2025/07/13 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 ふたなり湯」にリスさんが現れました。
リス > 九頭竜温泉郷、九頭竜の水浴び場。
 その場所は、様々な温泉がある。泉質も違えば、広さも違う。
 そんな温泉宿は、男湯に、女湯、更には、ふたなり用の温泉もある。
 それだけならともかく、普通に温泉に入りたい人用のお風呂のほかにも。
 エッチな出会いを目的として、やってくる場所もまた、ある。

 様々な温泉のあるこの場所、広い広いと思うのだけども、とても広い。
 何せ、温泉の中が魔術で拡張されているとのうわさもあるので、迷子になることも有るらしい。

 常連のリスは、毎日のように通っているから、九頭竜温泉宿の歩き方は知っている。
 迷うことなく、ふたなり用の温泉に移動し、体を洗い。

 むっちりしている豊満な肢体を温泉に漬け込む。
 全身を包み込まれる感覚に、はふぅ、と大きく吐息を吐き出して伸びを一つ。

 湯煙で誰も見えないこの場所。
 今回の浴槽は檜の湯で、温泉の色はほんのりとした乳白色。
 ぱちゃり、と白い体に掛ければ、白い肌にお湯が滑り、珠となり落ちていく。
 そんなかけ湯を二度、三度しつつ、空色の瞳で、新しい客とか、話し相手とかを、待つ。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 ふたなり湯」にエリスさんが現れました。
エリス > なんとなく、気が向いてやってきた九頭竜の水浴び場。
暫しふらふらと旅籠内を散策して、そういう場所なのだと理解してから、
構内図を確認してやってきたのがふたなりの湯。
自分もふたなりなのだから、行くとしたらここだろう、という意図。

いや、別に男湯に入ったり、女湯に入ったりしてそこで盛るのも面白そうだけど
敢えてそんな騒ぎにすることもないだろう、と。

脱衣所で、来ているのかきているのかよくわからないいつもの服を脱いでから浴場内へと。
入ってすぐにあるかけ湯で湯をしっかりとかけてから、洗体場へと進んで体を洗い、その後で奥の湯船の方へ。

そして、湯船へと至った時に、湯煙の中、先客の姿を認めた。
今はまだ、人影のような状態だけれど

「あら、先客さん。ご一緒しても、よろしくて?」

そう声をかけるけれど、特に返事を待つでもなくそのまま湯船へと身を沈め、
すぐ近くまで近づいていけば、現れた姿に目を瞬かせる。

「あら……これは、リスおばさま。ごきげんよう。」

そこにいるのは自分の伯母。
なので、いつもの調子で相手の名を呼んだけれど……?

リス >  温泉の中、一人のんびりしていた所。
 ふいに掛けられる声に、視線を向ける。
 其処に居るのは、自分の妹の娘、がそこに立っていた。
 確か名前は―――。

「エリス、ごきげんよう。」

 普段は商会で働いているし、家の中に戻ったら基本的に妻の誰かといることの多いリス。
 休みを取る日は皆で一緒に食べたりはするが。
 基本的には、個人的な気質の多い物たちだから、一緒に食事をとるとは限らないのだ。
 母である竜胆や、ミュウと一緒にいることが多い。
 顔は知っているけれど、そこまで話をした記憶もなくて。

 最近は何時最後に話をしたかしらね、と首を傾ぐ。

「竜胆や、ミュウと一緒では無くて?」

 一人で来ている可能性はあるが、両親と来ている可能性もあるし。
 とはいえ、両親来てるなら、今頃ここに来てても可笑しくない気もする。
 そんな風に考えながら、さあ、どうぞ、と隣を指し示す。

エリス > 伯母なので、おば様。その呼び方で怒られたりすることもあるけれど、とりあえずはそう呼んでみるというのがエリスのやり方。
その上で、リスにはそう呼んでも問題ないことを理解する。
少なくとも、そう呼んだことを怒られなかったから。

