2025/11/26 のログ
■アルジェント > きくともなしに聞きながら、カップが空になればそれを店舗に返して。
温まった体の内側からの呼気が白く流れるまま、路地裏を抜けて、塒としている安宿にでも帰ったのだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からアルジェントさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > ある日の冒険者ギルド
まだ日の高い内から、ケストレルはぼんやりと椅子に腰掛けて依頼を眺めていた
それと言うのもギルドから、パーティを組めずにいる冒険者が居たら声を掛けてあげて欲しいと頼まれたからだ
(パーティを組めない冒険者っつーか……そもそもまだ人がそんな居ねえじゃん……?)
これは体よく厄介払いされたな、と横目で窓口を見遣りつつ、
万一該当する冒険者が現れれば手を貸そう
そんな風に思いながら、スタンバイ中
テーブルに置かれたジョッキにも、麦酒ではなく果実水が入っている
■ケストレル > 空になったジョッキを軽く掲げ、果実水の追加を求める
昼間から果実水で腹をちゃぷちゃぷ言わせるのも情けないので、
この一杯を飲んだら外へ出ようかと考えつつ、視線を掲示板、そしてギルド内を見回す様に動かして
夕方過ぎくらいになれば、もう少し人も増えて目的も達成しやすくなるだろうか、と給仕係が回収していったジョッキを待ちつつ独り言ちる
「……いやまあ、こんな日があっても良いんだけどさ」
最近そういう日ばかりでは?
ふと湧き立った自問を頭を振って追い出し、大仰に溜息を溢しつつ頬杖をついた
新人冒険者が増える時期でも無いし、教導役が必要な気配も無い
そもそも、俺でなくても良いのでは?と疑問を抱いていることも否めない
「……需要と供給がこの稼業の大前提だけどもさあ」
その辺りの見極めを間違うと、こうなるんだよな、と
たはー、と自嘲気味に笑いつつ、運ばれて来たジョッキを受け取った
■ケストレル > ジョッキを一気に呷って果実水を腹に納める
汗はかかずとも乾燥しやすい時期だから、水分は蓄えとくに越したことは無いと自分に言い聞かせ席を立つ
近場をぐるっと散歩して戻ってから来れば、少なくとも知った顔の一人や二人居るかもしれない
「それかいっぺん帰って昼寝でもするかなあ」
椅子に座ってじっとしていた所為か、血の巡りが悪くなって眠気も少し感じられる
意識すればより強く感じてしまうもので、ケストレルは欠伸を噛み殺しつつ果実水の代金を支払いに向かった
「……ちょっと散歩してくらァ」
昏くなる前には戻るから、と受付で告げると
眠気覚ましも兼ねてギルドの外へと出て行くのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」からケストレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/酒場」にメイベリーンさんが現れました。
■メイベリーン > いわゆる「ごとうび」、5日と10日は冒険者の報酬がまとめて振り込まれる日であるとかなんとか。
金の動きこれすなわち商戦。というわけで。
「はいどうぞー?」
おっお姉さん気がきくね、といい感じに赤ら顔の冒険者のおじさん。
「いーのいーの、今日は振り込みの日なんでしょ?飲んで飲んでー⭐︎」
人の集まりそうなテーブルで、ジュースを飲みながら機を伺う彼女。
娼館プリプリ星2の娼婦、メイベリーン。
薄い青の、谷間が見えるブラウスに、胴衣とエプロン…要するにディアンドル姿。
なおこの冒険者の酒場は歓楽街と通じており、一般人のテイで実はプロの人が紛れている。
