2025/08/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 古書店」からラリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」にキタさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」にリュミエールさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」からキタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にノックスさんが現れました。
ノックス > 「ま、こんなもんか」

朝早くから受けた依頼を報告し、報酬を受け取った昼下がり。
もう一つぐらい依頼を受ける事ができればと依頼を探すが、やはり午前中にほとんどの依頼が出ており。
残っているのは新人向けか、面倒で人気がないものばかり。

「誰かいりゃ悪くないのはあるんだよな」

中には自分に向きそうな群れの討伐もあったりするが、一人では受けれないとなっているので受けることもできず。
実に残念だとため息を吐けば、その依頼から目を離し。

この際、護衛でも新人教導でも良いのでと依頼を探して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からノックスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 富裕地区にもほど近い、平民地区の裏路地。
ひっそりと目立たぬよう看板の出ている酒場は入り口は簡素。

中に入っても、表の様子からすればやや上等な内装であるくらいで他の酒場と変わりはない。
その実、密やかに強い薬効のある飲み物を提供しており、普通の酒で酔う者に混じって、ひっそりとその飲み物を愉しんでいる者たちがいる。

何も知らずに入り込んだ者の中で、常連や従業員に目を付けられた者はその一見薫り高い蒸留酒のような酒精香る飲み物を薦められ、その効果で深い酩酊、微睡みのような姿を晒しては食い物にされることもある。

その酒は魔力を溶け込ませた術効交じる魔法酒とでもいうような代物。

薬効染みた効果を液体に魔力込めて発動させるそれは、うまくその術効を中和しながら飲めばそれこそ美味な酒になるという捻くれた代物で、その術式も巧みに隠されている。

術式そのものも度々組み替えられるので、魔術、魔法に造詣深いものはそちらの解析を楽しみに訪れることすらあり。
魔導士貴族は酒精もながら、解析目的に時折訪れている一人。

バーテンの隣からにやにやこちらを眺める、隠居魔術師が仕込みの主で酒場のオーナー。

「ふぅむ、うむ。美味いのぅ…」

その日は解析も上手くゆき、オーナーの少々悔しそうな顔を眺めながらの美酒に酔っていた。

店内は寂れた入口からは想像できないほど賑わい、あちらこちらで酔いつぶれ誰ぞの獲物になりそうなもの、逆にカモを目聡く探す者。術酒を知って楽しむ者、知らず楽しむ者、普通の酒精に酔う者など様々なもので席は埋まる。

初老の男の身なりは上等。カモと見て絡みに来るか、貴族だからと遠巻きにするかはそれぞれだろう。
あるいは同好の士なら、術酒のことで絡んでくるのかもしれないが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に枢樹雨さんが現れました。
枢樹雨 > 興味惹かれる何かを探し、王都を歩く中でのこと。
ふと目に留まった、目立たぬ看板。それが示す、店とは認識し辛い扉。
客を求めるにはどうにも不向きなそれに、自然と手が伸びていた。

店に入ってみれば、魔導機械による安定した室温に肩の力が抜ける。
磨かれた床を白木の下駄で踏めば、カラリと鳴る音。
それに重なるように己を迎え入れる従業員の声があれば、視線は其方へ。
他の客を煩わせない、静かでいて柔らかな声音。
上質な店なのだと、それだけで感じ取れる。
今、持ち合わせはどれほどだったか。
そんな思考が頭を過るも、酒を提供する店とわかれば退く気も起きない。

案内されるままに腰掛けたのは、カウンターの一席。
着物の裾乱れぬようにと、自然な所作で脚に手を添えながら腰掛ければ、しばし注文に迷う時間が生まれるだろう。
その結果、声かける従業員に勧められた一杯を注文するに至る。

目の前に置かれたグラス。その中の琥珀色。
長い前髪の隙間から覗く蒼でそれを見つめた後、華奢な指がグラスを持ち上げる。
氷が硝子にぶつかる涼やかな音。香る酒精に細められる瞳。
薄い唇へとグラス寄せれば、ひと口、魔力溶け込むとも知らぬ其れを喉へと流し込み。