招かれるままにリスの隣に……腕と腕、脚と脚がぴたり、と触れ合うほど近い距離に近づいて、
心地よさげに吐息を漏らし

「今日は私一人ですわ。……母様達は、仲が良すぎまして、ずっと一緒にいると、口の中に砂糖を数キロツッコまれた気分になりますの。」

自分の母親立ちながら酷い言い草だが、片母の姉であれば、こんな物言いも許されるだろうという気安い調子。

「リスおば様は、良くこちらに?
商会のお仕事も、それ以外の『お仕事』もお忙しいでしょうから、お邪魔してしまってはいないかと恐縮仕切りですわ。」

言葉ではそんなことを言っているが、口調的には全くそんな様子もなく、態度は完全に弛緩して。
そういう意味では慇懃無礼、と言った印象ではあるものの、不思議と腹が立たない不思議を感じるやもしれず。

リス > 伯母だから、伯母、と呼ぶと怒るのは。竜胆だけである。
 あれはプライドがエベレスト急に高いので、リスの娘たちに叔母と呼ばれて怒るのも彼女だけだ。
 リスは、事実を事実として、妹のラファルは、能天気にとらえるので、特に気にはしていない。

 温泉で近くに座るのは別に悪い事ではない。
 ついでに言えば、家族なのだし、近くで座っても気にすることは無い。
 その近しさに関して、リスが気にすることでもなく空色の眼を姪に向けるのだ。

「まあ……その辺は私も同じだけど。
 好きな人と一緒にいると、好きが止まらないから、許してあげてね。」

 愛が重いというべきか。
 盛っているというべきか。どちらにしろ同じだが。
 仲よくするのは、元気に愛し合うのは、家柄なので、と。
 彼女はそこまで深い感じでは無いのだろうか、と見やる。
 いろいろな娘がいるし、だからこそ、愛の形もいろいろある。
 そうでは無いのだろうか、と。

「ええ、私は、よくここに来るわ。
 ………それ以外………?」

 姪の言葉に、きょとんとした様子で見やった。
 リスとしては、商会の店長という仕事以外の仕事、何かしてたっけ?と
 もしかしたら、トゥルネソル商会のメイドたちの育成の事だろうか。
 それとも、奴隷商の事だろうか。
 奴隷商は正式に認可を採って居る商売だし、商会の事業の一つ。
 メイドの育成は、社員教育だし。
 彼女の言いたいことが、本当にわかっていなかった。

 目をぱちくりしながら、エリスを見やる。

エリス > そう、自分の片母がそうだから、観測気球を上げる癖がついているのだった。
とはいえ、ここの母娘の関係性も色々と面倒くさいのだが、それは置いておく。

そういう意味では、リスおば様、人間出来てる~とか思ってたりする。人竜だけど。

「あ、やっぱりこの家大体そんな感じなんです?
いや、それ自体はいいことだとは私も思うのですが……
私は別に、1人で満足する必要なんてないかな~なんて思うわけですの。」

竜胆とミュウは、将来的にどうなるかはともかく、今は大分二人っきりでラブラブしている。
別にそれはいいことなのだが、別にもっと不特定多数と楽しんだって良くない?という反応らしい。

そして、その口調、内容からすると、少なくとも愛の数は多いタイプのようだ。
その上で、だいぶ軽そうな様子からすると、お尻もだいぶ軽いかもしれない。

自分の言葉に不思議そうな反応をしているリス。
暫し考えて、ちょっとだけピンときて、少しあちゃー、と言った反応をしてからちょこん、と頭を下げて。

「申し訳ありません、リスおば様。
多分私、言葉の選択を間違えました。
リスおば様にとって『それ以外』は仕事ではありませんわね。
今までの話からすると。
全て、とても大切な愛のお時間、なのでしょう?」

そう言葉にすることで、それ以外の仕事、と言ったものは、ハーレムの夫人達を毎晩可愛がることを指していたのだろうと理解できるだろうか。
軽口のつもりで、正しくない表現をしました、ごめんなさい、と、慇懃無礼ながら、きちんと謝れる子らしい。

リス > それは間違いはないと思う、人は色々あるし、気安いのが大丈夫は人、ダメな人がいるのだから。
 ちゃんと観測して、正しい距離間、対応をしていれば、良いと思うのだ。
 それに、竜胆は気に入らないことは、それこそ、娘だろうが雷を落とすから。

 その辺りは、リスとは違うのだったりする。

「ええ、そうよ?
 だって、貴女のお爺様おばあ様に当たる、私の父母だって、まあハーレムは作ってないけど。
 年がら年中いちゃいちゃしてるわ、年甲斐もなく。
 それなら、それでいいんじゃないかしら?
 貴女の愛は、貴女のものだし、どのような愛を振りまくかはあなたの自由。
 ただ、そこには自分の覚悟や思いを、ちゃんと明確にするようにね。」

