2025/08/09 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にイザベルさんが現れました。
イザベル > 「んぅー……はぁ、やぁ良い湯だった。」

館内着の浴衣に身を包み休憩室、館内を歩く草履を脱いで一段高い畳の敷かれた場所へと上がる。足を崩してテーブルのある場所で落ち着くと、置いてある団扇に手を伸ばす
ポニーテールを解き腰まで届く黒髪はしっとりと濡れたまま、肩にかけたバスタオルがそれを受け止めた。

落ち着いて寛ぎ始めた頃、用件伺いをしに来た小僧ッ子に、麦酒を頼むと、その手に握らせた小遣い。柔和な笑みを向けながら、身体の熱が引くまで扇ぐその風は心地よい。

程なくして届いた酒、肴であるナッツ類を頬張りながら、軽く嚥下してゆく。
ぷはー、と吐きだされる息は豪快に。

イザベル > 嚥下する麦酒、入浴後の乾いた身体も相まって一口、二口と進んでしまえば呆気なく空になってしまう。
もう少し飲みたい、そんな風に考えるけれど節操なく飲んでしまえば後の入浴に差し支えるから。
とりあえずその場で四肢を伸ばしながら横になった。

幸い宵の口には休憩所を利用する人も少ないのか、人気は殆どなく、あってもカウンターで酒を飲む二人組くらいなもの。

「揺れない風呂ってのはやっぱり良いねぇ──。流石にそこまで対策出来ないなぁ──。」

持っている船のある程度揺れを打ち消す魔術や装置は搭載しているが、地面の安定感には程遠い。
畳の上で大の字になった所為、胸元が崩れ裾もはだける。ただまぁ、人が来たら直せばいいだろう、程度の感覚で、思い出したように濡れた髪だけは、タオルで包んで保護する事にした。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエズラさんが現れました。
エズラ > 夜通し賭場の日雇い用心棒についた早朝は、決まってひとっ風呂浴びに来るのが習慣。
その後夕刻まで惰眠を貪り、とっぷり暮れてから起き出してくる――
さて、起き抜けにもう一度湯を浴びようか、飯でも食うか――
そんなことを考えながら館内をぶらぶら歩いていると――

「ムホッ……――」

スケベ心を隠そうともしない笑みを浮かべ、畳の上で大の字になる女体に目を奪われ、ノソノソ這いながら近くへ。
ちらと視界に入った時からほぼ確信していたが――

「よう、姐さん、覚えてるかい、オレのこと――」

間近まで近づいて、相手の顔を覗き込む。
以前、夜の公園で「親密」な仲になった間柄――

イザベル > うとうとと、湯上りの火照った身体に染み渡った麦酒。その心地よさに瞼が重くなる。
仮眠をとるのであれば安く狭くとも自分の部屋で、と身体を起そうとした矢先……。

近づいてくる男の姿に、胸元を、腿の裾を戻しながら身体を起そうとしたところで、視界を奪うように覗き込んでくる顔……。
見覚えがあった、あったからこそ……平手が、飛んだ。

彼の不意を付けたならその平手は綺麗に頬を張っていい音がしただろうし、
彼程の手練れであれば寸前で避けるなら、手首を掴むなりも出来そうではあるが──。

「生憎と猿に知り合いが多すぎて記憶に無いね。」

けんもほろろに物を言う。思い出せば浮かぶのは碌なコミュニケーションも無いまま交わった痴態だけなのだからさもありなん。
照れ隠し、当時の不可抗力とはいえ自らも求めたそれを振り払うように、彼を乱雑に扱おう。

エズラ > 目の前で星が飛ぶ――小気味の良い頬を張る音が響く。

「むおっ……こりゃまた手厳しいナ――」

応えた様子はまるでない――野良猫に引っかかれた、という程の反応。
猿呼ばわりには、ごもっともとしか言いようがない、とばかり、実年齢より若々しく見える笑みを浮かべる。

「イヤ嬉しいぜ――そんならこっちも、思い出してもらわなけりゃ、っつぅ気分になるからよ――」

流石にこの場でおっぱじめる、というほど常識知らずではない。
しかし、男の眼光が一息の内に、獲物を狙う四足獣のそれに変じ――

「反省も込めて――「攫って」いくことにするかよ――」

あの夜の、まだるっこしい「誘い文句」を口にするまえに、相手の身体を抱き上げようとする――
しかして、乱暴に飛びかかると言うよりは、姫のように抱くように。
よほど暴れれば容易く逃げられるだろうが、恵まれた体躯の相手をしてなお、軽々と抱え上げる程度には力強い腕――

イザベル > 「ったく、どいつもこいつも……盛りの付いた猿みたいに。」

向けられる笑みに、苦々し気に舌打ちを一つ。向けられる視線には女を刺すような力がある。
言葉を交わす間すら惜しいとでもいうよう。身体を求められる充足感はどうしたって女の身体を胎の内を苛む。

「反省、の方向が違うってんだよ、馬鹿猿! ひっ、 やめ──ッ」

危うく、バランスを崩し落ちかけた。それが咄嗟に何かを掴む物を求めて、その首に行きつく。
結局彼に抱きかかえられたまま、足はバタつき、首を抱いた腕は彼の後頭部を何度も叩く。

しかし、そんな風に女が攫われ犯されるなんて事はこの旅籠の日常風景。
誰に助けを求めても、その姿は容易に彼の向かう先へ連れ去られ。

エズラ > 【移動】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエズラさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からイザベルさんが去りました。