2025/06/04 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」公衆浴場」に孫伯さんが現れました。
■孫伯 > 旅館が無料開放している公衆浴場。本館の浴場と比するに値しないほど質素な作りではあるが、
足を伸ばし開放的な空間で寛げる貴重な施設。勿論後ろ暗い噂も飛び交う場所ではあるが、それを差し引いても魅力的な空間。
脱衣所にて衣類を脱ぎ籠へと収める。そのまま扉を抜けると広がる露天風呂。
岩に囲まれた湯舟。洗い場が幾つかあり。歩を進めて湯の淵まで、手桶を使い湯を何度もかけてから、そっと足先より浸かる湯の中。
包まれる感覚に身震いの後、ほう、と力が抜けてゆく感覚に身を任せ。
「──ッ ァ…… ふ。 はぁ……、これはまた、形容しがたい」
破顔した表情はだらしないほどに緩み、岩に頭を預け見上げる空は程よく星明りに照らされている。
自然と身体の力が抜けるままに寝湯のような恰好で、その快楽を貪ろう。
■孫伯 > 随分とゆっくり湯に浸かったように思う。
このままではふやけてしまい、身を清める事を忘れてしまいそうだと思いなおし、
洗い場までよろよろと歩む。備え付けの椅子。桶に湯を張り頭上より流れる湯で頭を清めれば石鹸を用いて全身を泡だらけにしてゆく。
「……洗い屋でも、呼べればもっと楽しめそうですが。」
背中を流させ、身で身を洗う。等それを生業とする者も多く出入りするだろうがあいにくと今は一人。
無防備に背中を入り口に晒したまましばらくは身を清める事に専念するのだろう。
■孫伯 > そのまま湯に浸かり直し程よく暖まった頃。
機嫌の良さそうな鼻歌交じりにその姿は街に消え。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」公衆浴場」から孫伯さんが去りました。