2025/11/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にシーナさんが現れました。
■シーナ > 平民地区から貧民地区まで、出勤のために某所から出て移動。黒い革のミディアム丈コートに、チャイナドレスのミニワンピース、網タイツに先の尖ったレザーのニーハイブーツ。
それを、この蜂のようなプロポーションで着る。店へゆくためのショートカットで広場を横切ると、見知った顔が。
「何をしているの?狼男」
上着のポケットから、氷のような青いマニキュアの艶めく指を出し、気持ち顎を上げて見ている。
「家出でもしたの?お家の鍵無くした?」
先日、極めて激しいプレイをぶつけ合った相手に、シーナは、冷笑気味にも、なんと声をかけた。
■クロス > (広場の寒さを防ぐべく体を丸めていると急に顔を上げられる。
何事かと不機嫌そうに眼を細めるも、前を通り香る匂いと目に入る一瞬でその存在を見出した。)
「…オゥオゥ、こりゃシーナ様じゃねぇか?
まさか、こんな所でお会いするとはな…」
(生意気そうな笑みを浮かべながらも答える。
冷笑気味な顔に対して反抗するかのような表情、互いに火と油…火と氷と言えるだろう。)
「んなわけあるか、生憎こちらは根無し草…どこでも寝泊まりできるってわけだ。
ま、暇を持て余したって所だし…折角だから軽く話すか?
気を良くしてくりゃ、今度入店するときに奮発してやるぜ?」
(顎に触れる指を軽く頭を動かして払おうとする。
そのまま、ベンチに座り直せば燃え尽きた煙草を交換して蒸かす。
奮発するとは言うが、元より金は出すつもりのため、彼女にとってはタダの暇つぶしの相手をさせられるだけだろう。)
■シーナ > 指を払われ、満足したように微笑む。
そう、貴方はそういう雄。
「何を言うかと思えば。忙しいんだけど、私。」
冷え切った声でスッと言い放つ。
見下している目線を変えず、少し間を置いて。
「…ま、いいわ。少しくらいなら。そうそう、今日貴方からの予約を確認したわ。どうもありがとう。」
大義そうに微笑む。当然のように隣に座り、ジャケットの内懐から紙巻きタバコの箱を取り、一本手挟み
「火。貸しなさい」
タバコを咥え、その先をちょうど相手の着火点に向けている。
顔を近づけ、火を移し、紫煙がたなびく。
■クロス > 「ほぅ、そうかい…
残念だな、あの店じゃハメてばっかだから、こうやって話す機会なんざ、少ないのによぉ…?」
(冷え切った声で断れればわざとらしく肩を落とす。
だが、少しの間の間に付き合うと答え、隣に座って来る。)
「あぁ、見てくれたか…どうにも、お前さんの体の具合は良くてな。
また、泣かせるぐらいにハメ殺してやるよ…。」
(予約が通ったと言われればクックッと喉を鳴らして笑う。
そして、顔が近づけば煙草の火を移り、シガーキッスを交わして互いに煙草を蒸かし合う。)
■シーナ > 「そう。せいぜい期待してるわ。」
シガーキスを交わし、煙を蒸してエクスタシーめいて細めた瞳の奥が僅かに、瞬いた。
過日のプレイを思い出しているのか。煙草の味に酔っているのか。
「ちょうど、まとまって時間が空いてたから、運が良かったわね。それだけ稼いでいれば、当然運がいいのでしょうけど。」
以前はなかった所作を交わしてくる彼女。
泣かされるというが、特に口答えはない。
「…ちょうどいいわね。寒くなってきたし。」
語らないことが増え、距離は近くなっていく。
「…そうそう。また長くなるでしょう。部屋で食べたいものがあれば手配しておくけど。」
店の一帯にはケータリングにこたえる食堂が、上等なものかた来週的なものまである。
■クロス > 「ふん、ギルドも何でも屋の仕事も面倒っと思うのは変わりねぇな…。
だが、お前さんや他のいい女を抱くための資金稼ぎと思えば、安い物さね…。」
(娼館の料金は特に気にはしてないが安い物ではないことは確かだ。
その分、稼がないといけないのは変わらないけれども理由が出来ればその分活気が出ると言うものだ。)
「んッ…。
…いいのか?だったら、酒と魚料理を頼むぜ。
俺は、肉よりもそっちはだからな。」
(距離が近くなるのを見ればしばらく横目で眺める。
そして、そっと後ろから腕を回してこちらに寄せようとする。
対して暖かくはない自身の体に彼女をくっ付けようとする。
料理を頼めるのならば好物の魚料理をリクエストし、空に向かって一つ煙草の煙を吐き出して風に乗せて飛ばす。)
■シーナ > 「意外ね」
主に魚、というところが。
血の滴るような肉料理が好きだと思っていた。
きっと自分と同じだと。
「四つ足の獣は苦手なのね。うちの後輩に似てるわ。その子、牛の人だから、牛が苦手なんですって。」
言葉で空間を埋める。
それでも言葉は少ない。
体を近づけた。
平熱の、体を寄せ合う。
彼女は内ポケットを探る、巻紙に包まれたブランデーのボンボンがある。燃え尽きたタバコを携帯灰皿に押し付けて殺す。
「少し、身軽になる気あるかしら?ケータリング付き、1時間あたり160ゴルドの、ちょうどいい部屋があるけれど。」
何ともはや。
■クロス > 「よく言われるさ。肉は苦手でな、特に油の多い物はな…。」
(肉は嫌いではなく苦手。
食べるとなれば普通に食べるが、選べれるのならば魚を選ぶ。)
「あぁ、確か…メイベリーンだったか?