「っ―――」

鼻を抜ける香醸造樽の香り。喉を焼くアルコール。
酒を好む者として好感持てる味わいに浸ろうとした次の瞬間、体内巡る魔の力に波紋が広がる。
驚きに丸くなる瞳。同時に揺らぐ頭。
長くを生き乍らに他者との関わり知らずにいた妖怪は、魔力的干渉への対策もまた知らず。
無垢で無防備な魔の泉に染み込む術効は早く強く、真っ直ぐに伸びた背筋が前方に傾いて。

ルーベル > 隠れ家的な装いの割には普通以上ににぎわうのは、少々特殊な店であるからか。

そこに現れる異国情緒あふれる恰好の者に、少しだけその喧騒が治まる。
好奇心と興味と。様々な思惑に晒されながらに、からりころりと、こちらも王国では見慣れない履物で床を打ち鳴らし歩くから、余計にその者が通ったところは一時だけ静寂を齎されるようで。

その者が魔導士貴族の隣にと案内されて来れば、魔法酒をちびりと舐めるように楽しむのを止めて見やる。
美しく伸びる黒い髪。目元までもそれで隠れ、更にはヴェールまで被っているから妙に神秘的。
黒髪自体は珍しくないが纏う装いは相応に珍しい。シェンヤン風にも見えるがそれよりもどこか、おとなしめに見える。

暗金の瞳を横にと流し、その相手…どうやら女らしいことは、腰下からふっくらと曲線描く臀部で想像できた。

従業員が悪戯のつもりか、魔法酒を薦めるのを聞けば、趣味が悪いと内心溜息を吐く。
あるいは彼も彼女に目を付け。その神秘的な装いに、邪な思いを抱いたものか。

魔法酒は一口飲むと上質な酒がベースであるから、酒飲みには酷く美酒に思える。
けれども、そう。きちんと対策するか、元々魔法に強くなければ…今の彼女のように。

酒精ではなく。術効込められた魔力でもって酩酊させられ。
あとは、それこそ、その術を解析できる者によって、その魔力を良いように扱われてしまう、こともある。

ゆえに。

「おや。酒に慣れてないのに、よほど強いものを呷ったのかのぅ…♥」

恐らくは同じようにしようとしていたのだろう従業員を牽制するように声に出して、隣席の女の様子を指摘し。
介抱するふりをして、その背に指を這わせる。

そこから注ぎ込む魔力は、魔法酒の術効を淫靡な媚毒めいたものにとするようなもの。
ゆっくりと撫でまわしながら、彼女の身体に淫欲の火を灯してやろうと画策する。

すまんの、とばかり。従業員に視線を向ければ、肩を竦めて彼はその場を離れて。

枢樹雨 > 王都においては珍しい、着物と名付けられた異国の衣装。
それを正しく、乱すことなく着付けるが故、他者から視線向けられることは日常。
故にこの店においても其れに頓着することなく――否、気が付くこともなく、好奇赴くままに腰を落ち着けた。
視線が向かうは、隣りに腰掛ける気配ではなく、酒を作るバーテンダーの手元。
所作、まとう雰囲気は上質かつ異質であるのに、意識向かう先はどこか幼子のそれ。

しかしひとたび酒に…、其処に潜む魔の存在による浸食が始まれば、真白の頬がじわりと朱を滲ませ。

「……?」

そうしてやっと、貴方へと意識が向く。
すぐ隣りから向けられる声。触れる指。
前髪の隙間から覗く仄暗い蒼が、昏く深い金色を見遣る。
酒に慣れていないわけはない。肉体を得て1年以上、何度となく口にしてきた。
そんな疑問と、貴方の言葉を肯定するような酩酊感への戸惑い。
それを乗せる双眸が、不意に細められる。
どこか切な気に眉根寄せ、蒼をうっすらと濡らし。

「ぁ……、な、に、」

置かれたグラスに添えられた左手と、カウンターテーブルに置かれ身体支える右手。
ふた口目を、飲んだ覚えはない。それであるのに、手元の酒を飲んだ時と似た感覚が体内を巡る。
全身を満たす魔力の泉を震わせるような、それ。
内側からじわりじわりと生まれる熱を、吐息と共にそっと吐き出せば、ゆっくりと瞬きを数度。

