2025/09/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
イグナス > もしゃ、がふ。もぐもぐ。
――あんまり品のない、飯を咀嚼してかっこんで、飲み込む音。
平民地区の酒場、冒険者御用達の酒場であるがゆえに――まあ雑多でやかましい。

そこかしこで冒険の自慢話、吟遊詩人の歌、酒、女に喧嘩。
この世のカオスを詰め込んだような、しかして日常の一角で、これまたすごい光景だった。
4人は掛けれるしっかりとしたテーブルの上に大量に置かれた料理たち。
それを貪るは、それに見合った大男だ。

「んぐ……っ、ぷはっ。――…ッッッ、…ぐは……っ、あー、…。」

早速喉に詰まらせた。鶏肉を骨ごとかみ砕いて飲み込もうなんぞしたからである。
どんどんと胸を叩き、酒でそれを流し込む。ぷはあ、と生き返るように気を吐いて。

「はー………。美味い。足りねェ。」

そんな様子だったのにまだ食うつもり。
こっそりと皿の料理を盗もうとしたチンピラを蹴飛ばしながら、羊肉の香草焼きを追加注文。
この男もまた喧騒の一員だった。