2025/09/21 のログ
■オズワルド > 「とりあえずー…今日決めておくことは後はリスケかー。
混合魔法の授業日はチェック済みで、欠席できないからしばらくは冒険お休みかね。
後発組なわけだからまず追いつかんと…。
でも冬前には稼いで置きたいから、大きめの収入が欲しいなぁ~。」
さてはて、と。
先日舞い込んだ幸運な事態によって変わる秋冬のスケジュール。
それを前に、少しばかり考えこんだりもしながらの道行。
とはいえボケっとしてるわけでもなし。スリの類にも気を付けながら、まだそこそこ多い人の流れに乗っかって露店の並ぶ市場まで。
夕暮れ時の露店市場は、主だった売り物はすでに掃けて、後は売れ残りを扱っている店が多い。
品ぞろえの多い店もたいてい店じまいをしているが、一つ例外がある。
要するに飲食店、特に酒のつまみになるようなのを扱っている店である。
「そのパンの端っこの売れ残り頂戴。」
最初の店でパンを得て
「ちょっと焦げてる肉で良いから安くしてよ!どうせ売れ残って自分の飯だろ。」
次の店で焦げた串焼きを得て
「パンと肉って言ったら飲み物は酒だよなぁ~。」
安くて薄くて温いワインを木のカップ1杯分購入して、安上がりな学生の夕飯の完成である。
■オズワルド > 露店市場に置かれている簡素なベンチとテーブル。
その一つに腰かけて、木製カップをテーブルに置く。カンッ、という軽い音が妙に耳に響く。
パンの耳の部分に焦げた串焼きの肉を乗せて、挟んで、ぐいっと串だけ引き抜けば、肉サンドの出来上がり。
ばくり、と大口開けて食いついて。
「あー…最近贅沢しすぎてたけど、やっぱ身の丈はこの味よな…。」
安くて硬くて焼いただけの焦げた肉と、硬いパンの耳。口の中で塊になってそうなヤツを良く噛んで潰して、それから木製カップの中のうっすいワインで飲み下す。ごきゅんっ。
その繰り返しで、さっさと学生飯は腹の中。カップの中には、半分ほど残った薄いワイン。
「はー…。」
長い溜息。赤い瞳が沈む夕日を見上げて。
「やっぱたまににしておくべきだなこの飯。」
最近の贅沢で肥えた舌には、美味しくない。
口がへの字になった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にバールルカさんが現れました。
■バールルカ > 仕事から帰ってきて、手近の酒場(初見。なお、以降出禁の可能性60%)で
軽く飯と酒食らった後、本命の飯屋に行く途中。
いい具合に酔った角女は、仕事道具の両手斧担ぎながら、のしのしと広場横切る途中で
ふと青年がベンチに座っているのが目に入り。
じ、としばらく見つめていたが、体格からしていかにも見合っていない量の肉サンドを
『飯』と言ったのを聞くと、普段から目つき悪い眉を更にきりりと上げて・
ずかずかと青年の方に近づいてきて。
ちなみにそこそこきこしめていて、ほんのりどころか結構酒臭い。
「おいゴラァ! てめー、ンな体しといてそれっぽっちの飯で足りる訳ねーだろうが、ああ!?」
一言言ってから、こんどはにんまりと愛想よく(当人比。それでも結構目座ってたりするが)笑いかけて
続きの言葉を。
「若いモンがンな事じゃ、女抱けねーぞおい♪
どうだい、このバールルカさんが奢ってやるから、飯屋付き合わねーか?
折角のいい体がやせっぽちになるようなの、見過ごすわけにはいかないんでねえ・・・」
ようは質の悪い酔っ払いが若人に絡んでいる構図である。
果たして強引とも呼べない無体な誘いに、相手が乗るかどうか・・・。
■オズワルド > 「あーん? いきなり声かけてきてナニモンだぁ?」
ガラの悪い冒険者ゴッコしながら声の方を振り向き――
うお、デッ…!
まさかあのサイズ…メイちゃんやローズマリーさんすらも上回るデカさ…!
いやでもタッパもあるしな。
「なんだ、ただのナンパか。ナンパか?」
あれえ?って首傾げた。今逆ナンされてんの?オレ。
しかしこのおねーさん酒臭いな!後笑顔がいかついな!
そういうところも女性の可愛らしさだと思います!
「ははーん、このオレを逆ナンするとはおねーさん酔ってるね?
