2026/01/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリシェルさんが現れました。
■リシェル > 「うわー……ここが王都かあ」
感嘆の声と共にゆっくりと街並みを見渡しながらゆっくりと歩いていく。
きょろきょろと興味深そうに辺りを見回せば、長く艶のあるポニーテールがゆらゆらと揺れ、さながら犬の尻尾を想起させる動き。
傍から見れば田舎者丸出しであるが、本人は余り気にしておらず、ただただその綺麗な街並みに目を奪われている。
故郷であるミレーの隠れ里から出稼ぎの為に王都を目指し、ようやくたどり着いた王都。
定期的に里を移す必要がある為、簡易的な集落の形成の中で生きて来た彼女にとってしっかりとその地に根付いた建築を見るだけでも珍しい事で。
辺りに出る露店や出店、食べ物の美味しそうな匂いなどに釣られてじーっと見たりしながら。
はっ、と思い出すように頭をぷるぷると振って。
「いけないいけない。えっと……」
ごそごそと羊皮紙にメモされた『王都に付いたらすぐやる事一覧』を見ながら呟く。
そもそも一人旅すら初めて。
不安に思った母親や集落の人らから聞いたりした内容をメモしたもの眺めながら。
「宿をとる……冒険者登録をする……お金足りなかったら服を売る……」
ぶつぶつと呟く。
集落として生計を立てる為の加工されたものとして、衣服を何着か持たされており、路銀の足しにしろとの事である。
何にせよ、商業地区やらの方に行かねばならないが。
「どっちだろ?まあでもその内どれかにはぶつかるよね」
土地勘などなく、やはりきょろきょろとして。
結論、行き当たりばったりに歩き始めた。
まだ日は高い、慌てなくてもいいや、と散歩感覚である。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアレインさんが現れました。
■アレイン > 賑わい活気増す王都の今日は平和だった。
巡回として出向くとて犯罪者に出くわすこともなければ騒動も起きてはいない。
何事もなく時過行く中を陽光照り返す金髪が靡いていく。
といっても仕事が無い訳ではない。迷い人から道を尋ねられればその場所を教え。或いは今にも諍いが置きそうな者らを見らば調停に入っていく。
そうして平和ながらも仕事に事掻かない時間を過ごしている中。
「おや?」
つい、声が出てしまうのは前方にいる女性のあちらこちらと見回す姿が見えたのだから。
仕事柄の勘から迷い人か何かと黒髪纏め上げた女性の方へと歩みよらば。
「もし、何かお困りごとでもあるのかな?」
眦下げたおだやかな口調で語り掛けていく。
■リシェル > 最悪、わからなければ誰かに聞けばいい。
そう思ってうん、と一つ頷き歩き始めれば。
「ほえ」
声を掛けられたようだ、と思い変な声を上げた後。
一度辺りを見、再度別の方を見て、改めて自分に話しかけられているようだ、と確認して。
そちらを見ようとしたが胸元辺りしか見れなかったので、見上げる。
そこには鎧をしっかりと着込み、穏やかな顔をした男の人。
装備やらを見る限り、騎士という方なのだろうか。
じい、と顔を見た後。
「困ってはないけど道が知りたいですおにいさん」
正直に現状を男へと伝える。
普通、騎士などの話しかけられれば物怖じする者もいるが特に気にした様子もない。
またきょろきょろと辺りを見回す。
ふりふりとそれに連動してゆれるポニーテール。
「えーと宿屋か冒険者ギルド?かその辺り」
メモに目を落としながらそう、アレインへと伝える。
明らかに旅慣れしていない、というか王都が初めてと云わんばかりであった。
■アレイン > ジ……と見つめられるのには片方の膝に手を宛がう様に、前傾姿勢で視線の高さを合わせ。
もう片方の手で肩から滑る金髪を後ろに流し乍。薄蒼の瞳もじっと、彼女の動向を見守り返していた
「変な顔でもしてたかな?」
冗談めかして呟いた後は、存外物怖じもせずに問い返す姿に低い笑みのさざめきを零してゆく。
ゆるりと背を伸ばして纏う鎧の音を小さく鳴らせた。
「ギルドと宿屋への道か。
いいぞ。案内しよう。
ついてくると良い。まず近場の宿屋から。」
くるり、赤いマントを翻してその広い背でもって案内しようとする。
ついてくるのならばその向かう先は食指そそる料理の香漂う宿屋の看板が軒並みに並ぶ建物の中から見えてくる。
「見たところ、王都は初めてのようだが。
出稼ぎにきたのかな?」
■リシェル > じい、と見ていればこちらに視線を合わせるように身体を折り。
綺麗な動きで髪を流しながら見つめ返してくる瞳。