牛の獣人の少女ならば、そうだろうな…。
…ちょいと気になってもいるし、今度はそいつも堪能させてもらうかね…。」
(一度入店した時に見つけた少女。
キャストの姿でもわかる獣人だと思い、耐久性もあるだろうと目を付けていたのだった。)
「…ハッハッハッ!商売上手だな?
だが、俺も丁度重くて仕方が無かったんだ…それで話を通してくれるか?」
(こちらも燃え尽きた煙草を握って灰にする。
風に乗せて捨てれば提案を聞いて笑う。上手い商売だと。
だが、生憎こちらは金が余っている身であり、身軽になるにはそれなりに出費が必要の為丁度良かった。
顔を正面に向ければにやにやと牙を見せながら笑う顔を見せつける。)
■シーナ > 「あの子?本当にお子様よ?…ま、お好きにどうぞ。使い物にはなるんじゃないかしらね。」
横目使いに僅かに嫉妬の火が掠める。
しかしある程度の巨根にも耐えうるポテンシャルのキャストはあまりいない。適所のチョイスである。
「もちろん。」
委細よろしく店長には話を通す、と請け負った。
寒い、と夜風に毒づき、シーナは懐からウイスキーボンボンを取り出し、唇で包み、歯のうちに納めた。
クロスの口元の歯並びが気に入らないと言いたげに苛立った睨みを見せた後。一瞬目尻が笑った。
シーナの唇がクロスの唇に封をする。一瞬の隙に舌で丸めたウイスキーボンボンを彼の口内に送り込んだ。
煙草の残り香にチョコレートの甘露がすぐに蕩けて一つになり、蔵された酒が喉を降り、狼の心臓に火を灯すだろう。
そして唇が離れ、彼女に佳い笑顔が一時現れた。
■クロス > 「構わねぇよ。現にお子様みてぇな性格の奴を抱いたこともあるしな?
