これ」

ぺた、ぺた、と馬の横腹に触れつつ
流石にわくわくしたのか、試乗したいと言うが…ちみっこい彼女では補助なしでは乗れそうにない

オズワルド > 「――。」

つまり同意なく角をつつくまではセーフ。そう受け取った。なお、調子に乗るかは定かではない。

「あー。気の合わない相手との旅か。それは確かにめんどくさそう。
 オレは今んとこ、その辺は恵まれてるんだなー。」

何度かパーティーを組んで冒険に出かけたことはあるが、それで面倒なトラブルにならなかったのは、おおよそ組んだ相手のお行儀が良かったというのもあるが。
女性が混ざらなかったのが一番の要因だろうなと、ひっそり一人納得していた。

「これ以上甘えたら首輪つけられそうだし…。」

頭も上がらなくなりそうだと、肩をすくめて首を横に振る。
が、まずは、現れた幻影馬の方へ視線を向けなおして。

「そうだろそうだろ。この魔法がかいてある魔導書の写本が許されるまで、どれだけの金と時間を費やしたか…!こいつさえいれば移動速度がぐんと早まるから、冒険の効率爆上がりってわけよ。
 で、鞍も魔法で出すけどちょっと待ってな。」

ひょい、と魔法陣の中に踏み込めば、横腹に触れている君の隣にいる寸法。
今度は指先で馬の体をなぞる。
横腹を触れられたり指先で撫でられたりで、なんだか馬の方はくすぐったそうに、ぶるる、と嘶いているあたり、生態的な反応はあるようだが…

「これでよし。」

ぱん、と手を叩けば幻影馬に装着される形で現れる馬具一式。蹄鉄は流石に無いが。まあ問題はないだろう。

「じゃ、手ぇ貸すから乗って見な。
 …同意取れてるからひょいッとやるか。暴れるなよー。」

幻影馬のほうも、軽く身をかがめるが、それでも身長の低い相手には難しいだろうから。
同意取れてるしいいよな!の精神で、君の腰を両手で掴んで、ほいよ、と持ち上げた。腕力はしっかりある模様。

ラーラ > 「残念。悪女には程遠いみたいね、私」

首輪をつけるなんてつもりはなかったけれど、そういった手もあったかと手を打った
パーティについてはノーコメントだ。自分に経験がない

「うん。これは絶対速いってわかる…
ううん…軍隊でこれを全員に用意できればよさそうね…
ええ、待ってる」」

わくわくして、鞍が装備されるのを待っていれば
ひょい、と抱え上げられる
今は翼と尻尾はしまっているため、体格の割にはちょっと重いな、くらいの重さだろう

「……子供扱いみたいだけど、まあいいわ。よいしょ、っと…」

まるで抱えられたネコか何かのようだ
ただ、乗せてくれるならそれでいい
いつもは踏み台を使っているのはナイショである

ただ、乗れる高さになれば慣れた調子で馬に跨り

「校庭だし、ちょっと走らせてもいいわよね?一周して来るわ」

などと勝手に言って、軽く足を使って横腹に踵で刺激を与えてスタートの合図を幻影馬に送ってみる
命令通りに行ってくれるなら、堂に入った乗馬の形で校庭を一周し始めるだろう
いつもは乗馬服だが、興奮のあまり制服スカートであることを忘れているのはご愛敬だ

オズワルド > 「その面倒見の良さで悪女は向いてないぞ。」

真顔で言ってしまう。流石に無理がある。
悪女は愛用の懐中時計を渡すような真似はしないだろう…たぶん。

「だろぉー?まだ全力で走らせたことはないけど、それでも早いってわかる。
 ただやっぱ魔法自体の難易度高いし、積載量は劣るからな。軍隊にはちょっときついだろ。」

それこそ、この魔法が使える魔法使いなら、騎兵やるより攻撃魔法使った方が良いだろ、と思うくらいには、だ。

ともあれ、抱えた猫ならぬ角つき少女を馬に乗せれば、ひょい、と後ろに下がる。
ちゃんと乗れている様子を見れば…というか、自分より上手く乗りこなしてねえか?って思える騎乗ぶりを見て取れば、まあ走らせても問題なかろうと。
赤い瞳の馬と目を合わせて、小さくうなずいた。
とたん、手綱を持つ君に合わせるよ、とばかりに幻影馬は小さく嘶いて。

