2025/12/21 のログ
ロシェル > 何やら悪そうな笑みへと移り変わるのに、極々小さく肩が跳ね――

「―――――――」

”遊ばせてもらって”。
たったそれだけの単語がぐるぐると頭の中を巡って、今度は正しく、じんわりと顔に朱色が滲んでくる。
もしかして――もしかしなくとも、改竄する前の記憶の方が真実なのでは。
赤く染まった顔は背を向けている冒険者仲間らには見えないだろう事は幸いだったろうか。
じっとりと、恨めし気な、咎めるような。羞恥を多分に含んだ視線を相手へと向け直した。

「えっと――――『いや、今戻ってきて報告が終わったとこだよ。これから飯でも食おっかな、って。な?』――――……はい。」

誤魔化そうとしたものの、女剣士の横に立っていた拳闘士の青年が返事をするのが早かった。
善意からだろう、己の代わりに為してくれた返事だろうが、今は少しばかりやきもきしてしまう。

イグナス > 恨めし気な視線が効いているのか、いないのか。
――少なくともしたり顔で楽しそうで、あまり効いてる様子はない。
むしろ、この状況を楽しんでるようだった。
これからのことを聞くなら、さらに、へえ、と楽しそうに彼女に視線を戻して。

「――そりゃァ、いい。……おれもちょうど、これから何すっかって、手持無沙汰でな。
 迷惑でなけりゃァ、混ぜてもらえると嬉しいンだが。」

そんな提案。まるで親しい間柄のように、彼女の肩に手を伸ばして乗せた。
ここまでの様子だったら、それくらいしても問題はないだろう。
――実際どこまでのことを記憶しているかは定かではないが、少なくとも”前回”と同じように、男は楽しむつもりなのだ。

「…飯ィくって、せっかくだし、久々にゆっくり話したっていい。」

そんな提案をこっそりと、彼女にだけ聞こえるように言う。
さて、どこまで本気か、反応を楽しんでいるような節もある、が。

ロシェル > 相手の台詞に『お、いいじゃん! 知り合いなんだろ?』なんて重ねられる青年の言葉。
ちょっとお口を閉じていて下さい、と言いたいけれど言えやしない。
その代わり、相変わらず仄かに朱色に染まる顔へ、困ったような色を滲ませて。

「いえ、あの――その、……ええっと、」

しどろもどろ。己には珍しい様子に、背後に連れ立つ二人も不思議そうな顔だ。
何ゆえこんなにもしどろもどろなのかと言えば、改竄前の記憶は随分と前の事ではあるが、悲しいかな、ぽんこつ気味の割りに悪くはない記憶力は、ぐずぐずにされきってしまう直前までしっかりと頭に残していた。
そもそも食事だってしなかった事実だって覚えているのだから、当然と言えば当然で。
その上、こそりと落とされた台詞もあれば混乱が限界を突破するのは一瞬だ。

「今回は食事だけですから……っ!」

”ゆっくり話す”としか言われていないのに、前回の記憶があると白状しているも同然の台詞がまろびでた。

イグナス > 青年の言葉に焦っている様子が、だいぶ面白い。
ク、ク、とつい笑い声が零れ落ちる程度には。困った様子を視界の端に添えつつ。

「――うん、うん。…いやァ、なんだか、悪いな、折角仲間内で楽しくやるところに。」

色んなところに入り込んでいくのは得意な男が、彼女の仲間にもいくらか打ち解けていく。
白状するように釘をさす言葉が聞こえればやっぱり覚えてたじゃあないか、とわらった。

「ッはは。はい、はい、わかった、わかった。」

とても分かった風には見えない返事を笑ってかえすんだった。
彼女の仲間たちは、何の話をしているのかな、みたいな表情。
――そういうわけで、食事にお邪魔する…のは、本題ではない。
そのあとのことを楽しみに、彼女らについていくんだった。

ロシェル > 『飯は人数いた方が楽しいじゃん』だとか『どうせそこらの奴等も混ざるでしょ』だとか。
狼狽える己を置き去りに話は進んでいき――遂には羞恥心の爆発。

「う、うう……! ほんとに、本当に分かってますか? ご飯だけですよっ?」

あんまり分かっている気がしないお返事なものだから、思わず重ねて告げる。
裏表のない青年は不思議そうに目を瞬かせているし、女の勘なるものを働かせたか、剣士は面白がるような表情を浮かべもしたのだろう。
3人から4人へと増えた集団は、ギルドを離れて近場の食事処へと向かう事になるのだろう――。

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