 ハーレムを作っているリスだから、彼女の言葉を理解できる。
 人間のように一人と一人で、では無くても良いのだ、と伝えるが。
 人と違う愛を持つなら、人とぶつかったりすることも覚悟だけはしておくように、と。

 本人が、重かろうが軽かろうが愛が多い事にやっかんで、ぶつかってくるのはいる。
 相手の受け取り方が全てだから、気を付けるに、こしたことは無いよ、と。

「……ああ。
 ええ。嫁と愛し合う事は、仕事じゃないわ?
 愛を仕事にするのは、娼婦だけでしょう?」

 だめじゃないの、と、軽く頭を撫でて見せた。
 愛し合う事は、仕事ではなく至福の時間であり、癒しの時間だ。
 その間違いは、しちゃだめよ、と小さく笑う。

 彼女はまだまだ、子供なのだ。
 わからないことも有るし間違えた際は叱ればいい。
 今回は、自分で気が付いて謝れたのなら、それでいい、今後しないように言うだけだ。

エリス > 「ははぁ、なるほど。そう考えると家柄なのですね。理解しました。
それは、はい。気を付けることにいたします。

恐らくここは私のあり様なのでしょうけれど、私の感覚的には、多淫多産が自然なのです。
気に入ったから交わる、気に入ったから孕む。
それで良いのではないか、と。」

お祖父様、お祖母様もそうなのだと言われれば、家柄だな、と納得できた。
そして、自分の感覚も説明してみる。
実は、両親にもまだそこまで説明していない。
いわゆる観測中なのだ。

ただ、リスにはなぜか不思議と話しやすい気がする。
だから、自然と口にした。
そのあたりは、リスのエキドナ因子のなせる業かもしれない。
エリスも竜の因子が含まれているのだから、竜姫たるリスには自然と惹かれるのだろう。

「そうですよね。なので、ごめんなさい。」

リスの指摘はその通りだ。
だから今一度きちんと謝って、頭を撫でられればどこか嬉しそうに。
安心感と嬉しいが噛み合ったとき、少しだけ自分の魔のフェロモンのストッパーが緩んだ。
至近でふわり、と漂う香り。
レジスト自体は可能なものだが、同時にだいぶ危険なシロモノだ。
魔の母、ティアマットが持つ、あらゆる存在を発情させるフェロモン故に。

リス > 「そうね……でも、別にハーレムとかを作ってはいけない、なんて無いわ?
 だって、私がそうだもの。
 貴女の感覚は、私に近しいわ。まあ、私の場合は、貴女よりも、一つ一つが重いのだけどもね。」

 多愛は、同じだろう。そして、多産も同じだ。
 しかし、愛の重さ的には、彼女と比べてリスの方が重いのだ。
 気に入った、ではなく好きになったから、だ。

 ただ、其れはリスの感覚であり、他から見れば、同じように見えても仕方が無いのかもしれない。
 ぞれが悪い事だとは思っていない。
 人間で見るなら、良い事では無いのだろうが、リスは、エリスは人竜なのだ。
 だから、人だけで、くくる必要はないと、リスは思う。

「ふふ。もう、エリスは。
 漏れてるわ?」

 彼女のフェロモン、さすがに同質の竜であるリスは理解ができた。
 たぶん、許されて、理解されて、その結果、漏れたものなのだろう。
 そして、彼女の感覚を聞けば、その位に、軽い事なのだと。
 
 まだ、抵抗はできる。その辺りは、リスも同じだから。
 それはそれとして、彼女の方はどうなのだろうか。
 頭を撫でつつ、空色の瞳で見やる。
 姪と交わることに、忌避感は特にない。
 恐らく、彼女のフェロモンの力なのだろう。

 若しくは、自分と彼女の竜種の特性だろう。
 普通に考えれば驚くべきことでもあるけれど、冷静に。
 よしよし、と抱きしめて撫でるのだ。

エリス > 「あぁ……ハーレム、確かに魅力的には映るんですけど……。」

リスの言葉にそう告げてから、ちょっとだけ考えて

「どっちかって言うと、リスおば様は、多愛のウェートが大きくて、私は多産のウェートが大きいんだと思います。
だから、リスおば様の一つ一つが重いんじゃなくて、一つ一つが愛しいのでしょう?そして、愛しいの先に孕ませるがある。
私も確かに一つ一つが好ましいですけど、私は好ましいの手前に、孕むがある。