「早く走らせすぎて事故るなよー。」

そんな言葉はきっと、駆け始めた騎馬の背を追いかけるかのように。
幻影馬は、君の騎乗技術の範囲内で、思うように駆けてくれるだろう。
問題は――

「アレ色々見えてるの気づいてんのかな…。」

スカートで馬に乗れば捲れる。そんな当然の事実である。
まあ、ひとまず自分で気づくか。或いは戻ってくるまでは見守ろう。
決してショーツが見たいわけではない。太ももまぶしいねーってわけでもないのだ。

ラーラ > 「うーん、そっかぁ
飼料もいらないなら長距離も行けるかと思って…」

まだまだ戦術などを学んでいるわけではない
いわゆる箱入り娘に近い

ただ、馬に乗れば幼い様子からは少し印象が離れる
騎乗の姿勢は綺麗で、馬が賢いなら鬼に金棒だ
さらっと校庭を一周して戻って来る

「ふぅー、気持ちよかった
うちだと練習用の馬にしか乗ってなかったから…こんなカッコイイ子初めて」

手綱を操り、並足にしてもらった馬と共に男の傍へ
お礼を言うように手を伸ばして馬の首筋を撫でて
どうやら、エキサイトしていて下着もふとももも丸見え事件には気づいていないようだ

「ありがとう、オズワルド
勉強ばかりだったけど、今ので少し気が晴れたわ
もっと走りたいけど…今日はこのくらいかしらね。……ええと、その、下ろしてくれる?」

貴族の生活というのも鬱屈が溜まりやすいのだろう
良い笑顔で、馬上から純粋に笑いかけよう
ただ、やはり自分では降りにくいため、馬に指示を出して下げて貰うか
あるいはまた借りてきた猫状態で降ろされよう

オズワルド > 籠められた魔力量によって維持時間が違うだとか、そういう問題はまあ、口にはせぬまま見送って。
そうして戻ってくる姿を迎え入れる。そう、スカートがめくれて色々と見えている姿を!

「…まあロリもありだな。」

そんな言葉と満足げなうなずきは、きっと貴方には意味不明だったかもしれない。

「そうだろうカッコいいだろう。こいつがオレの愛馬だって言えば、誇らしくなるね。」

貴族の子女からも高評価を貰えれば、まさに鼻高々、意気軒高、自信たっぷり。
なので、流石に下肢からは視線を逸らすくらいの良識が、このドスケベ男にもあった。

「どういたしまして。ま、勉強助けてもらった分のお返しくらいにはなっただろ。」

にんまり笑って、そう返す。

「これ以上ってなると、校庭で走らせる許可貰うとか、或いは自由に走れる外かってなるだろ。街中で走らせるには目立ちすぎるしな。
 んじゃ、ちょいと失礼して。」

ぽん、と馬の首に触れれば、わかってるよ、とばかりに体を下げてくれる幻影馬。
手が届く低さまで来たので、今度はわきの下に手を突っ込んでひょいと持ち上げる。
なんでわきの下にしたのかって、さっき腰を掴んだとき、頭の角が重くてちょっと不安定だったから…重心安定した所を掴んだのだけど。
まあもしかしてパイの近くに触れたかもしれないが誤差だろう。 そのまま、ひょういと地面におろすこととなった。

「じゃ、幻影馬くんおつかれ。また明日なー。」

地面に下ろしてしまえば、ぱっと貴方から手を離して、視線を向けたのは幻影馬の方。
赤い瞳同士が見つめ合えば、幻影馬はのんびりと歩き出し…そのまま煙のように姿を消してしまった。

ラーラ > 「?……なに、私が小さいって言いたいのっ!」

ロリ、という言葉は知っていたため
子犬のようにきゃんきゃん騒ぎながら降ろされる
校庭を走らせることに許可が必要なのは同意だから、下ろされる間は大人しくしていたが…

「……胸、触らなかった?
腰を持てばよかったのに、なんで脇?