でも良いっすよ。この量じゃ足りないのは解り切ってるんで、ゴチになりまーす!」
ウェーイ!
軽いノリでナンパに乗っかった。女の誘いを断るなんて、そんなことある?ないよ!
「で、何喰いに行くんです、おねーさん。
肉?魚?まさか野菜ゴツ盛りとか言いませんよね?
あ、酒はあんま強くないんでほどほどの店だと助かりまーす。」
聞いてから、安いワインの残りは飲み干した。よし!何時でも行けますよとばかりに腰を上げて、片手に木製カップを携えた。
■バールルカ > 「ナニモンってさっき言ったろが、バールルカさんだよ。
仕事はってんなら、ま、いわゆる傭兵って奴さ。
今ん所ギルド登録しかしてないけど、何かあったら雇われてやってもいいよ?」
立派に出るとこ出ている外見と違い、何とかかろうじて女性と判る低くガラガラの声で答え返し。
『高いけどね』と付け加えるのも忘れずに。
「アッハッハ、こう見えてもオトコには不自由してないんでねえ。
そんなしょぼくれた飯食ってるのを引っ掛ける程、落ちぶれちゃいないさ」
更に笑み深くするが、何と言うか・・・普通に肉食獣のそれにしか見えない。
「ああん?ンなもん決まってんだろ、肉だよ肉!
酒は・・・まあ頼みたかったら頼めばいいさ、あそこあんまり種類置いてないけどね。
それより、折角奢るんだから中途半端な量しか食えないってのは、許さないから覚悟しときな?」
乗り気な青年の肩を結構力込めてバシッと叩こうとかしながら
(ちなみに何も対策しないと、折角食べた肉サンド吐き出しかねないレベル)
目当ての飲食店に案内していく。
着いたところは店構えは普通だが、入った途端にコショウ系の香辛料が匂うような店。
ちょっとふくよかな店主が持ってきてくれたメニューは、3分の2が何らかの肉料理で
(塊肉をただ焼いただけのものから、シチューとかまで色々バリエーションあり)
残りのページにパンとか飲み物が所狭しと詰め込まれている、そんな感じ。
なお、肉の種類も大分多めで、何なら挟まっている羊皮紙に書かれた
日替わりめいた肉が『ダイアウルフ』とか書いてあったりする。
そんな店に入って、手近な4人掛けテーブルにさっさと腰降ろしてから、
「あたしは、いつもの日替わりを塊で頼むよ。
こっちの・・・ええと、誰だっけ?とにかくこいつはここ初めてだからさ、しっかり選ばせてやっとくれ。
それと・・・先にエール3杯早めに持ってきとくれ。待ってるだけてのも退屈だからさ」
注文聞いた店主はオズワルドの方に、『あなたも酔っぱらいの相手は大変ねえ、エールの序でに何か軽いもの
持ってくるね?』とか一声かけてから、とりあえず店の奥に引っ込んで。
■オズワルド > 「おっ、良いんです?おねーさん強そうだから、助かりそうだな。
ただ今んとこ、人雇うほどデかい仕事のアテがないんで――アテが出来たら頼むかも?
ま、そんな仕事回ってくるほど有名人じゃないんですけどねー。」
けら、と笑いながら。
特徴的な声にちょいと首をかしげるところもありつつ、高いけどね、という注釈に、うへ、と肩をすくめておどける仕草。
「まあ確かに、おねーさんクラスなら男なんていくらでもなんとかなりそう。
やっぱこー…男娼とか?それとも、同じ力量の男冒険者を捕まえてあはーんってな具合です?」
冒険者の女性相手の話し方があんまり慣れてないし、相手も普通に下世話な話をしてるので、下世話な話も普通にする。
ただ、背中を叩かれるのに、おばーっ!って体が前のめりにテーブルに突っ込んで、片手に持ってた木製カップはどこか彼方に飛んでいった。
飛んでいった先で、美女相手にしつこいナンパをしていたチンピラの頭に直撃して、美女が助かったのはまた別の話…。
ぎりぎり胃の中身を吐き出さずに済んだのは、ほんとにぎりぎりで耐えられたのが奇跡。或いは幸運の賜物だろう。げふっ。
「いっつつつ…おねーさんの腕力じゃ小突かれただけで胃の中身がでていきそ。
背筋伸ばすんで、叩くのは勘弁してくださいよー!
