2025/09/30 のログ
■ヴァン > 「貧民地区近くの酒場で給仕をするよりはよっぽど安全か」
街の中に働き口は多いが、学生の雇用は不安定だ。
個人商店と違って大きな組織ということもあり、比較的人気はある方だろう。
「そうしようか。今はカグヤさんも手帳は持っていないようだし。しっかり確認して日程を決めよう。
あぁ、それもいいな。あの辺は商店が多いから」
旅館は広いし一日中滞在できるぐらいには見所があるが、周囲の店もまた魅力的だ。
食べ歩きをしたり、買い物をして過ごすのもよさそうだ。
「レビューとしては温泉、宿、食事……かな?
宿泊者専用の浴室が一般の所とどう違うかも書くと良いかな。――掲載先を考えると前者で。
遊ぶのは取材が終わってからですよ、『先生』」
意図に気付いたのか、にやりと笑う。大切そうに鞄へとチケットをしまった。
続く言葉に顎に手をあてて考えるふりをした後、ぐいっとジンジャエールを飲干した。
「今日はもう一段落ついたからね。カグヤの家で日程を調整したらそれで今日は終わり……かな。
もしその頃に疲れて動けなくなってたら、泊めてもらえると助かる」
疲労はしているものの、まだ動いたりはできるようだ。
紙束も鞄にしまい込み、辞去できる体勢をとって――。
■カグヤ > 彼の言葉に頷いて、それこそ悪辣な大人に搾取だけでなく、身の危険すらある環境に若者は身を置きかねないからと笑みを浮かべ。
「ええ、レビューをするなら、周辺環境も含めてでしょうから。
遊び歩いた疲れを癒せるのか、その周辺環境よりも館内が優れている場所はどこか、とかね?
……ヴァンがそう呼ばなければ私だって意識しないわよ、馬鹿ッ。」
大仰に業とらしく怒り拗ねた振り。
はぁ、と大きくため息をついたのは、少しばかり期待している自分が居たから、というバツの悪さもあり。
「ええ、怒らないで欲しいのだけれど……。
今日のヴァンは少し、ううん……目一杯甘やかしてあげたくて。
だから、お風呂に入って、ゆっくり休んで?」
その、ありありと残る疲労に、それでもなお各方面への気遣いを怠らないその誠実さに、
少しでもそれが癒えればと、自らも空のカップを残して立ち上がると、疲労の残る彼を置いて会計を、彼の分を含めてしてしまおう。
それから、彼へ伸ばす腕は、その腕を絡め取りまるで男性が女性にそうするよう、腕を組んで歩き出すような様。
何時もは彼に引っ張られる事が多いから余計に、それだけでも楽しそうに彼を引き連れて自宅へと戻る──。
疲れた彼が意識を手放すまで、きっとただ包むようにその身体を抱き、或いは彼に包まれて。彼の安眠を守る様朝までそっと──。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」からヴァンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」からカグヤさんが去りました。