…言っておくが、ちゃんと脅し無しで『同意』を得たぞ?」
(発言的に少々問題があるかもしれないと思い付け足した。
嘘はついていない。そういう性格の相手と一夜を共にしたこともあるために彼女の相手をするのも面白そうだとは思ったのだ。)
「んぐッ…!」
(苛立ち気な睨みを見ればまたおちょくる様な軽口を放とうとした。
だが、その一瞬に唇を奪われる。
不意打ち、彼が唯一弱点としている物を突かれれば驚いて目を見開き、口内にウィスキーボンボンが放り込まれる。
すぐに溶けたチョコ、喉を流れてウィスキーが入れば思わず熱い息を漏らし、白い息を吐き出す。)
「ん…フゥ…。
ハハッ、火が出ちまいそうだぜ?」
(吹いた後に手で軽く顔を仰ぐモーション。
その頬には酒の良いかびっくりしたことへの高揚か赤色が浮かび上がる。)
■シーナ > 「ふぅん」
どうでもいいとでも言うかのような風情で、火を消している。
灰皿にタバコを押し付けていた時の、セリフ。
脅し込みで互いに刺し合うのは私だけ、と勝手に受け取り、虚栄心が大いに満たされる。だから、他の女がどうなろうとどうでもいい。
「そうね、最近は警邏もうるさいし、いいんじゃない?他に敷居の低い方法もいくらでもあるし。」
不意打ちのキスが終わった。
シーナの表情が柔らかい。柔らかいのだ。
「…さ、風邪を引くわよ。」
彼女は立ち上がり、空を仰ぐ。
夜空の底を飛ぶワイバーンの影。
「他の予約がねじ込まれる前に。エスコートして。」
■クロス > 「ん、お前さんに変な誤解をされなかったみたいで良かったぜ…」
(興味の無さそうな反応を返されれば少し安心するかのようにホッとする
それ故に彼女からの独占欲に近い何かも感じ取り、何故かわからないが冷や汗が出始めるのであった。)
「んッ、ハイハイ…」
(柔らかい彼女の表情を少しの間眺めていたが立ち上がられる。
ワイバーンの影も見ればそろそろ撤退をした方が良さそうだと感じて、男も立ち上がる。)
「それじゃ、エスコートさせていただきますよ。お嬢様。」
(生意気でふざけた様な口調、だが手を取るその動作はとても紳士的。
彼女の手を取れば隣に並び、器用に歩幅を合わせて同時に歩みながらも彼女が働く娼館へ向かおうとする。)
■シーナ > 「次からはシーナ様と呼んで。」
何もかも当然のようにエスコートを受けるが、元来シーナは元いた店でそれなりの格式を備えた遊女であった。
公園からしばらく歩き、歓楽街を囲む川にかかる橋を渡る。
勤務先の娼館につくと、他のキャストと違い堂々と同伴出勤で入り来たり、老黒服に素早く予約の空きを確認させると、希望の時間をクロスに聞き即座に抑えた。
心地よい。
嫉妬や怒りを覚える男ども、ふたなりどもの眼差しが心地よい。
妖刀にも似た気儘さで見るもの全ての心を撫で切りにして、それはそれは優しくクロスと3階に消えていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」からシーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」からクロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 「いや~……噂に違わぬ凄まじさだったな、あの姉妹……」
夕暮れ時の冒険者ギルド、その併設された酒場にて
とある女戦士の協力もあり、無事に討伐依頼を達成したケストレルはいつものように酒を飲んでいた
先日の妹に引き続き、姉の方との共闘と相成った訳だが、前回は後衛の立ち回り、そして今回は前衛の立ち回りを勉強する良い機会となる
……と思っていたのだが、
「ハイレベル過ぎてしがみ付いてくので精いっぱいだったわ……」
絞り出すようにつぶやいて、ジョッキの麦酒を一気に呷った
少なくとも自分があのレベルに至るには、あと10年は要りそうだと心底思ったケストレルである
冒険者として中堅どころに来ただろうかという自負はあったが、まだまだ世間は広いことを思い知らされた
そういう意味では、良い勉強になったとも言えるだろうか
「……それにまあ、個人的な課題も見えたしな」
自身の性質、不殺について
依頼に出る前に、今回の協力者から言われた言葉を思い返す
この特性を、ケストレル自身はどうすべきか、どうしたいかを考える必要があった
■ケストレル > 「……まあ、俺の事はこれからじっくり考えて行くとして、だ
今日のところは飲んで食って、無事に依頼を達成出来た事を喜んでおこう!」
本当であれば、今回同行してくれた女戦士である冒険者も同席して貰うのが筋だったのだろうが
生憎とケストレル側の都合が合わず、こうして一人でプチ打ち上げをしている
一人でやっていたら打ち上げも何もあったもんじゃない、とは初めの内こそ思いもしたが、
何だかんだ普段から一人で飲んだり食ったりしてるので、気にする必要は無いのだ
「にしても、冒険者としての力量もだけど、姉妹揃って美人だったよなぁ……」
にへら、と締まりの無い顔でヴルストを齧りながら
片方ずつだけではなく、いつか二人揃ったところに同行したいものだ、としみじみと呟くのだった
■ケストレル > 「っはぁ……おかわりー!」
空になったジョッキを掲げ、給仕へと声を掛ける
ついでに本格的に腹に何か入れておこうか、とジョッキを回収しに来た給仕へと定食なんかも注文したり
その後は先んじて運ばれて来たジョッキで麦酒を楽しみながら、次いで運ばれて来た料理に舌鼓を打ち腹を満たして
そうして、普段と変わらぬ夕餉を楽しんだのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からケストレルさんが去りました。