で、肉? よっしゃ、肉なら大歓迎。がっつり食わせてもらいまーす!」
所で中途半端ってどのくらいなのだろうか。
それを聞かない勇気が男には存在していた。だって確定してたらそのくらい食わなきゃいけないし…イイ感じに!腹が満腹で済む程度に収めたい。
――それはともかく。
見るからにイイ腕の傭兵が飯を食う店っていうのも気になりはする。
なので、興味津々ついていった先。まず鼻を突く強い香辛料の香りに、眼を細めた。
店までたどり着けば、ひとまずおねーさんの対面席に、ひょいっと座らせていただいて。
どうもーって言いながらメニュー表を受け取って。
「オレはオズワルドです、よろしく、バールルカおねーさん。 ルルカおねーさんでも良いです?
あ、どうも店主さん。いえいえ、楽しんできてるんで大丈夫ですよぉ! とりあえず、オレも一つは日替わりのお肉ください。塊肉を焼いたやつで。あ、エールも1杯おねがいしまーす。
ダイアウルフ食ったことないんで楽しみですねー。 ルルカおねーさんはしょっちゅうです?」
お尋ねしながら、メニュー表を指先でなぞりながらに眺める。思っていたよりメニューは多い。
と言うか、肉の種類が多い。こいつは悩むな、と目を細くして――
「あ、トカゲ肉ある。これはマストだな。」
味の好奇心、現る。
■バールルカ > 「んあ?ハッハッハ、だだだ男娼なんて使う訳無いだろう?
何かこーさ、いい感じに酔ってると、知らないうちに男があたし部屋に連れ込んで、上で腰振ってたりするんさ。
まあ、そのまま『オレの女になれ』とか言って来る馬鹿は、2・3日人前に出られない顔になってもらったりするけどね?」
・・・青年はいきなり角女の大分痛い所をついたようだ、慌てて誤魔化すように普段の行いを語ってみたりもする。
ちなみにこの角女酔うと色々だらしなくなる様で、普段やらない騒音めいた歌披露してみたり、
今言ったみたいに男に乗られたりしているようだ。
それで男の思い通りになるかは・・・多分フルパワーの拳とか食らって無事ならありえるかもしれない。
「ああ?人の名前勝手に略すんじゃないよ、バールルカって呼びな。
そいや、あんたは何ていうんだい?言いたくないならこのままあんた呼びするけど構わないね?
お?ハハハ、いきなりいくねえ。いいよいいよ、そういうがっついたのは嫌いじゃないよ・・・。
しょっちゅうってほどでもないよ、あたしもこの店知ったのはつい最近でね、
おんなじ傭兵やってるおっさんに教えてもらってから、ちょっとイイ事あったり金がある時に来てるだけさ」
とか言っている間にエールの入った大ジョッキが3つと・・・オズワルドの前には恐らく雑多な大き目の肉が入ったカレーが、
普通のサイズでごとりと置かれる・・・どうやらこの店において『軽い』とはこのレベルらしい。
まあオズワルドが男性で良く食べそうに見えたというのもあるのだろうが。
店主は改めて注文聞いてから『お兄さんなかなかいい趣味してるわね、何なら今後ともごひいきに♪』と
日替わりとトカゲに興味示しているのが好感触とみて、店の売り込みに走っていたり。
そのまま再び厨房に消えていく店主の後ろ姿(主に尻に視線固定)見やりながら、
早速ジョッキ掴んでそのまま飲み始めて。
ついでにオズワルドの方に残ったジョッキの一つを押しやるのも忘れない。
無言の圧力で『とりあえず呑みな』と言わんばかりに。
■オズワルド > 「ああ~…なるほど。酔っぱらったおねーさんの魅力に負けた男どもが、勝手に寝所に連れ込んでると。
デカパイに、負けたんだろうなぁ…。」
しみじみ語るおっぱい好き男。
人前に出られない顔にするくだりには、おっかねえ!って肩を震わせるそぶりをして見せてから、けらりと笑って見せて。
「つっても、2~3日で済ませるあたり、おねーさんは優しいなあ。 あ、はーい。バールルカおねーさんで。」
呼び方は直す。素直!
