2025/07/09 のログ
グスタフ > 諦めて風呂場を出ていく
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にアイカさんが現れました。
アイカ > 王都の温泉旅籠。
いつも都民、あるいは王都の外からやってきた客などで繁盛している場所。
仕事帰り、アイカは汗を流しにと真っ直ぐ此処を訪れていた。

「とりあえず手近なのを選んだけど…」

温泉は多種多様。
割と贔屓にしている方だが、それでも全ての施設を制覇するには程遠い。
脱衣場で踊り子の服──薄い布地を脱ぎ落し、裸になって内湯に続く扉に手をかけた。

「ま、誰かいたらそれはそれよね」

女性限定のところを選んだし、そこは問題ないだろう。
手拭を片手に、アイカは扉をぐっと引き開けて中に足を踏み入れる。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にクインさんが現れました。
クイン > 金と時間を持て余した富豪から、貧乏暇なしで働き尽くしの貧民まで様々な層が共存する王都。
そこで暗躍する一人の魔族が妖しい噂で持ち切りの温泉宿に目を付ける……

「さぁ~て、今日も逸材の発掘♡……はじめちゃいますかぁ♡」

蒸し暑い季節柄、多くの者がその日かいた汗を綺麗さっぱり流してスッキリするのに温泉はリフレッシュも兼ねた絶好の選択肢と言える。
普通の人間とは色々と異なるこの魔族にとって、汗をかくだの暑いだの些末な問題でしかないがわざわざ同じように湯浴みを楽しむのはスカウト活動のため。

決して並の人間に後れを取らぬ艶やかな身体付きは他者を魅了し、虜にしてしまう。
一方で自身もまた、己の店に足りないピースを埋める傑作を求めて時には自らの目で選別を行う。

本来は不要な、人間が着用するものと同じつくりのバニースーツを脱ぎ捨てれば、一糸まとわぬ姿で浴場へ。
かけ湯を済ませれば、ぶるんぶるんと丸出しにした乳やら男根やらを見せびらかすようにして、堂々と湯船に浸かる。

わざとらしく伸びをしたり、谷間に手を突っ込んで汗を拭う素振りをしながら注目を惹こうとする褐色の魔族。
ちら と先客の姿が見えても焦らない焦らない。うふ と軽くウィンクを飛ばすに留めて、じっくり獲物の動きを探る。
初コンタクトからグイグイ攻めすぎないのが、スカウトのコツである。

アイカ > 足を踏み入れた浴場は、他に客の姿もなく実質貸し切り状態だった。
ひとりで湯船を楽しんでいると、扉の開く音に振り返る。

立ち上る湯気の奥から颯爽と現れたのは、褐色肌の豊満な肢体を持つ女性。
かけ湯を済ませ、湯に浸かるその間にも居住まいは堂々としたもの。
角であったり男根であったり、気になるところは色々あるがやはりぶるんぶるんと派手に揺れる乳房が目に留まった。

「ふーん……」

わざとらしくも目を惹かれる仕草、素振りに微笑み、アイカは少し様子を見る。
そして自らも、彼女に負けじと豊満な乳房を寄せて谷間を作ったり、髪をかき上げる仕草で
あえて脇から腰にかけてのラインを見せつけたり…

まさか相手がスカウトで訪れていることなど露知らず。
だが折角の女性なので、と変にアピールしてしまう女好きであった。

クイン > 広々とした温泉がさらに広く感じる。
どうやら、他に客の気配はないようだ。

この温泉宿の噂のせいか、単なるタイミングの問題かは分からない。
だが二人きりと分かってしまえば逆に喋らないままでいる方が落ち着かない。

時折、ちらちらと視線を向けると己が目を付けた女はさりげなくも大胆に己の美貌を見せびらかす。
湯で濡れた乳房がきゅ と寄せられて谷間を作り、光沢で胸が照らされれば口を縦に伸ばして「ほぉ~」と感心。
顔立ちもその辺の若いだけの女の追随を許さない。

立ち上がり、ほんのり赤みが増した褐色の裸体を惜しげもなく曝しながら向かうのは己にも気付いている美女。
にこっ と上機嫌に笑ったまま乳房や性器を堂々と見せびらかした後、よいしょ と断りもなくすぐ隣で腰を下ろせば

「一人で温まってるとこゴメンね~♡目と目があった気がしたから声かけちゃった♡
 おねえさん、最近調子どぉ?」

縁の部分に片腕を置き、上半身を近づけて馴れ馴れしく話しかける魔族。
ふわっとした内容の前置きに反して、真っ直ぐに顔を見つめるその目つきはどこか獲物を品定めするよう。

アイカ > 広い湯船に2人きりということもあり、お互いを見せびらかすような行為は徐々に大胆になっていく。
仕事柄、人の目に晒されるのは慣れている方だ。
まして相手が豊満な美女というのであれば、遠慮するつもりは無い。

やがて彼女が立ち上がり、近づいてくるならば笑みを湛えたまま迎える。
隣に腰を下ろすなら、これ幸いと惜しげもなく見せびらかす身体つきをじろじろと舐め回すように眺めて。

「ふふ、こんばんは。……そうねぇ、仕事の方はぼちぼちかしら」

馴れ馴れしい話口調はむしろ好ましい。
真っ直ぐに見つめてくる眼差しを受け、アイカもまた縁に片腕を置き、向かい合うような格好で言葉を返す。

「あ、私ね。王都で踊り子をしてるの。もし暇があれば、貧民地区の酒場とかに来て?」

待ってるわ♡と逆に誘いをかけ、舐めつけるような視線を返す。
間近でねっとりと、お互いの品定めするような視線が絡み合っている。

クイン > 幸運にも今すぐ触れ合いそうな距離になっても逃げられる事はなかった。
向こうもこちらに気がありそうな様子で目を合わせてくれば、にこっと明るい笑顔を返す。
声をかけてみた感触も文句なし。ますます興味が湧いてくる。

