2026/02/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/ 横丁」にメイベリーンさんが現れました。
■メイベリーン > 冒険者御用達の、お値ごろで美味しい食堂が並ぶあたり。
スープのセットが人気のカフェがある。
ローゲージのウールのセーターを着て、頭にニットキャップを被った、丸顔の女の子が、黒パンとシチューのセットを食べている。フランネルの膝下丈スカートから、タイツがのぞき、ブーツを履いている。
お店の隅の四人がけ席の角っこに一人で座ってる。
「はぁ…あったかぁい……」
あったかさがだいぶ回ってきたので、ニットキャップを脱ぐ。
なお、ニットキャップはツノを覆うカバー込み。
シェンヤンの暦では春が始まったと言うが、まだまだ寒い。温かい食べ物はありがたい。
「鶏肉ゴロゴロ……ホワイトシチューおいひい……」
彼女が娼館プリプリの駆け出しの時からずっと使っているお店の一つ。
黒パンをむしっ…とちぎり、ぱさっ…と頬張る。
周りには冒険者だけでなく、工房から帰りの職人さんなどもいて、一人飯どうし、誰も邪魔しない、暗黙の了解。
とはいえ、相席を否定するものではなくって、そこは常連による妙な掟がなく風通しが良い。
その横顔に見惚れる人がいるのも、気づかないのか、とにかく
(しちゅーうっま…)
と、頬がもちもちと膨らんでいる。
■メイベリーン > 先日、お店=娼館の宣伝で、風俗情報誌にグラビアが載ったのだが。
出版物として形になったので、彼女の顔を知る人は、増えた。結果として
(どこかでみたような…)
と言う目線で、彼女はチラチラとみられている。
勇気があれば尋ねることができるけど、本当にここにいるのは当人かどうかなんて、実際の生活ではみんなイマイチ確証が持てないもので。
「すいませぇん」
とろっとした舌足らずの甲高い声で、カウンターの中にいる店長に
「黒パンの替えくださあい」
はいっと店長が差し出す黒パン。人の掌に乗る程度のそれをいただいて、スープの残りをちびちびと食しつつパンをちぎっては食べ、ちぎっては食べ。
周りの客の男性の中には、彼女が誰か、気付いた人もいる。メイベリーンも、その人がお店に来た人だと見抜いた。
二人ちょっとだけ会釈する。
お世話になった人に野暮は言わない。
きてくれたひとにも失礼は言わない。