「オレはオズワルドですよ、オズワルド。オズでお願いします。短くて呼びやすいでしょ?」
改めて名乗っている間に、届いたカレー。そうか、これが軽いのか…。
大食い店舗の予感に、ゴクリ、喉を鳴らす。
今夜は腹が膨れ上がるような夜になりそうだ――。
「せっかくのおごり飯なのもありますけどー、香辛料もしっかり使ってる肉に早々ハズレなんてないでしょうから。
しかし、ほほー。傭兵間に伝わる店…そういう流行りもあるんですねえ。」
言ってる間に、此方に押しやられたジョッキを、どうもー!と笑顔で受け取って。
「じゃ、今日はバールルカおねーさんにあったちょっといい事或いは大儲けにカンパーイ!」
ジョッキを持ち上げ、乾杯の仕草。その後、ようやくジョッキに口をつける。ングッ、ゴッ、ゴクッ。ぷはぁ!
「で、実際のトコどんなイイコトあったんです?大物の賞金首でもヤった感じ?」
ごとんっ。ジョッキをテーブルに置いてそう尋ねつつ、スプーンでカレーを軽く混ぜて…ライスと一緒にばくり!お、香辛料拘ってる店らしく辛くてうまいなコレ。もぐもぐ。
なお、店のPRについては、ひとまずどんな肉扱ってるか把握してからでー!ってまだ少しメニューを探る様子で興味深々なのは伝えて置く。
■バールルカ > 「ヒトに略すなっつっといて、あたしがする訳ないだろが。
判ったよ、オズワルドだね?まあ仕事でも何でも用があったらよろしく頼むよ」
出てきた料理の量に少し気おくれしつつあるオズワルド見て、なんとなく『してやったり』みたいな
ワルイ笑み浮かべながらジョッキ傾けて。多分いい酒の肴にしているようだ。
「ああ、違う違う。・・・これはあたしの勘だけどね、どうやらそのおっさん、ここの店主に惚れてるみたいだよ。
何となく見ている時の目の色が違う気がすんだよ・・・まああの体なら判らなくもないけどね、
あたしから見てもいい尻してるし、多分脱がせたら抱き心地良さそうなのは間違いないと思うよ」
傭兵の流行りかと言われると大きく首横に振って、確証はないけどねと前置きしてから、
角女の考えを伝えて。恐らく大きく間違ってはいないのだろうが。
「ハッハッハ、逆だよ逆。
隊商の護衛だったんだけど、道中見事なまでに何も無しでね、それでも色々警戒してたせいか報酬多めだったから、
ほとんど丸儲けだったってだけさね。
ま、とりあえず来たもん食ってから、次のを決めようかね・・・」
そう言っている内に多分2キロはありそうな塊肉が二つテーブルに置かれ・・・
カレー一杯とその肉食べた後にまだオズワルドの腹に余裕あるかどうかはさておいて、
奇妙な店での一夜は更けていくだろう。
■オズワルド > 「オレはオズって呼ばれる方が好きなんですけどねえ。まあいっか!
傭兵さんが必要な事態になったら頼らせてもらいますよー…って、ワルイ顔してる!バールルカおねーさん、今の顔はワルい顔ですよ!?」
ちょいちょい!ぺしんっとテーブルを叩いて訴える。まあ、甘えるような楽し気なものではあるけれど。
「あーはん?なるほどなるほど…確かに抱き心地良さそうですもんねえ。
加えてたっぷり食わせてくれる情のある店主…ともなれば、ベッドの上でも多情になりがちなの期待しちゃいますよねえ。
わかるわぁ~。」
エロい話になると食いつきが良くなる。そして紹介したおっさんのメンタルも判る。
店が流行って喜んでほしいんだろうな~…! おっさんの話であっても、恋愛ネタには口元がにまりとする。
健全だな…!傭兵のおっさん…!
「なぁるほど。意図せず楽して儲かったと。そいつは気分良く飯と酒に耽りたいってもんだ。
こいつは気持ちよく食いきってバールルカおねーさんに、おごってやって良かったぜと思わせるだけのくいっぷりを――」
ごとん。
いま 目の前に置かれた肉は とても大きいですね?
「……………。
上等だ食いきってやるぞぉ!」
がおう。
若人、ナイフとフォークを武器に立ち向かうことを決意す。
まあ、先にカレーを頂いてからの話にはなるのだけれど。
果たして若人はどこまで食べることができたのか。お残しはしなかったのか。なんならちゃんと歩いて家に帰ることができたのか。
知っているのは、バールルカおねーさんとふくよかな店主さんだけだろう…!
翌日のこと
朝飯どころか昼飯まで抜きで元気に過ごせていたそうな。食べすぎ注意!
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からオズワルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からバールルカさんが去りました。