リスおば様が心で考えて、私は子宮で考えてるんだと思います。」

いつの間にか似非お嬢様言葉が外れていた。
それはつまり、より信頼する相手としてみていることでもあって。

そんな中で、リスから向けられる指摘。ちょっとだけ舌を出して。

「あら、漏れちゃいました?……ってことは、リスおば様の子を孕みたいんですね、私。」

先程の言葉の通り、口にする。
愛するの手前に孕むがある。
ティアマットは沢山の子を孕み、子を産んで、子を愛する。
その親は好ましくあっても、子への愛ほど深くない。

寧ろ、漏れたのに冷静なリスの様子だからこそ、きちんと説明して見せた、というのもあるのだろう。
同時に、愛深い人竜だからこそ、こんな尻軽の誘いを受けるかどうかが分からないので、それ以上フェロモンを深めることはやめた。
リスおば様とは良い関係でいたい様子だった。
もちろん、孕めたらうれしいけれど。

リス > 「あぁ、成程。
 そういう意味では、エリスの方がより、竜なのね。……むしろ、人間臭いのかしら。
 多分、その両方の結果、かな。」

 彼女の言葉に、リスは考える。
 人でありたい、人であろうと考えるから、人としての心のつながりを重視する。
 エリスはむしろ、人間の方が強いのだろう。
 人間の方が強いから、何も考えないというのも違うだろうが、子供を孕みたがる、繁殖したがる。
 それとも、ティアマト()の特性が、人間の多産とも、旨い具合に噛み合ったのではないだろうか。
 彼女の言う通り、ウエートの違いとも考えられる。

「良いじゃない。」

 にっこりと笑う。
 そう、愛の形にこれという物はないし、何をどう考えても、自分の中にしかない。
 リスは、自分の愛し方があり、彼女は、彼女の愛し方がある。
 それに対して、どうこういう積りも無いのだと、わかってもらえればいい。

「あーあ。
 竜胆になんて言えばいいんだか。」

 彼女の愛の形を、理解した。
 そして、彼女の言葉を聞いて、一寸嘆く様に言葉を放つが、それは。
 単なる振りでしかなかった。

「エリス、生まれてくる子には、責任はとれる?」

 姪だとか、そう言うのは今は、埒外だ。
 確かに、余りにも尻軽というのは、リス的には好みでは無い。
 心でつながることにウエートを持つリスだから。
 それでも、彼女の思いも、感覚も理解できる。
 彼女に合わせるのも又、彼女への理解と肯定なのだ。

 とはいえ、ちゃんと生まれてくる子に対しての責任を持てるのか、と。
 孕んで生むという事に対して。
 それが、どういうことか。金がかかるという事も含めて、問いかける。

エリス > 「多分、竜なんだと思います。人というよりも。」

両方と伝えてくるリスに、多分竜だと告げるエリス。
自分の感覚的には、人が強く出るならば、孕むと同じ程度には愛も強くなりそうなのだ。
そして、自分の感覚的には、自分の中の竜が多産を求めてくるから。

もちろん、リスの思考パターンも正しくあるだろう。
どちらも、とらえ方の違いなだけで本質は一緒なのだ。

「ふふっ、イイですか?それは嬉しいなぁ♡」

リスの言葉と笑みに、こちらも笑みが深まっていく。
お互いの愛し方が噛み合うかどうかがちょっと不安だったけれど、
リスとの間ではきちんと噛み合ったようだった。

「えー?どうとでもいえばいいんですよ。
母様だって、色んな所でよろしくやってるんですから。
ミュウ母様と出会ってからは、ミュウ母様一筋っぽくなってますけど。」

嘆くような言葉に、投げやりな言葉を返す。
伯母も伯母なら姪も姪だ。
ある意味で、この2人は家計内でだいぶ近しいのかもしれない。

「……それは、もちろん。
私は私が生む子に対しては、いかなる責任でも負うつもりですし、負う覚悟があります。
育児についてはご心配なく。私の手で立派に育てて見せます。
金銭に関しては、何か条件を頂ければ、出来る範囲で努めます。」

