2026/03/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にシアさんが現れました。
■シア > 「 ……んー。 」
様々な依頼が並ぶクエストボード。
いつもは仕事を求める冒険者で集まる場所、何故か今日は一人のみ。
眉間に皺を寄せて、概要が書かれている紙を眺め続ける。
求めるは小遣い稼ぎになりそうな、単身でもこなせる短期間の依頼。
けれど今貼られているのは、複数人や長期間の要求や高難易度の討伐依頼。
それらに紛れて簡単な依頼はないか、目を凝らしながら一枚ずつ確認を続ける。
一夜限りの護衛とか、家出したペットの捜査とか、怪しげな実験の手伝いとか、あればいいなと願いながら。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にサーニャさんが現れました。
■サーニャ >
そんな閑古鳥の宿の中、1人の少女が足を踏み入れる。明らかに不釣り合いなメイド服。
それは真っ直ぐに宿の依頼受付口へ歩いて行って。
「すみません、この依頼をお願いしたいのですが」
1枚の依頼をそこに出す。だがマスターには少し渋い顔をされる。
「無理を承知なのですがどうにか用意を……あの方は今空いているのですか?」
とマスターに聞く。今はあいつは空いているだろうと思うぞなんて言われればうなずく。
そして紙を持って少年の元へ。
「すみません、今お時間よろしいでしょうか? 実は依頼をお願いしたいのですが、見ての通り人がおらず……見ていただけると嬉しいのですが」
といって紙を1枚。
そこにはパーティの護衛の依頼。ただし備考条件として見た目の指定がある。
簡単に言ってしまえば護衛兼、花という訳である。男でも女でも良い辺りはまだ良心的だろうか。
「以前に出したのですが、どうにも服が合う人が少ないと言われてしまったのですが、貴方ならば合いそうです。よろしければどうでしょうか?」
そんな事を聞きながら小首を傾げた。
■シア > 意識は目の前の、無数の紙たちに並べられた文字に夢中で。
周囲に近付く人の気配にも気付かないようでは、新たに訪れた者にも気付かない。
例えそれが目立つ風貌の者であっても、直接声を掛けられるまでは。
「 ……っ!?
あ、僕……ですよね? 」
当人にとっては不意打ちの声掛けに跳ねた肩。
次いで辺りを見渡し、他の該当する者が居ないか確認した後。
「 はい、勿論です。といっても、激しい内容なら難しいですけど。 」
差し向けられた紙、手に取り一文字も見逃さないよう目を凝らす。
内容的には護衛だけで然程難しい内容ではなく、戦闘能力に劣る己でも十分対応出来るほど。
けれどひとつ、気になる点を実際に指で示し。
「 問題ありませんけど……これは、僕で大丈夫なんですか? 」
指で示す先は容姿に関する内容。
護衛の任をこなすには不必要そうな条件の記載と、己の困惑した表情を交互に指差し。
苦笑を浮かべながら首を微かに傾けた。
■サーニャ >
「? 十分かと思いますが」
首を傾げたままそう答える。
「というより、冒険者らしいゴツゴツしたお体ですと執事服もメイド服も難しいですので、魔法使いでは護衛になりませんし」
護衛という観点で言うなら発動にロスが出てしまう魔法はやはり難しい所があるのだろう。
そしてジッと目を見つめる。
「貴方ならば執事服も映えそうです。フットマンという職業をご存じですか? 貴方の様な方ならそれに十分適合します。もしも受けてくださるのならば衣装の貸し出しもあります」
どうでしょうかと改めて彼に尋ねる。
ダメならばダメで引き下がるだろう。別にその目には無理強いする意図は見えない。
■シア > 「 そ、うです…か? 」
何故そんな質問をするのか?と言わんばかりに返された。
当然のように返答するその勢いに一歩後ろへと下がり。
「 確かにその通りですし、断る理由も……。 」
仕事に困っていた現状で、舞い込んだのは適度にやり甲斐のある丁度良い内容。
彼女の言い分は尤もで、言い返せる点は一つも思い当たらず。
瞳を見つめるその眼差しが、最後の一押しとなり。
「 ……では、“男性の召使役”として、護衛の任…承りました。
こんな服しか持ち合わせてないのですが、お願いします。 」
依頼書を綺麗に折り畳み懐へと入れて、小柄な身体を姿勢良く正し、金色を揺らして深々と頭を下げ。
差し伸べた手は交渉の成立と、短い間の友好を誓って握手を求める為に。
■サーニャ >
「はい、よろしくお願いいたします。服についてはご心配なく。依頼主からちゃんと支給があるそうです」
差し出されたその手を握る。
そしてフワリとほほ笑んだ。
「フフ、では同僚ですね冒険者様。さて、そう言う事ですので彼をお借りしても?」
とマスターに問いかけてうなずかれればそのまま手を軽く引いて。
「いかがいたしましょうか。このまま衣装合わせに行きますか? サイズなども図らないといけないでしょうし。着慣れていないと当日も歩きにくいかもしれませんので」
ともう一度首を傾げる。
とはいえ彼にも色々と用事もあるかもしれない。なので無理強いはしないで問いかけて。
■シア > 「 はい、わかりました。宜しくお願いしますね。
えーっと……、 シア、と呼んでください。 」
握られた手は彼女の微笑みと同様に温かく。
遅ればせながらの名を告げて、目を細めた穏やかな笑みを。
此方の状況を熟知していようマスターから目線だけで送り出される。
その顔は少し厄介な依頼を押し付けられた事で嬉しそうに見えた。
「 はい、今からでも大丈夫です。
多少サイズがズレていても問題なく動ける自信はありますけど……。 」
引かれた手、その手は解かれず。
この後の予定もないのだから断らず、早い展開に付いていこうと短い脚を小刻みに動かし。
準備段階から濃密な依頼が幕を開ける。
■サーニャ >
「ダメですよシア様。ただの服でも執事やメイドにとっては戦闘服です。ピッチリ、綺麗に着こなさないと。ですからね」
少しだけ顔を近寄らせ、優しく、メイド的でありながらどこか悪戯っぽい目を浮かべながら。
そんな相反する姿を見せて手を離す。
「では、早速向かいましょうか。私も合わせてしまいましょうか。この服装ですと少し品がないですから」
彼女が着ていたのはミニ丈のメイド服。
格式のあるパーティには合わないだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からサーニャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からシアさんが去りました。