2025/07/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」にキタさんが現れました。
■キタ > 高く強い陽射し。それを遮る木々の騒めき。手水舎の整理も打ち水も、畑の整備も終わり持て余した時間。
それでも中々な街へ繰り出せないのは、一か所に押し込められ自由に街へ出る事も叶わなかった根本の所為。
拝殿の賽銭箱、その裏の階段へと腰を下ろして読書に勤しむ。
時々、食材を買いに行った際に立ち寄る古本屋。勧められるものは様々に。
今、読んでいるのは自分に近しい、一人の男の為に集められた女達が住まう宮殿の、話。
「嗚呼──、結局ヒト……ですわね。」
結局は身体一つしかない存在を複数が奪い合う。となれば減らす事が最善手とばかりに血なまぐさい展開へ。
恐ろしい程に身に覚えがあるからこそ、うっとりと、また嘆息に似たような吐息が零れる。
膝を抱えながら読み進める本、そのページを捲る音だけが静かに響く。森の奥の静かな時間。
■キタ > そんな静かな時間はしばらく流れ続け。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃神社」からキタさんが去りました。