2025/09/13 のログ
■イグナス > さて。どれくらい待ったか、しばらくしてようやく雨もやみ――
大男の姿は街の中に消えていって、とか
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 広場」にカグヤさんが現れました。
■カグヤ > 散歩に食事、充実した休日を過ごす事が出来た。夕食後に少し嗜んだお酒も入って気分よく、普段ならば日が暮れた時刻に近寄る事のない広場へ足が向いた。
中央の開けた空間、いくつか並ぶ外灯とその下のベンチを巡りながら、辺りの見通せる奥のベンチに腰を下ろすと、少しアルコールで火照った顔を手で仰ぐ。
「無理にでも、何か買うべきだったかしら──。」
そんな感想が出るのは結局買わなかった富裕地区での街歩きを思い出して。
よくよく考えればアクセサリらしいものは何一つ着けて居ない。自らの指先を見つめ、その指先が耳に触れて、そんな物思いに耽る。
■カグヤ > ベンチで暫く休息の後、夜風の心地よさに冷えた頭。
気分良さそうに立ち上がって背を伸ばしてゆっくりと街へと戻ってゆく。
ご案内:「王都マグメール 広場」からカグヤさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
■ラリー > 平民地区内のその小さな古書店は、わりと地区の中心の近くにありながらほとんど目立たず、立ち寄る者もそう多くない。
また古書店という性質上、商品の劣化を避けるために出入り口の向きなど日差しが殆ど入らない設計になっていて、店内は薄暗い。
そんな店の奥、接客カウンターの向こうで椅子に座って文庫本を読んでいる店番らしき少年の姿があった。
この店は少年の実家が経営しているもので、書類上は別の人間を立てているが実質的な店長は少年が務めている。
それ故、この店は少年にとって学院の図書館以上に自由のきくテリトリーである。
獲物となる対象が訪れれば、ほぼ確実に術中に囚われる羽目になるだろう。
もっとも、客足の少なさから獲物の出現は図書館以上に運任せではあるが…その時はその時、が少年のスタイル。
ただ静かに、読書に没頭しながら客の訪れを待ち続ける。
なお主な客層は通常の書店では見つからないような商品を求めるマニアックな本好きか、
遠方の客との本のやり取りの依頼を受けた冒険者あたりとなる。
少年の修理の腕はそれなりに定評があるため、そうした依頼もぼちぼちやってくる。
「…ん」
そうしていれば来客を告げるドアベルの音が響いて、少年はゆっくり本から顔を上げ
珍しく現れた客の姿を視界に入れた。
さてその客は少年の獲物になりうるような者なのか、それともなんでもない一般客か…。