2025/08/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にスルーシャさんが現れました。
■スルーシャ > 「あっついわねぇ……。」
外套の中に冷気魔術のタリスマンを仕込んでいるとはいえ、それでも酷暑は顔の肌を焼く。
暑さが和らぐまで活動を控えようとも考えていたが、それでも己が求めるような素材は
むしろこういう時にこそ活発に活動しているもので。
「人間って難儀よねぇ……。」
大通りの雑踏に紛れながら独り言ちる。才能ある者でさえ埋もれて額に汗を流して働かなければならない。
魔族は魔物の延長と言う性質上、力ある者、有能な者が取って代わる地域も存在する。
だというのに、有能な者ほど愚かな権力者に埋もれさせられ、そして浪費されていく。
だから自分のように商品として磨き上げる存在が人間という素材を有効活用する義務があるのだとさえ思う。
「さて……。」
心に隙間が、闇が埋もれた者がさているだろうかと、己の目に留まる者を求めて。
だが流石に今日は活動するのも億劫な日ではある。
いっそ、尖兵達の元へ行くのもいいだろうか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミランダさんが現れました。
■ミランダ > 「……この暑さでなんでこんなに人がいるのよ……」
本来は夜に溶け込むような黒の三角帽子に魔女のローブもまだこの陽の高い時間帯ではよく目立つ。
そんな女の進路が少し開くのは、先導する犬が小さく吠えて道を空けさせるからだろうか。
暑さを和らげるためか、わずかに風を自身のまわりで循環させているからだろうか、
薬草や調合液の混ざる匂いと魔力の痕跡がその風とともに女の背後に残るだろうか。
■スルーシャ > 「……へぇ」
今時伝統的な出で立ちの三角帽子が目に留まる。
ゆっくりとそちらへと歩みを向けて、知覚を鋭く研ぎ澄ませる。
魔力と共に流れて来る薬の匂い。
人、ではあるがどちらかといえば特異な部類。そして見目も良くスタイルも良い。
人通りが少なくなるまで後を追おうと思ったのは、先導する犬が人気を割っていくスムーズさと、
彼女から聞こえたボヤキに共感するようにいい加減夏の暑さに滅入っていたのもあって。
(人間達は何故魔力結界を張る癖に熱遮蔽はしないのかしら)
そんなことを想いながら、その後をつけて。
……犬にも、洗脳は効くだろうか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミランダさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミランダさんが現れました。
■ミランダ > 三角帽子から一本にまとめられて垂れる銀の髪が女の歩調に合わせるように左右に揺れる。
一歩歩くごとに揺れる胸とお尻はゆったりとしたローブからでもわかる肉付きの良さだが――声がかからないのは警護している犬のせいだろうか。
人ごみも苦にせず女が歩く、魔力の流れは背後へと流れるからか、背後への警戒は若干、薄い。
「……ん? どうしたの?」
先導する愛犬の歩調が、止まる。
背後、主を振り向きながら小さく吠えた。
追いつき、しゃがみ込みながら愛犬の両頬に手を添え、覗き込むだろうか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミランダさんが現れました。
■スルーシャ > 「ああ、やっと追いついた。ふぅー、暑いわね。」
見定めようとした魔女だけでなく犬も相応に優秀なのだろう。
あるいは、己の視線以上に意図に気づいたのか吼える鳴き声が己の方へと向いて。
しかしそれで躊躇することはなく、距離を詰めて、後ろから声をかける。
先に仕掛けるのは魔女ではなく犬。
警戒するようにこちらを見るならば視線を合わせて、鎮静化の魔術を強く注ぎ込み、興奮を抑えていく。
「貴女ポーションの作成とか大丈夫? 急ぎの依頼をしたいのだけれど大丈夫かしら?」
言葉には僅かに好感を強める言霊を添えて囁くように、微笑みながら言葉を投げかける。
犬をどう扱うか思案しながら、相手の反応を伺って。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミランダさんが現れました。
■ミランダ > 「――っ、と。」
じっ、と愛犬のくりくりとした目を見て、自分と――その背後に映る姿を確認する。
愛犬の意図を読み取ろうとした瞬間にかけられる、声。