あ、ありがとうね!またね!幻影馬!」

つるぺたな割に、気にすることは気にするらしい
ただ、召喚された馬にはちゃんとお礼を言う。かなり気に入ったらしい

「あなた、ちゃんとケアしなさいよ
召喚されたからっていって、適当に乗り潰すなんて駄目だからっ」

そんなことはわかってるだろうに、低い視点からぷりぷりしている
さっと腕組みして、セクハラ?男から体を隠すのも忘れない

良い奴だとは思っているが、それはそれだ

オズワルド > さっきは借りて来た猫なのに、今度は庭先の犬だな…。
そんなことを思った。

「いやーなにも触ってないですね。
 後頭っていうか、角が重いから腰で持つと落としそうで。
 だからしょうがないんですよ、頭の近い位置で持たないとね!あぶなかったからね!いやーあぶなかったなー。」

すごい言い訳じみているが、触ってないのは事実だ。おそらく事実だ。
だってペタンでナインだったから触るものがなかったのだ。

「何度か試したけど、あいつ飲食しないしブラシで洗ってやろうにも表れた時は綺麗だしでケアのしようがないっていうか…。
 便利過ぎるのも考え物だよな。面倒を見るって方向でのコミュできないし。
 つまり沢山乗ることがコミュになるんだよ。」

ぷりぷりする様子に、むしろこちらはしたり顔というか、他にないんだよ顔である。
乗りつぶす気は毛頭ないが、しかしてどう面倒を見たものかというやつだ。
流石に腕組む悩むくらいの仕草は、するのだけど。

「…。」

見下ろす視線が、生暖かくなった。
体は隠すのに、馬に乗る時はスカートで隠さないんだな…。つまりドジっ子だな、そんな認識。

「それじゃ、今日はこのへんでかな。あいつが気に入ったんなら、また今度乗せてやるよ。
 次はもう少し、思いっきり走れそうな場所がいいけどな。」

ラーラ > 「重い!?重いっていった!?
しかもわざとらしいっ!」

うるさい こいぬ

「…それでも!あんないい馬、感謝しながら乗りなさいってこと!
……まあ、気を付けなさいよ。いい馬が居ても事故は起こるかもしれないし」

ぷりぷりするこいぬ
けれど、抜けているのは彼女だ
ちなみに今日のショーツはレース付きの桃色であった

「そーね。演習場が空いている時にでもお願いするわ」

思いっきり安全に走れると言えばその辺だろうと考え
またね、と手を振って…デカ角を揺らしながら帰路につくだろう――

オズワルド > 「自分でも、判ってるだろ…?」

何がって、角が重いってことが。
なお、わざとらしいについては口笛拭いて聞き流した。ぴぴゅ~。

「そりゃ当然だろ。マジでほれぼれするような名馬だからな。
 ま、だからこそ事故も襲撃もありうるからな。旅行中も気を付けるさ。
 心配ありがとうな?」

わかってるよ、と言葉は軽いが、頷きは重々しく。
でもこんなに心配してて、それでいてこいぬっぽいのに。
レースの桃色か…。気合入ってるんだな貴族って…。そんな納得が一つ。
レースのショーツって勝負級では…?そんなドスケベ男子的な妄想であった。

「秋頃は馬も肥えて走り回ってそうだな、演習場。
 んじゃ、またな。」

ひら、と手を振り返せば、デカ角が揺れる頭を見送ったのち。此方も帰路につく。

「さって、明日からは小旅行…言われた通り、気を付けていくことにしよっか。」

独り言ちながら、一つ伸びを交えた帰り道。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」からオズワルドさんが去りました。<補足:ラジエル学院制服>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」からラーラさんが去りました。<補足:ちみっこい/長い青色髪/普段は隠している同色の尻尾と翼/でか角/待ち合わせ>