2025/09/02 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」/離れの湯」にファンフアさんが現れました。
ファンフア > 立ち昇る湯気に星あかりもかすかに煙る岩風呂より、少し離れたところ。
湯上がりにくつろぐためか用意された休憩所に、湿りを帯びた銀髪を流す女の姿があった。
見るからに風呂上がりという様子で異国風の籐椅子に身を預けながら、団扇で火照った顔を扇ぎ。

「ふはぁ……」

常人とは異なる仙人とは言え、温泉に浸かった後の微睡みは心地よい。
灯籠の薄明かりが揺らめく室内は王国のそれとは異なる風情に満ち、薄く開かれた窓から入り込む夜気は涼しげに。
評判を聞いて暇つぶし程度に立ち寄った旅籠だったが、満足度は高かった。

「うむ、うむ……なかなかではないか……」

ご満悦という風に、桜色の唇がゆるりと弧を描く。