振り向くと同時に、護衛の犬はかけられる魔術に反応してか、お座りの姿勢となり、でかけた警告の声もでず。
「……急ぎ? 内容と値段によるけど、お話を聞かないことには――。」
しゃがみ込んだまま話すのは相手にも失礼だろう、と立ち上がる。
相手と正対したからか、前から後ろへと流れていく自分が生み出す風の流れが相手の装備するタリスマンから流れてくる冷気の流れを捉えて。
「……料金は心配しなくてよさそうかしら」
そういった装備にお金を回せる冒険者ならとりっぱぐれはなさそうだ、と警戒度が一つ、下がる。
要件をどうぞ、とばかりに青い目が視線を合わせようと動いて。
■スルーシャ > 犬自体が使い魔、良く警戒して対策を施した類ではないと術の効き目から判断して、
こちらの持ちかけに応えた相手の瞳を見つめる。
効果よりも隠蔽性が強い好感の魔術を視線に乗せて相手と目を合わせに行く。
人間達の真摯な振舞いとして相手の目を見る、という行動はこういう時に利用しやすいなどと思いながら。
「お店があるなら、そちらに出向きたいのだけれど、数はともあれ種類がね。
それに、ほら、今日は暑いしここで話すのも貴女にも迷惑かかりそうだからね。
良かったら途中雑貨屋で果実水でも買っていかない?」
瞳に、言葉に、好感の魔術を乗せて、そして冷気に対しての反応、己への値踏みを悟れば
外套を揺らめかせて、腰から下げている繊細な細工の刺剣を覗かせて羽振りの良さを見せて。
「色々難易度が高い薬もあるけれど、大丈夫かしら」
クラフターのプライドを刺激するような言葉も一匙添えて。
■ミランダ > 「――ぅ……あ。」
不用心に視線を合わせた直後、ずきりと脳に走る違和感。
三角帽子に隠れる額に手を合わせ、一つ息を吸う。
魔術?と下がった警戒度を戻しながら、視線を下げ、目を合わせないように相手を観察するが――物理に寄った装備。
隠されて行使された魔術の痕は見当たらず。
「……ごめんなさいね、少し暑さにやられたみたいで――……
えぇ、お仕事の話でしたら喜んで」
外套の動きに誘われて視線は装飾が施された刺突剣。
小さな頷きとともに、こちらを試すように投げられた言葉にム、と。
魔女帽子の下の青い目が反射的に、まっすぐ向けられる。
「あまり無理難題じゃなければ――」
あ。と覗き込んで重なってしまった視線に気が付き、うかつさに小さな声があがるが。
■スルーシャ > (へぇ……)
洗脳の為に隠蔽性に特化した、抵抗する概念さえ並の相手では生じさせない魔術に反応する。
看破までは出来なかったようだが問題なく浸透しなかっただけでも賞賛に値する。
自分好みの胸と尻の大きさ。そして見目も良い。その上で並々ならぬ才能に内心舌舐め擦りをする。
少し、既成事実も、と、貴女が目を反らした時に犬へ向けて好感の魔術を注ぎ込んで、手招きして。
すり寄ってくれば目の前の事実が相手の警戒と判断を翻弄も出来るだろうか。
「大丈夫? そうよね、ここ数日の暑さは尋常じゃないもの。
じゃあ、貴女のお店で【ゆっくりお話しましょう】か……。」
練り込んだ魔力。先ほどよりも効果の高い好意を抱かせる魔術、そして淫蕩の魔眼を添える。
目を反らそうとしても、先ほどの暑さにやられた、と言う言葉へ追従するように頬に手を伸ばして、
大丈夫? と身を案じる言葉と共にこちらから視線を合わせて、更に注ぎ込んで。
「……さあ、行きましょうか。」
そうして、連れ立って貴女の店に向かおうとするだろう。
■ミランダ > 脳内をめぐる危険信号。
自分の魔力の流れに紛れ込んだ異物に反応してか警告が脳内に響く。
が、それすらも誤魔化すようにすり抜け塗り替えてくる魔術。
「警告」と「好み」いつのまにやら向けてしまう好意として魔女の頬が緩み、わずかに紅潮した。
「……この子が気に入るなんて珍しいわね。
えぇ、涼しいところで『ゆっくり』とお話できれば」
吸い込まれる視線、頬に伸ばされる手に自分の手を無意識に重ねてしまう。
最後の抵抗とばかりに抵抗の魔術が危機を感じて体内を走るが――あまりにも遅かった。
「こっち、ですわ」
くい、と腕を組もうとし――豊満な胸を相手に確認させるように押し当てながら、好奇と淫靡が混じった雌の視線を隠しもせずに相手に向け、この先にある自分のお店へと向かうだろう。
■スルーシャ > 【部屋移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からスルーシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミランダさんが去りました。