2025/09/08 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にイグナスさんが現れました。
イグナス > まだだ、まだ。まだバカみたいに暑い。
日中はジリジリと日が差すし、夜は夜で蒸し暑い。
よってこういう日は――風呂である。

「う、…ぐお…ぉお……。」

けだものの唸り声みたいなのが、夕刻の混浴露天風呂に響いた。
日中の汗を流すにはちと早いかもしれないが、我慢できなかったのである。
風呂の岩陰に、大きな大きな大男が、その身をどっぷりと湯に浸からせている。
身体中は戦いの傷跡が残り、その体躯は容易に何もかもを握りつぶしそうだ。
握りつぶしそうだが――その表情と声は実に、ふにゃけてた。

「ああ、やっぱ、風呂だよなァ……。」

しみじみとつぶやいて、じゃぶん。顎付近まで湯に触れさせる。
あんまりデカい身体のせいで、ざばざばとお湯があふれた。