「お酒、の…せい?」

そうなのだろうか。不思議そうに首を傾げ、貴方へと問いかける。
鼻腔をスッと抜けるような、菊の花に似た清涼な香り。傍らの貴方には、妖怪のもつその香りが届く程の距離で。

ルーベル > かつては異国にも魔族討伐の先兵として赴いた男の知見にもあまり例のない衣服。
纏う女は物珍しそうにバーテンの手元を眺める。
見れば稚気めいた気配もあるが、しっかりと大人の様相に見える。
あるいは、そういう種族も居るが、と、そんな考えも中断するほどに。

この店で食い物にされる類の女としては手本のように。魔法酒の魔力、術効に翻弄され。
そして、そこに目を付けた不埒な者に、追加の悪戯を仕掛けられていく。

「うむ。ここの酒は特別製でのぅ。少々特殊な手順を踏まねば、今のそなたのよぅになる」

嘘は言わず。けれど真実を全て語るわけでもない。
まことしやかに男は告げながらに、着物越しに背を撫でつけていく。

酒の魔力にも。初老の魔導士の魔力にも。違和感を感じることなく、酩酊にも似て非なる感覚に身を震わせ。
切なげな表情を、ちらりと前髪の隙間から見せてくるのを、暗金が見つめ返す。

暴れまわる魔力は男の魔力で方向性を与えられ、そのように解きほぐされて滲み渡る。
それは彼女の身体を炙り、焦がし。触れられることをひどく甘美なものにと思わせるようにと、淫蕩な魔力で浸す。
神秘的なヴェールに包まれた牝を極上の味わいになるようにと仕立てていく。
奇しくも魔法酒に籠る術を解いて美酒にと仕立て、楽しむときのように、

「ふむ。何かの縁だろうの。どうかの? 私も丁度、帰るところ。
 そなたが良ければ介抱ついでに今宵の面倒くらいはみてやるが…♥」

鼻腔を擽る香りは涼し気な。それでいて、どこか誘うようなものにも思えた。
面倒を見る。そう告げながら背を撫で降ろし。尻までは届かせぬまま。尾骶骨あたりで、するりと指を遊ばせる。
指と共に蠢く男の魔力が女の身体を擽るようにして性感を煽り。
腰から、その表側までもじんわりと伝わって。腰回りを包み、疼かせるようにしていく。

枢樹雨 > 飛んで火に入る夏の虫とはまさにこの事か。
魔力的影響度が強く、その癖対応策を知らぬ人外が、蒸留酒をきっかけに貴方の指に、そこから滲む魔力に翻弄される。

相応の体温を持つ者が触れれば、ひやりと冷たい妖怪の肌。
しかし体内にて灯る熱が、触れるままのグラスの冷たさを際立させる。
貴方が特別製と言う琥珀色に視線映すも、見目ばかりは欲見る蒸留酒の其れで。

「特殊な、手順…、」

特殊な手順とはいったい何か。妖怪の持つ好奇心が疼くのに、それ以上に触れる貴方の手に意識が割かれる。
撫で、触れる個所すべてに微電流が走るような、其処から下肢へと刺激が伝い落ちていくような、甘い感覚。
ふるりと背筋震わせれば、貴方の指にその振動伝わるか。
もう一度、熱帯びた吐息が薄い唇から零れると、仄暗い蒼は再び貴方を見遣り。

「良い、の?……っ、…面倒、みて。…一緒に、いて、」

それは妖怪にとって都合の良い申し出。
其処に潜む意図など知りはしない。己が熱を、欲を、何とかしたいばかり。
貴方の辿った背筋が、曲線描く臀部の谷間の始まりが、ぞわりと粟立てば、無意識に下胎が強張り後孔がぎゅうと窄まる。
テーブルから離れた白魚のような手は貴方の衣服を緩く掴み、そして感情の薄い声音が強請る。
情欲に濡れた双眸と共に。

ルーベル > 【場所移動いたします】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から枢樹雨さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルーベルさんが去りました。