2025/12/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド 酒場」にカルムさんが現れました。
カルム > 酒場とは、盛り場とも言える。
冒険者たちが依頼を終えて戻ってきて、集まって酒を飲み楽しそうに談話する。
談話だけならともかく、カードを持ってきて賭け事だってする。
そんな、何時もの様な一幕、という所なのだろう。
戦士、僧侶、盗賊、魔法使いのパーティは、酒を飲みながらカードで賭け事をしてた。
依頼の報酬を酒に、そして、自分の小遣い稼ぎの為に行うというのは良く在る話。
酒に負けて金を取られるのも居れば、カードに普通に負けるのもいる。
大騒ぎして楽しそうで、それが周りの冒険者たちにも伝わって。
周りからヤジだのなんだのが飛んだりして、大騒ぎだ。

そんな中に、カルムも又冒険者なので居るもんだ。
基本的にソロで活動するから、残念ながらカードゲームを興じる仲間はいないけれど。
それでも、旨い酒を飲み、周りのわいわいを楽しく見やって。
知り合いの冒険者と、軽く情報交換をするのは常でもある。
なんだかんだ、酒場は楽しい所なのである。

カルム > 「マスター!エール酒と、肉系の摘まみを頼みます!!」

カルムは、何時ものように、酒場のマスターへと酒と摘まみを注文をする。
その際に、ドッと、大きな笑い声が、酒場に響いた。
視線を其方に向けてみれば、盗賊が、テーブルに突っ伏している。
酒につぶれたのか、酔ったのか、どちらかは分からないのだけども、彼は馬小屋へと連行されていった。
何時も勝っているイメージがあったからこそ、盗賊の脱落は周りの酔客も、楽しそうに笑う。
今回は、魔術師のおじいちゃんがすごく優勢みたいだ。
そして、盗賊が抜けた穴に、別の冒険者が腰を下ろして掛け金を出していた。
中途参加した冒険者は、駆け付け、とばかりに3杯酒を飲んでいたりもする。
おーおー、良くやるもんだ、と、カルムは軽く見やる。

こう、隣の人と雑談で見してみようかな、と視線を向けてみた。

カルム > 「……おぉぅ。」

隣に座っている冒険者は……すごいへべれけだった。
顔はまっかっかだし、何言っているのかわからないし、話が通じなさそうな雰囲気が全力でまき散らされている。
酒を飲めば酔っぱらうし、そう言うのもままあるとは思うが。
此処迄べろんべろんになっていると、会話は無理そうだ。
目の焦点もあってないし、俺は酔ってない、と繰り返している。

ああ、ダメだこりゃ、と男はあきらめた。
それと同時に、男の目の前にジョッキとつまみが出された。
ふう、吐息を一つ吐き出してから、視線を吟遊詩人に向ける。
冒険譚だろうか、それとも悲恋の歌だろうか。
酒場の喧騒にかき消されつつある声を出す吟遊詩人。
ああ言うのは近くいかないとだめか、と考えて。
とりあえず、摘まみを一口食べてから、酒を一口呷る。