「そっかぁ~。どこも苦しいって聞くけど、おねえさんそんな感じなさそうだしさ?
 景気いいのかなーって思っちゃった♡」

生まれの良さ故か、生業でよく稼いでるのかは知らないが余裕を失ってる様子もない。
見られる事にも、話しかけられる事にも何ら抵抗のない様子は自分に自信を持っているようにも映った。

踊り子 と聞けば、なるほど…… と自慢の美貌にますます説得力を感じる。
是非とも踊る姿を拝みたい。……ステージの上でも、ベッドの上でも♡♡

ところが、勤め先の場所が場所だった。

「……っえ!?貧民!?マぁジぃ!?治安も稼ぎも終わってるでしょあそこ!!」

王都の事情など分かり切っている話なのに、オーバーリアクションで派手に喚く魔族の瞳はきゅっと縮こまる。
自身の客層が客層なので信じられない と狼狽え、勢いで肩に手を置けば


「ロクでもないのに絡まれるし、ぶっちゃけ大変じゃない??
 もっと良いとこあんのに、貧民地区はないわ~……」

ため息をつき、嘆かわしそうに。
彼女が品のない薄汚い酒場で、ろくな銭も持ち合わせていない汚い客の生臭い視線の中で踊ってる様を想像すれば、なんたる損失か。
ボソッと、「こだわりないなら、いいとこ教えてあげるのに……」と聞こえる声で零しながら、向ける視線は美乳と顔を往復して。

アイカ > 「景気が良い!と言い切れるほどじゃないけど、まぁ食べるに困らない程度には稼げてるわね」

だから仕事の合間、こういうところにも来れる余裕ができている。
そんなアイカの生業は踊り子。
この王都という場所の特色上、実力さえあれば十分に懐を潤すことはできるだろう。
何せ好色な者が多い。男にせよ、女にせよ。

──だが、貧民地区の話を出すと派手に狼狽える相手。
少々驚いたように目を丸くしつつ、肩に置かれる手もそのまま。治安のことを言われれば、まぁそうねぇ…と頷いた。

「たまに、変な奴らに絡まれることはあるけど……まぁ、こう見えてもそれなりの腕っ節はあるからね。
今のところ大事にはなってないわ」

一応冒険者としても細々と活動している身。ごろつきを返り討ちにする程度の腕は持っている。
だが……ぼそっ、と彼女が呟いた「いいとこ」には流石に興味を惹かれる。

「……何かあてでもある? 初対面のひとにこういうこと聞くのもあれだけど」

肩に置かれた手に、己の手を重ねてキュッと軽く握ってみせつつ問う。
どうせなら仕事の幅を広げるのも、アリといえばアリだ。稼ぎ口が多いに越したことはない。

クイン > 国の監視が行き届かない貧民地区では、ある意味真の実力主義社会とも言える危ない階級が成り立っている。
泥水を啜りながら生きてきたならず者が犯罪者集団を率いて衛兵からも目を瞑られて快楽を貪る生活を得る事例すらある。

冒険者の地位は決して高いとは言えないが、力でものを言う者相手に自衛が出来るならきっと貧しい思いはせずに済むのだろう。

「ふ~~ん……。綺麗で、躍りもイケるし厄介客からは身を守れるんだ……。
 ……何よりこんなに美人だったら……」

うんうん と独り言を呟いた後に「いいじゃん……」とぽつり。
これは願ってもない逸材だ。容姿が美しいだけでは到底足りない。
だが、彼女ならいわゆる即戦力にもなり得るだろうと確信し。

「おっ、興味ある感じ??それならさぁ……お互いに洗いっこしあったら、
 二人でお酒でも飲みながら話さない??宿代もこっちで持つから。どう?」

そっと、手を重ねられればしめたと言わんばかりに口角をあげてにっこりと微笑む。

「私、クイン♡おねえさんみたいな人探してたところでさ……♡♡
 具体的な話は……お風呂あがってからにしよっか」

これは釣れた と内心で確信する。
はじめて名を明かせば、そっと手をとって立ち上がり、洗ってあげる と伝え。
もしも妖しさを通り越して興味が勝ったならば、火照った身体のまま宿の一室で酒瓶を開けながら本格的な”面接”を始めるつもりだろう。

アイカ > まぁ本来なら目が行き届かない地区というのは無い筈なのだが、そもそも国自体が混乱の最中にある王都。
貧民地区は勿論、時に平民地区であれ場所によっては危険が蔓延っていることもある。

ぶつぶつと独り言を呟く彼女。
何せ距離が近いせいで割と全部聞こえている。スカウトかな?というのが率直な感想。
アイカは実質流れの踊り子に近い面があるので、何かしら仕事場を貰えるなら特に断らない。

「……ええ、いいわよ。宿代まで出してくれるっていうなら、断る選択肢はないわね」

手を取られ、共に立ち上がる。
湯船の中から、色違いの豊満な女体が2人分露わになった。

「私はアイカ。……ふふ、それじゃまずは洗いっこと行きましょうか♡」

釣れた、のかもしれない。最もアイカの方とて、彼女を見定めるつもりの様子。
この後、お互いの身を洗い流して火照った体を連れ、宿の一室にしけこむのだろう。

アイカ > 【部屋移動】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からアイカさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からクインさんが去りました。