2026/03/12 - 21:41~22:41 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」にディラックさんが現れました。<補足:緑色のボブカット/やや童顔/細身の筋肉質/ゴーグル/防護服/>
ディラック > 冒険者ギルド経由で受けた依頼。
魔法と物理を交えた実践講義という物だった。
まだまだ未熟な青い果実が興味津々――という物もいれば、こちらを見下す視線も混じるのが実情。
実際手にしているのはダガーやクロスボウ。
男のクセに――。
あんな装備で――。
そんな声も聞こえてきそうな視線にも笑顔で返す。
依頼主がこの学園の講師なのだし、その教え子達となれば実際に彼らが納め、生み出すお金が依頼料になる事もある。
一々過敏に反応しすぎる事も無い。
「まぁ、クロスボウ自体は珍しくもない武器だよね。
ロングボウや大弓に比べれば刺突の威力に欠ける反面、張るために必要な力は小さく済む。
純粋に破壊力、刺突の威力は劣るから、敵や狙いを定めて打つのが基本。
後衛の人でも魔法の発動に時間が掛かる人なんかは持っておいてもいいかも……ね。」
シュッ、というのは矢の発射音。
ただその矢の軌道は蛇が地を這うように縦横無尽に。
蛇が鎌首をもたげる時の様に目標の目の前で急激に上昇したかと思うと、その脳天にストン、と音を立てて矢が突き刺さる。
風の魔法で軌道を変えての幻惑射。
刺さる位置を調整すれば重装備の隙間に矢を突き立てる事も出来るだろう。
「こういう芸当も出来るようになっておけば、相手を問わずそれなりの効果は期待できると思うよ。
リビングメイルとか、気体のような生き物相手だと効果が薄いかもしれないけどね。」
ディラック > 次は1射目を先程と同じように地面に向けて放つ。
先程よりも大きく蛇行しながら目的の足下まで這って行く。当然視線がそちらに向いている間に。
今度は風の魔法の力を直線的に噴出させた速射で訓練用のダミーに矢が刺さり――その矢が更に風の力を借りて捩じり、貫通力を生ませたことで矢先がダミー人形を貫く曲芸の様な射撃。
「風の力を借りればクロスボウでも強弓やロングボウに負けない威力を持たせることも出来る。
もちろん、相手を欺く意味で連装式を使うのもよし、威力だけで圧倒するなら2射目の様に威力、速度、貫通力を増した矢を撃てばいい。
魔法使い向けの武器だとも思っているけどね。魔法、魔力を乗せて打てばその人のセンスに応じた矢の使い方も出来る。
何より軽いし、背中に引っ掛けるようにしておけば背面からの一撃をたまに防いでくれたりする。」
これじゃクロスボウの実践じゃなく、クロスボウの売り文句みたいだなぁ、なんて一人ごちつつ。
自分の連装式ではなく、学院が準備した訓練用のクロスボウを学生に渡していく。
目標は矢の装填から発射までをスムーズに打てるようにする事。
金属の矢よりも軽い、訓練用の木製の矢でも魔法使いの卵が多いクラスメイトにとっては一苦労なのだろう。
ポロポロ、と矢を零す子も多く、教え甲斐は非常にある。
ディラック > 囮の一撃、必殺の一撃、時間稼ぎの一撃
使い分けるためにも「軽さ」というのは余力に繋がる。余力は余裕につながり、自分の手札と組み合わせていく楽しさもある。
風・火・土・水。
矢の軌道に付与するか矢に直接付与するか。
――若い子のアイデア溢れる訓練風景を見ながら自分は一通りのことを教え終えたことで、あとは学生に任せておいて大丈夫だろう、と。
地面に座って若人の訓練、というか練習風景。青春を見やりながら目を細め見遣っている。
「――ま、時にはこういう仕事も悪くないと。」
小馬鹿にする視線を向けていた生徒程。
――自分の手札に自信があるだけに、先ほどの自分の物よりも目に見える成果を出す事に躍起になっている。
失敗を繰り返し、やがては自分をあっさり超えていく成果を出すのだろう。
だが、その成果を出したころには――仕事は終わったとばかり。そこに先ほどまでいた男の姿は報酬をもらうためにギルドに向かい出発し、そこから消えているのだった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」からディラックさんが去りました。<補足:緑色のボブカット/やや童顔/細身の筋肉質/ゴーグル/防護服/>