出来ることでしか返せないけれど、子供に対しては何でもするという愛情深い覚悟を見せる。
先ほどまでの、交わる相手に対する様子とは全く違う様子と覚悟。
それが、エリスの在り方なのだろう。

尻軽に交わる様相を見せながらも、母としての愛の深さは特に深そうだった。
さっきのリスの言葉を借りるならば、子への愛が重すぎるほどに。

リス > 「そっか、なら、竜なのね。」

 自覚して、ちゃんと自分でコントロールできているなら、良いとリスは思う。
 人竜とは人であり、竜である。そのどちらでもいいし、そのどちらでなくても良いし。
 それを決めるのは、本人だから、彼女が竜だというなら、そうなのだろう。
 うんうん、と頷く様にして見せて。

「もう少し、性教育が必要だと思うけど、ねー?」


 悪戯するような笑みを、にっこり、そんなつもりはないが。
 まあ、お尻がふわふわしている姪に、そういう一寸チクリ言葉位は良いだろう。
 嬉しそうな相手は、本当にしたいんだなあ、と思うのである。
 かわいらしく笑うのが、セックス決まった時はどうよ、と思うのは、リスが年取ったからなのだろうか。
 これが世代間ギャップなのか、とか。

「ま、その時は、そのとき、か。」

 それでおわる。
 そもそも、トゥルネソルの娘達だって、性に奔放だ。
 今更それでとやかく言う人もいないだろう、たぶんきっとメイビー。
 そういいながら、抱き寄せて。

「エリス。
 それは責任じゃないわ。
 自分一人で抱えるものでは無いの、子供は。
 だからこそ、覚悟というならば、使えるものはすべて使う。
 そのうえで、自分の手を、必ず組み込む。

 子供は、貴女一人で産むものじゃないんだから。」

 そう、覚悟というのはそういう事だ。
 相手が居て、自分がいて、そして、孕むのだ。
 自分一人で産むなら、一人きりで育てるも良いだろう。
 相手が居るなら、相手だって使い倒し、その上で、自分で育てる。
 それが愛じゃないか、と。

 子への愛を思うなら、子への、不便や不遇をすべて取り払う労力だって、しなさい、と。
 それが、相手への負担になろうとも、だ。

「で。エリスは、どんなふうに孕まされたいの?」

 せっかくの姪の行為だ。
 どんな体位で、注がれたいのか、と問いかける。
 ふわりとリスの体からも、甘い匂いが。
 誘う、フェロモンがこぼれる。もう、我慢しなくていいのだ、と。

エリス > 「はい。私が孕みたいのは、竜です。」

改めての言葉。結局それでお互いが納得したのなら、それで良いのだろう。
そして、続く言葉には唇尖らせて

「え~、多分一番性教育が成績いいはずですよ~?」

リスの掌の上でコロコロされる。
こういう所はまだまだ子供なのだ。

中身は子供でも、本能的に、性的な方向では、特に子供を作ること、子供を産むこと、子供を育てることに関しては、
誰よりも秀でているのだろう。

抱き寄せられれば、ふわり、改めてエリスのフェロモンも立ち上る。
先程のちょっと漏れちゃいましたとは比べ物にならない、はっきりとした、濃厚な、あらゆる種族、存在を誘因する魔の母のフェロモンが。

同時に向けられるリスの言葉に真剣に聞き入って、最後まで聞ききってから、こくり、頷いて。

「はい、肝に銘じます。
子どもは幸せにしなくてはなりませんから。」

今までの会話の中で一番真剣に向けた言葉。
本当に子供が欲しいし子供が大切なんだな、と思えるほどに。

そして、続く言葉に改めて、満面の笑みに戻ってから

「そうですねぇ……リスおば様とだったらぁ……」

そんな言葉を向けながら、リスの手をギュっと恋人つなぎに握りしめ、
2人立ち上がればどこへともなく歩いていく。
温泉でもいいかもしれないけれど、ほかの人が入ってくる所は避けた方がよいだろうと。

見られるのが嫌という訳ではなくて、ほかの人に迷惑かけたくない程度の心算。
さて、これから二人が盛りまくってエリスが孕むまでもセックスが始まる。

エリス > 【部屋移動・後程継続】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 ふたなり湯」からエリスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 ふたなり湯」からリスさんが去りました。