2025/09/07 のログ
イグナス > しっかり飯を食べて、さて、腹もいっぱいになったし――次は何をしようか。
意気揚々と大男は酒場を後にして――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」にラリーさんが現れました。
ラリー > 「…よし」

ある日の平民地区の古書店。開店の準備を済ませた目立たない少年は、感情の起伏というものが
見られないながらどこか達成感を滲ませる声色でそう漏らすと、静かに店の扉を開けた。
店の方角の関係で陽光が店先に差すことはないが、代わりにその向かいの景色は明るく太陽に照らされている。
その光景にまぶしげに少し目を細めてから、扉の掛け看板を反転させ"CLOSE"から
"OPEN"に変え、開店の作業を完了する。
あとは店内に戻り、いつもどおり悠々と読書しながら来るかもわからない客を待つ…そう思って
いたところで、こちらに近づいてくる足音が聞こえる。
珍しく開店早々の客の訪れか、それともなにかまた別の用向きか…
ともかく少年は緩慢な動作で顔を振り向かせてそちらを見た。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
イグナス > (…日々暑すぎでは?)

じりじりと照り付ける太陽の下でそんな思考をしていたのが、つい先ほど。
夕刻に差し掛かろうというのに、陽の光はあんまりにも強いのだった。
――で、それが変化するのもほんの一瞬だった。

「うわ……。どー、…すンだこれ。」

ザーーって大きな音。先ほどまで汗だくで、だったはずが、今は別の意味で湿気て、べたべたする。
大きな大きな雨粒。人々は急いで目的地に走り逃げて行った。
で、特に行くアテもない己は、ほんのわずかな時間で雲で覆われて暗くなった空を見上げてるんだった。

適当な店の軒下。なんとか濡れネズミになることは避けれたものの、雨が止む様子はない。

「……まァ、仕方ねェか。」

一旦あきらめた。
とはいえこの大雨の中を走り抜けるのもなんなので、壁に背をこすりつけて、なるべく濡れないように。
目的のある何かってワケでもない、のんびりと雨の様子を見ててもいい。
たまに跳ねる水滴は、ちょっとばかし不快だったが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に怪異譚・墓地の少女さんが現れました。
怪異譚・墓地の少女 > ちりりん、ちりいん
雨の合間に、愛らしい鈴の音が鳴った
それはどこか誘うように、店の横の路地奥から鳴る鈴の音

いかにも筋骨隆々で、欲の強そうな…
つまりは、寂しさを紛らわせてくれそうな巨人を誘う鈴の音

都合のいいことに、路地には高い屋根が張られている
雨にぬれずに、鈴の音を追うことはできるだろう――

進んでいけば、いつの間にか景色は変わり
不思議な、少し怖い、けれど淫らな場所に入ることになる…

イグナス > ちりちりと鳴る音に、ふいに顔を上げる。
この雨の中聞こえる音――。まるで自分を呼ぶような音。

理由があったわけじゃない、わけじゃあないんだが。

「…なん、だ?」

誘われるように足を踏み出す。
もともと怖いもの知らずの大男だ。
そのまま、景色は変わりこことは別の場所へ――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
怪異譚・墓地の少女 > 【お部屋移動】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から怪異譚・墓地の少女さんが去りました。