「わー⭐︎すっごい飲んでる〜〜〜♡いいなーお酒強い人憧れちゃう〜〜♡」
耳たぶを甘噛みするかの如きロリ声が、ちぱちぱと手を叩きながらそれとなくテーブルを煽っている。
微妙に拙い歌唱で、冒険者の愛唱歌をハモったりしてまだまだ盛り上げる。
「三番メイベリーン踊りますぅ!」
愛嬌重視の若干拙いフリで冒険者界のアイドルのコピーをやってる。
メイベリーン、なぜか地味に踊れる。なぜか歌える。
そうやって、だんだん財布の紐が緩んできた人が、現れるのをジィッと、待ち構える。
■メイベリーン > お店で待つばかりが営業ではなかったりする。
一つの施策だけではそのうち盛り下がってくるので、たまに、ゲリラ的に、こんなことを、やる。
実は。
歌舞音曲であれば、同じ店のシーナさんの方がさらに達者なのだ。
上の方の芸者として、極東の教養はそれなりに収めている。収めてはいる。
それでもわざわざ降りてくる気がない。相手に合わせるのが好かないよう。
その点。
メイベリーンは人前に出るのはそんなに嫌いじゃない。
歌いつつ、踊ってる。
スカートが飜る。が、パニエで隠して、足捌きで、見えそうで見えない。
「すっきだっかぁら〜〜〜♪」
胸は弾むが、先端は見えない。
(ホントのストリッパーには及ばないんだけどぉっ)
すぱっ。
ファンキックも出せちゃう。
若干レトロな振り付けで一曲歌い切った。
「ありがとー⭐︎ありがとーね〜〜!」
今のは見えたのか?
見えなかったのか!?で役体もない会話している冒険者たちを、そのテーブルの上で頬杖つきながらニコニコしながら見てる。
「どっちでしょぉ〜〜〜。どっちだとおもうぅ?…
秘密ー♡」
■メイベリーン > 「えへへへ」
人畜無害な童顔。
かわいい。
ふっくらしてる。
「ねーえ。そんなに気になる?」
気になる!
すっげ気になる!の声が同時にハモる冒険者たち。
「じゃあねえ〜〜〜………耳貸して?もうちょっと耳貸して、うん、もうちょっと寄って?」
なになに。なになに?と寄ってきた冒険者たちの耳に、
ふっ♡と息を吹きかけた。
「ね〜ぇ?冒険する時って、情報を買うでしょ?わたしもそうなんだけどお。
1時間160ゴルドでどぉ?」
エプロンの中から所属店のカードを、卓上にポン、と置いた。
悶絶する冒険者たち。
この子とできんのか〜〜〜
履いてるかどうか見れるのか〜〜〜〜っ
「いやプリプリってことはそれ以上の夜の白兵戦も…!」と騒ぐ彼らに
「うふふ。できちゃうよ?」
桜色の唇のそばに人差し指を添えて、妖しく瞳を細めて。
!!!!!
今、冒険者たちは振り込まれた報酬の行く末に本気で苦しみ出した。
装備代とそのメンテ代か。
この子に気持ちよくしてもらうのか…
「どっちでもい〜よぉ?ふふ♡」
■メイベリーン > うぉおお…
今月の生活費か、えっちか。
いや食費を犠牲にすれば!と悶絶している冒険者たち。
「なぁに?そんなに迷っちゃうの?…しかたないなぁ〜〜〜
絶対に生きて帰りたくなるように、たーっぷりさぁびす、してあげちゃうんだけどなぁ♪」
うぉお…
「…そっれっにぃ〜〜〜。一度したら、忘れられないからぁ…キミたち、思い出して一人でもいくらでもできるし、寂しくないよ?コスパ良くない?」
両肘で頬杖つきながら、フリフリと腰を左右に動かしてる。
ちょっと唇をとんがらせてキス的な口元してる。
このテーブルの冒険者たち、ずっと迷っている。
これは、脈なし、かな…?と胸の内で見当つけるメイベリーン。
「……その気になったらいつでもきてね?だ〜ぁりん♡」
ぱち、とウインクをして別のテーブルにそれとなーく移っていく。
さっきまでメイのいたあたりになんかこういい匂いが溜まってる。