2025/09/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/書店街」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 夕方の平民地区、書店街の中でも特に品揃えが豊かな書店の中。
銀髪の男は買い物籠を持ってうろうろしていた。籠の中には数冊の本が入っている。
新たに図書館に迎え入れる本と、己が読むための本。
他に何か買うものがあったか、と会計に向かおうとしていた足が止まる。
「あ、そういえば……」
知人へ読んでもらいたい本があったな、と思い至る。
目的のコーナーへの行き方はわかるが、あえて書架を見ながら向かう。
こうやっていると、思わぬ本と巡りあうものだ。場合によっては、思わぬ人と。
■ヴァン > 立ち寄ったのはコミュニケーションに関する本の棚。
単純な対人関係だけでなく、他種族や他民族などについて記されたものもある。
中には動物や魔物相手のもの――おそらくテイマー用だろう――まであるから驚きだ。
男はその中でも一番無難な部類――通常の対人関係に関する本を探す。
「あまり難しすぎない方がよいか……」
ぱらぱらと何冊かめくって冒頭の数ページを読む、を繰り返す。
極端な主張をしているものは男が求めるものではない。無難なものを探していた。