2025/11/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > スタウトは酩酊しないように一杯だけ、後は果実水。
昼食を終えて腹ごなしに木刀を手に取る。少し動き足りない、そんな感覚が残っていた。
正面に藁を巻いた木人を置き、当たるギリギリの所で木刀を止める所作を繰り返しながら、男は何やら考え事をしていた。
「礼儀作法を実践で学ぶ場か……夜会が一番かな。ただ、規模を誤るととんでもないことになりそうだ。
騎士らしく合同演習も悪くない。だいぶストレスが溜まるだろうが、それもまた学びの一つか。後は……」
知己から任された若い騎士の教育について、男なりに真面目に考えているようだった。
そのためにも身体の鍛練は欠かせない。手本となるべき姿をみせる必要がある。
使わなければ身体も頭脳も精神も衰える。
身体の全盛期はとうに過ぎ去ったが、衰えを防ぎ、遅らせることはできる。今はまだ。
■ヴァン > 木刀を振るい終えて一段落。店から持ってきた果実水に口をつける。
「……たまには狩りに行くか。最近、なかなか街を出ることもなかったし」
先程の思考の延長だろうか、唐突にそんな事を男は言いだした。
とはいえ、もうこの時期は獣は冬ごもりの準備を始める時期である。時期外れとまではいかないが、やや遅い。
顎に手を当ててから、左手の黒い腕輪へと視線を落とした。
「魔術式の調節も、伸ばし伸ばしにしてたからな。今年のうちにやっておくか」
立ち止まって考えてみれば、やるべき事は山積している。
しっかり時間をとって向き合わなければならない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からヴァンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 冒険者ギルド、昨日の冒険の報告後――財布はなかなか、あったかい。
ふんふんと男は上機嫌だった。さあて、美味いもんでも食うか、カジノにでも繰り出すか。
宵越しの金は持たぬのである。
「――さァて。それはそれとして、だ。」
冒険者ギルドから出たところで、ザバーーってバケツをひっくり返したみたいな雨になった。
曇天。さっきまでそれなりに晴れ間も見えたってのに、すぐさまこんな状況だ。
なんとか駆け抜けてしまおうとした人たちが、びしょぬれになって水たまりにコケる姿を見て、自分はやめとこうかなァ、と。
「ッてもなァ、……これいつ止むンだ。」
ぼやいた直後に、ぐぅうう、って腹の音が鳴る。
どうやら、カジノとかより身体はこっちを所望らしい。
ぐぬ、とうめき声一つ。