あわ、と慌てて目を逸らしながら目ではなく顔の方を見るようにして。
目を見て話せ、と常日頃言われていたのでそうしていたのだが、逆に気恥ずかしくなって目を逸らしてしまった。
若い年上の男性、と話すというのも余り彼女にとって無い経験で。
「そういう訳ではないんですけど……見すぎでしたか?」
とはいえ物怖じする様子もなく、行けなかったかな、と思いながら正直にまたそう聞いて。
こちらの行きたい場所を聞けば再度立ち上がり、ばさりとマントが揺れる。
「助かります」
ぺこりと頭を下げ、マントを翻す騎士についていく。
しばらく歩けば宿とわかる街並みが見えてきて。
そしていい匂いが漂ってきてすんすんと鼻を鳴らしてその匂いを嗅いでしまう。
元々匂いには敏感である分、その匂いの効果は敵面で。
思わずその場で立ち止まって、ほう、とうっとりとした息を吐き出した。
「え?あ?です。初めてで出稼ぎ……です」
声を掛けられればわっ、と声を上げてわたわたと歩いてアレインへと追いつき、また正直に言われた事に答えて。
一々動きが大きいのであった。
■アレイン > 「あんまりじっくり見られるものだから擽ったかったよ。
だが気にしなくていい。
こちらも君の可愛い顔をじっくり見させてもらったから。」
またも冗談めかして低い笑みの息吹が零れる。
まだあどけなくとも凛とした顔立ちに肌の露出も多い女性。
見た目こそ凛々しくとも話せば存外温和なる気性に可愛らしいとさえ思っていた、青年は宿屋の扉の前に立ってその戸を手の甲で打ち付け。
「ここが王都で一番オススメの宿屋だ。
料金、清潔さ、それに料理の出来含めてな。
……もう料理が恋しくなったかい?」
うっとりとした吐息を目敏く気づいてまたからかうのだった。
しかし、すぐに顎に手を添えて。
「……あとはギルドだな。
もう少し入り組んだ場所にある。
ついておいで。」
大通りから脇道に入るころには親近感がわいて肩を並べて歩みだす。
そこで見える彼女の一挙一動の大きさに、殺そうとしても殺めきれぬ笑みが口元に。
「そうか。出稼ぎに……希望が一杯だな。
これからいろんなことを経験する訳だから。
いろいろとあるがいい街だと思う。君の居場所が見つかるといいな。」
■リシェル > 「あ、……ええと」
揶揄われているのだとしても真正面にその言葉を受けてしまって可愛いと言われればぼっとわかりやすく赤面を返す。
言われ慣れておらず、それが男からの社交辞令なのか本心なのかはさておいて。
「ありがとうございます……うう……あんまりにもいい匂いだったんで」
揶揄われれば恥ずかしそうにしゅんとした顔をする。
それは犬耳があれば垂れているとわかるぐらい露骨に出ていて。
それだけでも感情表現の大きさが察せられる。
「はい、お願いします」
宿の場所をきょろきょろと目印になりそうな場所などと一緒に覚えるように辺りを見回した後、とたとたと少し先を歩くアレインについていく。
気付けば隣を歩く騎士。
色々と丁寧に街の事などを教わっていく。
その度に感動したり目を輝かせたりと落ち着きがない。
「故郷でかーちゃんとかが待ってるのでしっかり稼いで帰りたくて。……そうだといいんですけど」
色々と流石に人里の事について言い含められているのか、頬を掻き、少しばかり苦笑しながらそう返して。
ふとそういえばと。
色々と話はしたが、騎士の事は聞いていないな、と。
「そういえばおにいさんは騎士……でいいんです?」
当たり前ではある事を改めて聞きながら横を歩き、時に街並みに目を奪わたりとやはり落ち着きない様子で。
■アレイン > 訥々と照れ交じりに呟かれる言葉は本当に可愛らしいし、庶民を守るはずの騎士にさえ揶揄いたい気持ちをふつふつ沸かせる。
だから、隣にいるその人の赤い目元を遠慮もなく見つめる薄青が優美な曲線を描いていた。
「君がお腹すいてるなら先に食事しとけばよかった。
可愛いお嬢さんと一緒に食べる飯はさぞ旨いだろう。
もったいないことをした。」
本音と戯れ半々に呟く台詞は思わず肩を窄める姿で。
そうして漸く脇道を抜けて明々とした大通りに出た二人の前方にはギルドの看板マークが高らかに掲げられて。
「ここがギルドだ。故郷の母のために出稼ぎなんて殊勝なことじゃないか。
ここではいろいろとあるかもしれないが怖い街ではない。
君が活躍することを応援するよ。」
落ち着かぬ様子、緊張してるのだろうと肩に優しく手を乗せてから……、ハッと顔をあげて。
「ああ、すまないすまない。自己紹介がまだだった。
俺の名前はアレインという。よければ君の名前を教えてくれないか?」