2025/08/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 比翼の番亭――軒先」にドリィさんが現れました。
ドリィ > 時刻は午后。
入り用にて街へ出ていたら――驟雨に遭遇した。
景色が白み、石畳に波紋踊る程の雨勢。流石に駆け足にて、手短な軒に避難する。
女の煉瓦彩の髪もしっとりと重く流れて水滴を滴らせ。
長くカールした睫毛にのった雨粒が、瞼の羽搏きと共に散り零れる。

「~~~~~ッ、濡ッれたぁー……… っ…」

あーーー…と呻き、深い嘆息。
濡れ透けるよな装束でないにせよ、雨粒がもっちりと膨らみ熟れた胸の谷間より着衣の内に滲みて、蒸れるのだ。
そうなれば多少は不快で、何方にせよ濡れぬに越したことは無い。

「ンー… コレ、直ぐ止むのかなァー……」

此処迄盛大に降られると走って帰る気にもならぬ。
掌で束ね持った髪を軽く肩元にて絞ってから、後ろにて纏め乍ら、
未だ勢衰えぬ悪天を見仰ぎ。次いでうっかりと飛びこんだ軒――背後、屋号を眺める。…逢引宿。
酒場が備えられていて飲めるなら喜んで時間を潰すのだがそれも怪しい。
考える。寧ろデイユースにて風呂に浸かるなんてのも悪く無い。
この手の店の湯船は無駄に豪奢であるし、まぁ――適当宣って一人で借りても良いのだし。

ドリィ > 雨は未だ止む素振りを見せず。
暫くの後、女の選んだ手段は如何なるものだったか。
その姿は軒下に無く――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 比翼の番亭――軒先」からドリィさんが去りました。